圧倒的に音が変わる!……iPhoneに正式対応しているポータブルアンプまとめ【2018年版】&DAC-HA200を買ってみた。

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iPhoneでいい音聴くならポタアンを!

Apple Musicで新しい音楽に出会うと、今度は「いい音」で聴きたくなります。
となると、ハイレゾに興味を持ち始めるわけです。ハイレゾを調べていくうちに、ポータブルアンプ(以下、ポタアン)の存在が浮かび上がります。

INDEX

ポータブルアンプとハイレゾの関係

Apple Musicのハイレゾ・ロスレス化に合わせて、iPhoneやAndroidで使えるポータブルUSB DACのまとめ記事を作成しました。

ハイレゾの定義

ソニーによれば、ハイレゾは下記のように説明されています。

ハイレゾ=高解像度の意味で、ハイレゾ音源は音の情報量がCDの約6.5倍(*)あります。だからアーティストの息づかいやライブの空気感など、CDでは聴こえなかったディテールやニュアンスを感じ取れる、原音に近い音質なんです。
ハイレゾとは? | ハイレゾ・オーディオサイト | ソニー

また、日本オーディオ協会のウェブサイトにも定義があります。※JEITAは電子情報技術産業協会のこと。

JEITA公告「(25JEITA‐CP第42号)ハイレゾオーディオの呼称について(周知)」を原則支持しており、さらに協会が独自に追加した項目<アナログ信号に関わること><デジタル信号に関わること><聴感に関わること>を合わせて「ハイレゾ」の定義とし、この条件が録音、及び再生機器並びに伝送系において保証された機器をハイレゾ対応機器と呼びます。
一般社団法人 日本オーディオ協会 | ハイレゾ | ハイレゾロゴ | 定義と運用

上記ページにはデジタル機器とアナログ機器について、明確な定義付けがあり、「ハイレゾ対応機器」を謳っている製品はこれらの条件を満たしているわけです。

iPhoneでハイレゾ音楽を楽しむには

iPhoneでハイレゾ音源を聴く場合、下記のものが必要になります。

  1. 【必須】ハイレゾ音源ファイル(DSD形式、FLAC形式など)
  2. 【必須】ハイレゾ対応アプリ(NePLAYER、Hi-Res Music Playerなど)
  3. 【必須】USB DAC内蔵のアンプ
  4. (推奨)ハイレゾ対応イヤホン・ヘッドホン

結果的に、iPhoneでハイレゾ音源を聴くのは金銭的にかなりハードルが高いです。1は一曲500円くらいするし、2はほぼ有料アプリ、3は2万円以上します。もし、iPhoneの付属イヤホンを日常的に使っている人が「いい音で聴きたい」くらいの気持ちだったら、高級イヤホン・ヘッドホンを買う方が経済的です。
後述しますが、ポタアンを実際に購入して、Apple Music音源とハイレゾ音源で同じ曲を聴き比べてみたところ、私の聴覚では明確に区別することはできませんでした。「1曲目はハイレゾ、2曲目はAppleMusic」と言われて逆の順序で聴かされたとしても、気づけないかもしれません。※ただし、音源の作り方に左右されるようなので、すべての曲に当てはまるわけではありません。

ハイレゾ=ポータブルアンプではない

実は、ハイレゾは日本国内の規格のため、海外製品にハイレゾ対応製品はありません。なので、ポータブルアンプを選ぼうとした際にハイレゾ対応かどうかを気にする必要はありません。
ただし、USB DAC(DAコンバータ)搭載のポタアンを選ぶ必要があります。これは、iPhoneのLightning端子から音楽データを「デジタル出力」し、ポタアン上でアナログに変換するため。安いポタアンはiPhoneのイヤホン端子を使うものが多いですが、これでは本来の音楽データの良さを引き出すことはできません。

ハイレゾはしばらく様子見でよさそう

ハイレゾの最大の難点は「楽曲データの買い直し」です。これまで購入した音楽や、あるいはApple Musicなどの定額音楽サービスとは異なります。また、前述したように、楽曲によってはその違いを実感できません。なので、今回はシンプルにポタアンだけを選んで買ってみました。

iPhone対応ポータブルアンプの選び方

ポータブルアンプ選びで困ることがあります。それは、ポタアン側にUSB DACが内蔵してあってもLightning-USBケーブルでは認識されない製品があるということ。※多くは「Lightning-USBアダプター」を経由することで使用できるようです。
こういった事情があるため、本記事ではアダプターを経由せずに使用できるものを「iPhone対応」として紹介しています。

小型化が進んだUSB DACについて、別記事にまとめてみました。

iOS専用モデル(Lightning直結)

ポタアン本体から、Lightningケーブルが伸びているもの。実質的にiOS専用ということになります。Lightningイヤホンが増えたことで、このタイプは少しずつ減っているように見えます。

