SHURE RMCE-LTG レビュー/SHUREイヤホンをiPhoneに直接つなぐ、MMCX-Lightningケーブル。

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iPhoneからイヤホンジャックが廃止された

AppleがiPhone7世代からイヤホンジャックを廃止し、Lightningイヤホンに移行してから早8ヶ月。細くて頼りないApple純正アダプタを使わなければ既存のイヤホンを使うことはできませんでした。

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SHURE純正のLightningケーブルが発売

せっかくSHURE SE425を持っていたのに、真価を発揮できない状態が続いていたのですが……去る2017年1月、SHUREからMMCXコネクタを搭載しLightningコネクタを装備したケーブルが“発表”されました。
……が、待てども待てども発売されることがなく、待ちわびていた5月中旬、突然発売が開始されました。さっそく購入です。

SHURE RMCE-LTGのレビュー

白くてコンパクトなパッケージです。

2018年にパッケージがリニューアルされました。USB-CコネクタのRMCE-USBと同等のデザインになっています。

パッケージ裏面には、各国語で対応する製品が記載されていました。SEシリーズなら、SE215、SE315、SE425、SE535、SE846、ですね。

RMCE-LTG本体と、保証規定が入っています。保証規定内では2年の保証と書いてあったのですが、パッケージに貼ってあった完実電気の保証規定では1年間となっていました。

こちらがRMCE-LTG。両端にLightningコネクタとMMCXコネクタが備えられています。なお、このRMCE-LTGの隠れた利点ですが、ケーブル長が【127cm】となっており、純正ケーブルの【162cm】よりも短くなっています。SE425をiPhoneに繋ぐと微妙にケーブル余りが発生してイライラしていましたが、これでちょうど良い長さになります。

ケーブル中央には、3ボタンのリモコンが備えられています。イヤホンを両耳にかけると、ちょうど胸のあたりにくるので、操作しやすいです。

このユニットにDACが収められているわけです。Apple純正のLAM(Lightning Audio Module)から送られたデジタルデータが、SHUREの選んだDACを通してどんな音になるのか、楽しみです。

※LAMについては、先日レビューしたNB-L1の記事を参照してみてください。

R側にマイクが付属しており、通話・録音も可能になっています。

RMCE-LTGをSHURE SE425に換装

SE425にRMCE-LTGを接続しました。これで、SHUREのLightning版SE425が完成です!

iPhoneに接続すると、アプリのインストールを求められます。これはLightningイヤホンのデフォルトですね。SHUREの何のアプリに誘導されるのかと、App Storeに飛ぶと……

SHUREのデジタルマイクロホンMOTIVシリーズ用のShurePlus MOTIVのアプリ(画像左)を使用するようです。アプリを起動すると、RMCE-LTGが認識されていることが分かります。(特に何もしなくて大丈夫です。)

Apple純正アダプタと聴き比べてみた

同じSE425を使用して、Apple純正Lightningアダプタを使った場合と、RMCE-LTGを使用した場合の2つで聴き比べを行ってみました。
音源に用いるのは、mora.jpやe-onkyoで購入したハイレゾ音源。DSDを1種類とflacを2種類、iTunesで買ったAACを2種類、合計5種類。ハイレゾ音源はiPhoneアプリのONKYO HF Player、通常音源はミュージックアプリで再生した。音の評価は、◎(超いい!)、○(いい!)、△(微妙)、×(最悪)の4段階にした。あくまで個人の主観ということで。

チュニジアの夜
(HANK JONES)
DSD
2.8MHz/1bit
HF Player
スター・ウォーズ
(John Williams)
flac
192kHz/24bit
HF Player
リライト
(ASIAN KUNG-FU GENERATION)
flac
96.0kHz/24bit
HF Player
Another Day of Sun
(La La Land Cast)
AAC
44.1kHz/16bit
ミュージック
TOKYO GIRL
(Perfume)
AAC
44.1kHz/16bit
ミュージック
SHURE
SE425
+
Apple純正
アダプタ

全ての音がバランスよく、全てがハイレベルにまとまっている。サックスの音の震えから、ピアノの鍵盤を揺らす音、ドラムの爆ぜる音、バンドが自分のためだけに演奏しているよう。

最新の音響技術を駆使した映画館の中で聴いているように錯覚する。豊かな音場が展開され、いつまでも聞いていたくなる。

目の前で歌っているような迫力と、解像感のある音。ボーカルもベースもドラムも際立つ音は、これがアジカンの音だと感じる。

ピアノの音に深みと艶やかさが加わり、一音一音が整列しているように美しいハーモニーを聞かせてくれる。まるで映画の中に入り込んだような没入感をもたらしてくれる。

ライブホールで聴いているような迫力と、くっきりとした音の輪郭がわかる解像感。全てがハイレベルな音で、AACでもこの音が出せるという、新鮮な驚きが味わえる。
SHURE
SE425
+
RMCE-LTG

音ひとつひとつの繊細さが際立つ。伸びやかなサックスの音の余韻を感じることができる。音が活き活きと軽やかなステップを踏みながら踊っているよう。

ホールの観客席中央でオーケストラを聴いているような音の広がりを感じる。楽器がもたらす空気の震え、音の重なりといった空間を感じられる。

これだ。厚みのあるオープニングから、疾走感のあるメロディーライン、力強いサビまで、初めてリライトを聴いた時の衝撃が蘇るような新鮮な衝撃を感じられる。

音の際が研ぎ澄まされ、キャストたち一人一人の声とその後ろの音も活き活きと、映画のカラフルさを表すように彩り豊かな音場を作り出す。まさにラ・ラ・ランドの世界そのものだ。

張り詰めた空気の中を、研ぎ澄まされた力強い音の塊が、一歩一歩踏みしめるように進んでいく。これがハイレゾ音源だと言われても信じるレベルの音が鳴っている。

まとめ

NB-L1のレビューでLAMの実力は分かっていたけれど、そこにSHUREのDACとドライバーが加わることで、iPhoneからでも恐ろしくいい音が鳴る。なんなんだ、このイヤホン(ケーブル)は。ただ、ケーブルが1万円強するという点ではなかなか贅沢な一品でもあります。……が、そもそもMMCXケーブル自体がいいお値段しますし、SHURE純正でLightning端子が付いているという点では意外とお買い得なのかもしれません。

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この記事を書いた人

Webマーケティングを生業にする、どこかの企業のマネージャー。あなたが使っているWebサイトの裏側で出会っているかもしれません。
このサイトは趣味で作っているものなので、仕事内容とは関係がありません。春と秋に山手線一周歩くイベント(ほぼ観光)を主催しているので、気になる方はイベントページを見てみてください。

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