iPhoneでハイレゾ音源を、ハイレゾ音質で聴くためには、次のものが必要です。
- ハイレゾ音源(flacやDSD)
- ハイレゾ対応プレイヤーアプリ
- USB DAC
- ハイレゾ対応イヤホン
このうち、耳で聴いて最も効果が分かるのはUSB DACです(逆に、他のモノは違いが分からない可能性も)。
以前にUSB DACとしてONKYOのDAC-HA200を使っていましたが、音は抜群にいいものの“ポータブル”アンプと呼ぶにはあまりにも重量級でした。
Lightning直結型のDACを探す!
iPhoneでハイレゾ音源を聴くために、モビリティは非常に重要です。気軽にハイレゾ音源を聴くなら、Lightningポート直結のUSB DACを繋ぐのがオススメです(というかそれしかない)。
※本製品以外のUSB DACは下記記事にてまとめています。
音楽を聴きながら充電可能できるAccessport
今回レビューするのは、Lightningポートに直結するUSB DACです。以前にMMCXを搭載したイヤホンとしてMODEL 3をレビューしましたが、それと同じADVANCED製品です。
これまでにレビューしたADVANCED製品と同様のパッケージングです。
内箱は見開きになっています。Accessportがぴったりと収まっています。これだけで高級感がありますね。
付属品はありません。Accessportとユーザーガイドのみのシンプルな構成です。
Accessportは指でつまめるほどのコンパクトサイズ。マットな質感は落ち着いた感じで好きなのですが、使ってみると皮脂汚れなど目立ちやすかったりします(音質には関係ないですが)。
たったの11gしかありません。
Lightningコネクタは金属製で、これまた高級感があります。
ケーブル部分は編み込みされている頑丈なケーブルなので、iPhoneにぶら下げて使っていても安心感があります。
側面にはコントロール用のボタンが並びます。
入出力用のポートとして、充電用のLightningコネクタ、3.5mmイヤフォンジャックが並びます。
コネクタの根本が太いMMCXオーディオケーブル、IHP-35M-0.9Mのようなコネクタでも、Lightningと同時に挿しても鑑賞がなく、問題なし。
肝心の音質はどうなのか……?
充電しながら、ハイレゾ音楽を楽しむことができます。さて、それでは、実際のハイレゾ音楽を聴くとどうなのか。ハイレゾ音源としてmora.jpで購入した「Another Day Of Sun」を、イヤホンにSHUREのSE425を組み合わせて聴いてみました。
同社製のMODEL 3と同様に、透き通るクリアなサウンドが特徴です。「Another Day Of Sun」の冒頭、澄み渡る青空のもとで、高速道路の上を軽やかに踊っているダンサーたち、その情景が目に浮かぶような爽やかなサウンドを解像感豊かに鳴らしてくれます。(SE425の重厚な音がその迫力をより引き立たせてくれます。)
イヤホン自体の良さもありますが、この安価なアダプタでここまで音がアップグレードできるのは驚きです。
COZOY TAKTと比較してみた
Lightningポートに挿すハイレゾアダプターといえば、先輩としてCOZOYのTAKTが存在していました。
TAKTもLightning直結ですが、充電用のLightningポートはありません。Accessportに比べ、スッキリした細いスティック状の本体が特徴です。
肝心の音質は、TAKTは控えめな感じで、明瞭感はAccessportの方が際立っています。世代的なものもあるのでしょうが、価格も安いAccessportの方が一枚も二枚も上手のように思います。
音質的にも上だし、充電用のLightningポートも備え、価格的にもCOZOY TAKTの半額近いAccessportをオススメしたいのですが、取扱店が少ないのが難点。
まとめ
ハイレゾ環境を手軽に持ち運べる、Lightning直結型のUSB DAC。iPhoneの音楽をアップグレードしたい方はぜひ検討してみてください。今回はハイレゾ音源で使ってみましたが、Apple Musicのような音源でも十分にその恩恵に預かれますよ!
後継機種のAccessport 2をレビューしました
スリムになった後継機種Accessport 2のレビューは下記からどうぞ!