Cozoy TAKT

ケーブル一体型のスリムなDACアンプ。高級感があります。


Cozoy APPLE iOS専用 Lightning接続 DACアンプ TAKT 【国内正規品】

dB MAGIX AC3

フルートからインスピレーションを受けたという、スッキリしたデザインが特徴のDACアンプ。

ADVANCED ACCESSPORT

こちらはADVANCEDの製品。日本での代理店業務は宮地楽器が行なっています。

AudioMod

なんと、iPhoneケースにDACを内蔵してしまったユニークな製品。このケースには3.5mmオーディオジャックもあるため、イヤホンを直にさすことができる。クラウドファンディング成功のあと、一般販売が開始されたものの日本では未発売です(2018年9月現在)

iOS専用イヤホン(Lightning直結)

Lightningに直結できるタイプのイヤホン。DACを内蔵しているにも関わらず、非常にスッキリした見た目になります。LAM(Lightning Audio Module)というApple純正のモジュールを搭載しているものが多いです。

LAMについての詳しい情報は下記のレビュー記事から。

Lightningイヤホンについては、次の記事でまとめています。

Pioneer RAYZ Plus SE-LTC5R

パイオニアのLightningイヤホン。Lightningコネクタ近くにLightningポートもあり、ここからiPhoneの充電を可能にしている。イヤホンジャックが廃止されたiPhoneは「充電しながら聴く」ことが難しいので、余計なアダプタを使わなくていいのが利点。

Pioneer RAYZ SE-LTC3R

RAYZ Plusから充電用のLightningポートが省略されたモデル。

AKG N20LT

オーストリアのオーディオメーカーAKGのLightning直結イヤホン。24bit/48kHzサポートのDACを内蔵している。

1MORE E1004

元Foxconnのスタッフたちによって創業されたという中国の新鋭メーカー1MOREのイヤホン。Phile-webさんに1MOREの幹部へのインタビューが掲載されています。

Beats by Dr.Dre urBeats3

Beats by Dr.Dre、実質的にAppleのイヤホンなので、互換性はバッチリと思っていいはず。

RADIUS HP-NEL31

iPhoneのイヤホンジャック廃止以前から、Lightning接続アンプをリリースしていたRADIUSの製品。

JBL REFLECT AWARE

ノイズキャンセリングと防水対応を打ち出したJBLのLightningイヤホン。

Anker SoundBuds Digital IE10

モバイルバッテリー製品でおなじみAnkerのイヤホン。

Audeze iSINE 20

平面磁界駆動型のイヤホン。けっこうなお値段なんだけど、これ買った後にAppleがLightning廃止してUSB-Cに移行しちゃったりしたら泣きそう。

SHURE RMCE-LTG

MMCXコネクタを搭載した、リケーブル用の“ケーブル”です。イヤホンそのものではありません。
iPhoneユーザーでSHUREのSE215、SE315、SE425、SE535、SE846を使っているなら、これは絶対に買いです。詳しくはレビュー記事で。

iOS対応モデル(Lightningケーブル別売)

メーカーが正式にiOS対応を謳っているもの。標準のLightning-USBケーブルで接続します。このタイプのいいところは、ケーブルを差し替えることで、MacやPC、はたまたAndroidでも使えるところ(対応しているかどうかは要確認)。※中にはLars & Ivan HA-3Kのように、アナログ接続なのに、モバイルバッテリーとして使えるものもあるようです。お気をつけください。
また、Lightningケーブルが付属しているかも確認してください。

FiiO Q1 MarkII

2018年2月に発売するやいなや、各店舗で次々に品切れになった大ヒット商品。このタイプのポタアンとしては、超コンパクトで、さらにiOSとの親和性が高く、オーディオ的にも2.5mmバランス出力端子を搭載するなど、コスパのいい製品です。1万円台前半の価格は超破格と言えます。

Cozoy TAKT PRO Ver.JP

2017年12月に発売されたTAKTの最新モデル。DSD11.2MHzに対応。Lightning直結だった前モデルから、ケーブル交換式になったことでWindowsやMacにも対応、さらにUSB-CでMacBookに繋いだり、Androidでも使える。

ULTRASONE Naos

ULTRASONE(ウルトラゾーン)の超小型DACアンプ。実際に買ってレビューしましたが、あまりに小さすぎて本当に音質がよくなるのか半信半疑だったのですが、もう一言で、すごい、です。

