SpinFitから新製品「CP100+」登場!
2021年4月、SpinFitからイヤーピースの新製品として「CP100+」が登場しました。従来のCP100の改良版です。
そして、こちらがSpinFit CP100+の全バリエーション。SSからXLまでカラフルなパッケージが揃っています。
従来製品のSpinFit CP100から、新製品CP100+への主な変更点は下記の3点です。
- 高純度シリコンから、医療グレードのシリコンへ
- 音質の向上
- フィット感の向上
CP100もまだ販売されていますが、これから購入するなら間違いなくCP100+です。詳しく見ていきましょう。
※本レビューにあたって、製品サンプルを提供いただきました。
SpinFit CP100+をレビュー
通常、イヤーピースを購入する際には自分に合ったサイズのものしか買わないので、こうして全種類揃っていると壮観です。やたらと写真に残してしまうほど、カラフルで美しいパッケージです。
パッケージ背面には各サイズが規定されています。
各イヤーピースのパッケージを開くと、各サイズ2ペアずつ、透明のドーム型ケースに収められていました。
ドーム型ケースを開くと台座にイヤーピースが固定されています。
各サイズ2ペアずつ入っているので、手持ちのイヤホンに付けるもよし、友人と分け合うもよし、予備として持っておくもよし、といったところでしょう。
ぜひ見てほしい!CP100+の美しいパッケージデザイン!
冒頭から撮っていますが、SpinFit CP100+はパッケージがカラフルで綺麗です。1サイズごとにカラーが決まっているので、それぞれ見ていきましょう。
こちらがCP100+の中で最大サイズとなるXLです。鮮やかなブルーのパッケージです。
SpinFit CP100+のXLサイズのチューブは、スカイブルーの爽やかなカラーリングです。
こちらはLサイズ。まばゆいイエローのカラーリングです。
チューブは、ライムイエローの明るいカラーリングです。
こちらは中間サイズとなるMサイズ。燃えるようなレッドのパッケージです。
チューブのカラーは、鮮やかなレッドのカラーリングです。
こちらは小サイズのSです。キュートなピンクです。
チューブは淡いカラーリングのピンクです。(写真ではパープルっぽく見えていますが)
そして最も小さいSSサイズ。ここまでくると、小さいというより細い、ですね。パープルです。
淡い感じのパープルになっています。
いずれのカラーもシリコンの半透明感と合わさって、絶妙な美しさを醸し出しています。美しすぎて、機能説明ゼロでここまできてしまった……
CP100+の特徴は柔軟な3Dクッション構造と、医療グレードのシリコン!
それでは、SpinFit CP100+の特徴を見ていきましょう。
最も目につくのは、やはり3Dクッション構造を採用した軸でしょう。カラフルなチューブとシリコンの3Dクッションで構成されています。
チューブには多少の伸縮性があるので、ノズルの大きいイヤホンにも対応できます。(写真はKinera Freyaです)
そして、CP100+の最大の特徴が、この3Dクッション構造です。イヤーピースの軸が変形することで、耳の形に合わせて曲がり、一人一人の耳にジャストフィットします。
この傾きは40度まで想定されています。耳の穴が相当ねじれていない限り、SpinFit CP100+にフィットしない耳はないでしょう。
どのイヤホンに合う?CP100+を7種類のイヤホンで試す
SpinFit CP100+は汎用型のイヤーピースなので、さまざまなイヤホンで使えます。手持ちのイヤホンで使えるかどうか、7種類の製品で試してみました。
まずはノズル径の大きい、Kinera Freya(写真左)、SIMGOT EM2(写真中央)、SIMGOT EK3(写真右)の3機種です。
ノズルにねじ込むように入れるので、やや手間取るものの、装着後はズレることもなく問題なしです。
次は、白日イヤホンことKZ AS06(写真左)と、驚きの20BAを内蔵したKZ ASX(写真右)です。この2機種のノズル径は、先程の3機種に比べれば細身です。
問題なく装着できました。装着後に抜けるようなこともありません。
最後に試すのは、SHUREのSE425と、AONIC 4です。ただ、この2機種はノズル径が細すぎて、うまく固定することができません。
このままではCP100+は使えませんが、SpinFit CP240に付属しているインサートアダプターを使ってみます。
これでSHURE SE425やAONIC 4でも装着することができました。
さすが汎用のイヤーピースです。私の手持ちのイヤホンにはほとんど装着できました。
CP100+の3Dクッション構造で、イヤホン利用を快適に!
