ハイレゾが聴けるiPhoneケース?「AudioMod」はイヤホンが挿せてDAC内蔵・モバイルバッテリー内蔵で超便利!

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クラウドファンディングで見つけたiPhoneケース

クラウドファンディングサイト Indiegogoで見つけたのは「AudioMod」というiPhoneケース。(iPhone7以降廃止された)イヤホンジャックが付いたケース、という触れ込み。

AudioMod – iPhone Case with 3.5mm Jack for iPhone

説明を読んでみると、イヤホンジャック以外にもいろいろと機能が詰まったケースのよう。価格的にはいいお値段でしたが、総合的に見ればお買い得かなと思ったので、出資してみました。

3つの機能がそろったiPhoneケース「AudioMod」

今回購入したAudioModはiPhone X用のものですが、AudioMod公式サイトではiPhone 7、iPhone 8、iPhone 7 Plus、iPhone 8 Plus用のものも用意されています。

以前にレビューしたmophie juice pack airに近い大きさのパッケージでした。

「130% EXTENDED BATTERY LIFE(130%の拡張バッテリー)」「4 STAGE POWER INDICATOR(4段階のパワーインジケーター)」「WIRED HEADPHONE COMPATIBLE(有線ヘッドホン互換)」といった特徴が並びますが、実はここにはもう一つの特徴的な機能が欠けています。

パッケージのオモテ面を開くと、AudioModケースがお目見えです。ブラックとゴールドの2色展開でしたが、今回はiPhone Xのホワイトに合わせるため、ゴールドを選びました。

内箱は引き出し型になっています。

簡易マニュアルと、AudioModケース本体、MicroUSBケーブルが入っていました。

AudioModケース本体は115.6gと、ケースとしては非常に重い部類に入ります。(iPhone 7 Plus用の拡張バッテリーケース mophie juice pack air でさえ104.1gでした

iPhone側のLightningポートに直結するため、AudioMod側にもLightningプラグがあります。スピーカーグリルが見えますが、これは内部が空洞で音を反射させているもので、オーディオユニットは載っていません。

AudioModの上部が外れるようになっており、ここからiPhoneを滑り込ませた後に、再び装着します。

それでは、iPhone Xに装着して使ってみましょう。

iPhone Xに装着してみる

iPhone Xに装着してみたところ。ホワイトに合うかと思って、ゴールドを選択してみましたが、オモテから見る分にはブラックでもよかったかも。

iPhone X+AudioModという構成にすると、その総重量はなんと297.0g!もうちょっとで300gの大台を突破してしまうところでした。ミニタブレット並みだよ。

ケース両脇のボタン類は、マナースイッチを除き、ケースの上から操作できるようになっていますが、あくまで簡易的なもののよう。

右側のスリープボタンも簡易的です。ここを別パーツにするようなことはしなかったようです。

カメラ周りも大きくくり抜かれていますが、ざっくりしていて、精度はイマイチのよう(レンズが下に寄ってしまっています)。実用に問題はありません。

そして、AudioMod最大の特徴は、ケース下部に装備された3.5mmイヤホンジャック(写真左)です。iPhone 7以降廃止されたイヤホンジャックの直挿しができます。そして、この奥にはさらに驚くべき機能が……。なお、ケース自体への充電は、MicroUSBポート(写真右)を介して行われます。

片手で持ってみた感じは、かなりずっしりきます。片手で長文フリック入力するのは無理そう。

こちらは背面。ケース自体が丸みを帯びているので、少し掴みづらい感じはあります。

それでは、いよいよAudioModの特徴的なところを見ていきましょう。

AudioMod、3つの特徴

AudioModには、大きく分けて3つの機能が内蔵されています。

3.5mmイヤホンジャックを搭載

見た目に分かりやすいのがこの機能。iPhone 8/iPhone X以降、Lightningアダプタ経由でしか繋げなかった3.5mmジャックのイヤホンを直接つなぐことができます。

ポート部分が少し出っ張っているのは、プラグ部分の距離を稼ぐためですね、おそらく……

4,500mAhのバッテリー内蔵

そして、この大ぶりなケースはiPhoneに給電可能なバッテリーを積んでいます。iPhoneのバッテリー内蔵ケースと同じです。背面下部に、ケース自体のバッテリー残量を示す4つのLEDインジケーターが並んでいます。

給電はケース下部のMicroUSBポート(写真右)から行えます。Lightningケーブルは不要です。

4,500mAhあるので、iPhone Xを1回以上充電できる容量です。まず通常使用では十分すぎるほどでしょう。

ハイレゾ対応のDACを搭載したケース

そして、隠れた特徴になってしまったんですが、AudioModはDAC(Digital Analog Converter)を内蔵しています。iPhoneのLightningポートからデジタル出力された音楽データを、AudioMod内のC68EとLAM(両方ともApple純正のチップセット)で受けて、D/A変換してイヤホンに出力しています。

AudioMod側で使っているDAC用のチップはNAU88L25という、ポータブル機器向けのもの(FiiOのi1というポータブルDACにも載っているようです)。ハイレゾ音源も処理できます。

iPhoneに付属しているLightningアダプターよりも、遥かにいい音で聴くことができます。細すぎる脆弱なLightningアダプターを使わなくても、このケース一つで済んでしまう上、さらにハイレゾ音源にも対応できるという、iPhoneオーディオマニアにはたまらないケースに仕上がったのです。

LAM(Lightning Audio Module)について、詳しくは下記記事から。

DACについてもっと詳しく知りたい方は下記記事からどうぞ。

まとめ

AudioModは、イヤホンジャック搭載、4,500mAhのバッテリー内蔵、ハイレゾも聴けるDAC搭載、とこれでもかとギークな要素を詰め込んだiPhoneケースです。

マニアックすぎてこれ誰が買うんだ、と思ってしまいますが、そんな製品も世界中から欲しい人々が資金を出し合って実現させてしまうのがクラウドファンディングなのです。

イヤホンを直結・バッテリー内蔵・DAC内蔵という強力なメリットと、重い・でかいという強力なデメリットを差し引いたとき、プラスに思える人だけがこのAudioModを買いましょう。

けっきょく、AudioModはどこで買える?

日本には販売代理店がないので、公式サイトから直接買うか、Amazonで並行輸入品を買うことになります。(2018年9月現在)公式サイトから買うと、日本へ配送してもらえるみたいです。

AudioMod本体 78ドル
日本への配送料 19ドル
合計 98ドル
※1ドル111.02円換算で約10,770円、2018年9月のレートです。

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