SONY PHA-1A

SONYのDAC内蔵ポタアンとしては、最も低価格なエントリーモデル。

JVC SU-AX7

ちょっとお高めなのがJVCのポタアン。

DENON DA-10

他社製品に比べると、スタイリッシュさには欠ける。ただ、この鈍重そうなフォルムも、アンプとしては頼り甲斐がありそうにも見える。聴いてみないと分からない。

ONKYO DAC-HA200

オンキョーは自社でハイレゾプレーヤーアプリを作ったり、ハイレゾ音源販売サイトを作ったりとハードウェア以外も精力的。

TEAC HA-P50

見た目はDAC-HA200とは兄弟機ですが、音作りの部分は異なるよう。

OPPO HA-2

オーディオ機器然としたフォルムデザインを押し出してくる日本メーカーに比べると、実にスマートな形のポタアン。

Creative Sound Blaster E5

PCオーディオの世界で有名なCreative社の製品。他社製品と異なり、Bluetooth接続にも対応しています。機能てんこ盛りな印象。

ベンチャークラフト SounDroid Vantam

メーカーも含め、詳しくは分かっていないのですが、レビューを読むと刺さる層にはウケが良いみたい。

DAC-HA200の購入・レビュー

というわけで、今回はiOS対応をウリにしていること、価格と機能のバランスを考慮して、DAC-HA200を購入しました。
いつも買っているガジェットとは、趣の違う高級感あふれるパッケージ。

ちゃんとMade for iPhoneが入ってます。これが安心の印。

パッケージを開けると、オンキョー製のハイレゾ再生アプリHF Playerの紹介があります。こういったところからもiPhoneをターゲットにした製品であることが伺えます。

付属品は、本体固定用のラバーバンド×2本、充電用のUSB-Aケーブル、microUSBケーブル、説明書となっています。※Lightningケーブルは付属していません。

取扱説明書は、各国語のマニュアルが入っています。

続いてDAC-HA200本体を見てみます。前面には、左からヘッドホン端子、光 / アナログ音声入力端子、ゲイン切換スイッチ、電源 / 音量つまみになっています。金属製のひんやりした筐体は高級感が半端ないです。

電源 / 音量つまみを回すと、「カチッ」という音とともにPOWERインジケーターが青く点灯します。こういった動作はオーディオ機器であることを感じさせます。さすがオンキョー。

背面は、左からDC端子、入力切換スイッチ、パソコン接続用microUSB端子、iPod/iPhone/iPad/Android接続用USB端子になっています。

では、実際にiPhoneと接続してみます。付属のラバーバンドで上下を固定し、Lightningケーブルで繋ぎます。この状態で電源をONにすると、一瞬充電が始まるような動作をしますが、実際には充電は行われません。なお、想定されている固定方法ではありますが、iPhoneの操作がままならない(重くて操作がいまいち)ので、このまま使うのは断念します。

試行錯誤して、この形に落ち着きました。DAC-HA200をポケットに入れながら、Lightningケーブルとイヤホンを取り出すのです。見た目はともかく、音楽を聴きながらiPhoneを操作することに支障は無くなりました。なお、有線のイヤホンはBOSEのMIE2iです(お気に入り)。

DAC-HA200を使ってみた感想

いいところ

結論から言うと、ポタアンすごい!!!

既存の音源の「音」が変わる

まず、Apple Musicのダウンロード音源で鳴らしてみました。途端、イヤホンから押し出されてくる音の力強さ!(大音量というわけではない)音圧というのでしょうか、聴き慣れた音楽なのに、目が醒めるようです。

イヤホンのポテンシャルが上がる

聴き慣れたという意味では、イヤホンもそう。BOSEのイヤホンならこのくらいはいくよな、という予測の遥か上を行く解像感。目を閉じると、ライブハウスのどこにどの楽器が置いてあるか分かるくらいに一つ一つの音がクッキリします。オーケストラ演奏やライブアルバムを聴くと、さながら会場にいるような感覚を味わえます。

MacでもAndroidでも使える

ケーブルを変えれば、MacでもAndroidでも使えます。特にMacなら使いながら給電してくれるので、ポタアンのバッテリー残量を気にする必要がありません。

惜しいところ

見てもらうと分かる通り、圧倒的な”非”ポータブル感。さっと取り出して聴く、という用途には全く不向き。あと、使用中はiPhoneの充電ができないので、残りのバッテリー量と相談しながら使うことになります。

まとめ

難点はあるものの、それを補って余りある性能を発揮します。ハイレゾかどうかはともかく、既存の音源まで生まれ変わらせてしまう音圧の凄さは、まさに圧巻!様々なレビューを読んでみると、メーカーごとに音の作りが違うようなので、皆さんお気に入りのメーカーのポタアンを店頭試聴してみてください!
ちなみに、Apple Musicでいろんなアーティストのライブ盤を聴きまくっています。没入感すごい。

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この記事を書いた人

Webマーケティングを生業にする、どこかの企業のマネージャー。あなたが使っているWebサイトの裏側で出会っているかもしれません。
このサイトは趣味で作っているものなので、仕事内容とは関係がありません。春と秋に山手線一周歩くイベント(ほぼ観光)を主催しているので、気になる方はイベントページを見てみてください。

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