次は、CP100+を装着して、実際の使い心地を確認してみましょう。まずは、Kinera Freyaに装着してみます。
Kinera Freyaに付属のケーブルで聴いてみます。CP100+が耳にジャストフィットしてくれるので、シュアがけしたケーブルを気にすることなく、締まった音を聴かせてくれます。
次はSHURE AONIC 4にCP100+を装着します。
AONIC 4は、FiiOの完全ワイヤレスイヤホンアダプター UTWS3で使用します。
メガネとかけていると耳まわりの装着感がやや窮屈で、AONIC 4が引っ張られるような感じがあったのですが、CP100+がしっかりフィットして、気にならないレベルまで装着感を上げてくれました。
最後に、KZ AS06に装着して、QudelixのBluetoothレシーバーで聴いてみます。ショートケーブルのため、ジャケットに挟むと微妙に引っ張られる形になり、やや装着感が悪かったのですが、それもCP100+を使うことでフィット感が良くなり、解消されました。
3Dクッション構造によるフィット感はいうまでもなく抜群です。加えて、医療グレードのシリコンが自然かつ密着感がよく、音漏れを最小限にとどめてくれているのか、高音から中音にかけての音の締まりが良いです。
SpinFit CP100+は完全ワイヤレスイヤホンでも使える?
さて、ここまで素晴らしい性能を発揮してくれているCP100+、有線イヤホンだけでなく完全ワイヤレスイヤホンでも使いたくなります。ただ、SpinFitの完全ワイヤレスイヤホン用イヤーピースといえば「CP360」という製品があります。
そこでCP360とCP100+を比較してみましょう。ディープピンクがCP100+(Mサイズ)、ライムグリーンがCP360(Mサイズ)になります。
一目見て分かるように、CP360はチューブが短い上、イヤーピース自体の高さも抑えられています。完全ワイヤレスイヤホンは、充電ケースに収めることが前提になっているので、どうしてもこのような作りになります。
とはいえ、完全ワイヤレスイヤホンの充電ケースの作りはメーカーによって様々です。一旦、装着して入れてみましょう。
まずは、ゼンハイザーのフラッグシップモデル、MOMENTUM True Wireless 2に装着してみました。装着感は抜群で、充電ケースにも問題なく収まりました(やや浮いているかなと思いましたが、マグネットで吸着してくれています)
ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 2のレビュー記事は下記から。
次は、テクニクスのEAH-AZ70です。こちらも装着は問題なし、ただし充電ケース内でややつっかえているようで、少しだけ浮きます。ケースで押さえつけるためか、充電はできているようです。
最後はB&O Beoplay E8 3rd Generationです。こちらも装着は問題なし、充電ケースでは明らかに浮いてしまいますが、充電端子は接触しているようで、充電は行われました。
B&O Beoplay E8 3rd Generationのレビュー記事はこちらから。
充電ケースの収まりにやや引っ掛かりはあるものの、CP100+でも完全ワイヤレスイヤホンに対応できるようです。
まとめ
これまで有線イヤホンのイヤーピースはCOMPLYに換装することが多かったんですが、低反発タイプは最初の挿入時に一手間いったり、お手入れが面倒だったりしました。
SpinFit CP100+は、低反発並みのフィット感があり、中〜高音域の音質の向上が見込め、そしてシリコンタイプならではの「お手入れが簡単」という利点があります。これは新たな定番が生まれたのではないか、そんな予感を抱かせてくれる製品でした。
SpinFit CP100+は、5種類のサイズ(SS / S / M / L / XL)で販売中です。