Bluetooth

【2019年版】Bluetoothでもハイレゾをパワフル再生!ワイヤレスヘッドホンアンプ全5製品まとめ

ハイレゾ・ワイヤレスへの道

イヤホン端子を廃止したiPhone 7以降、ワイヤレスオーディオはより一般的なものになってきました。しかし、ワイヤレスで音楽を聴くにあたって、音質の向上、使い勝手の向上、バッテリー性能の向上など、様々な課題があります。

本記事で紹介するワイヤレスヘッドホンアンプは、Bluetoothの弱点とも言える「音質が悪い」を高音質コーデックと高品質アンプで解決した製品群です。

高性能アンプを内蔵するBluetoothレシーバーへ

2010年代前半のBluetoothレシーバー

ケーブル一体型のBluetoothワイヤレスイヤホンがまだ珍しかった頃、既存のイヤホンを挿して使えるBluetoothレシーバーを使ったワイヤレス化が一般的でした。

私もソニー・エリクソンのMW600(↑写真)をクリップが壊れるほど使い続け、さらに別機種に買い直したことがありました。

お値打ち感の出てきたSONYのノイズキャンセリング付きワイヤレスイヤホン『MDR-NWBT20N』を買ってみた。以前に『ウェアラブルステレオ Bluetooth®ステレオヘッドセット SBH80』をレビューしたのだけど、実はもう売ってしまって手元に...

2010年代後半のBluetoothレシーバー

ケーブル一体型のBluetoothイヤホンや、完全ワイヤレスイヤホンが流行りだすと、Bluetoothレシーバーはあまり目立たない存在になってきました。

そんな中で、Bluetoothレシーバーは高音質化へ舵を切り始めました。以前にiPhoneでハイレゾ・ワイヤレスに挑戦した際のInateck BR1006もそんな製品の一つです(写真はBR1008)。

SHUREでハイレゾ・ワイヤレス!aptX HDに対応したBluetoothトランスミッター&レシーバー BR1006をレビュー!iPhoneでハイレゾ・ワイヤレス Bluetooth経由で音楽を聴くことは、ケーブルの呪縛から解き放たれて、とても快適です。しかし、...
これらのレシーバーの特徴として、既存のオーディオシステムやテレビなどを想定し、光オプティカルなど複数の接続方法を想定していることが挙げられます。

2020年目前、高性能アンプを内蔵するBluetoothレシーバーへ


そして、高音質を追求しはじめたBluetoothレシーバーは、高音質コーデックと高音質アンプを搭載した、パワフルで高性能なBluetoothワイヤレスヘッドホンアンプへと姿を変えていくのです。

Bluetoothワイヤレスヘッドホンアンプ、5つの特徴

それでは、ワイヤレスヘッドホンアンプにはどんな特徴があるのでしょうか?主に5つの特徴を挙げていきます。

既存のイヤホンが使える

Bluetoothレシーバーの特徴である「イヤホンがそのまま使える」のが利点ですが、EarStudio ES100やAK XB10のように2.5mmアンバランス接続が可能なものもあります。さらに、SHURE RMCE-BT2のようにイヤホン端子ではなく、MMCXコネクタで直接接続できる製品も登場してきています。

高性能DACを採用

各社のワイヤレスヘッドホンアンプは内蔵DACとして、旭化成エレクトロニクスやESS社、シソーラス・ロジック社といった企業の高性能DAC(Digital Analog Converter)を採用しています。

高音質ハイレゾコーデックに対応

各社のワイヤレスヘッドホンアンプはBluetoothの音声コーデックとして、aptXはもちろんのこと、ハイレゾ相当のコーデックとされているaptX HDやLDACに対応しています(対応状況は製品によります)。

なお、送信側(スマホやDAP)での対応が必要なため、お持ちのスマホやDAPのコーデックを確認しましょう。特にiPhoneはAACとSBCだけの対応です。

ただし、ワイヤレスヘッドホンアンプはBluetoothで受け取った音データをDACで高音質変換するため、たとえコーデックがSBCやAACであっても音自体は良くなります。

USB DACとしてMacやPCで使える

一部の製品は、USBケーブルでMacやPCとつなぐことにより、外付けのUSB DACとして動作するものがあります。MacやPC側からはUSBオーディオとして認識されるため、スピーカーやヘッドホンをMacやPCに繋いでいる場合は、これを仲介することで音を洗練させることができます。(この場合はワイヤレスではありません)

スマホアプリ連携と進化するアップデート

一部の製品は、スマホアプリから設定変更ができたり、独自のイコライザーを搭載しているものがあります。これらとワイヤレスヘッドホンアンプ自体のファームウェアアップデートによる機能アップで、さらに進化の余地を残しています。

それでは、各メーカーから発売されているBluetoothワイヤレスヘッドホンアンプを見ていきましょう。まずはSHURE製品から。

メーカー別Bluetoothヘッドホンアンプ製品

SHURE RMCE-BT2


SHUREからリリースされたBluetoothケーブルの第2弾で、MMCX端子を持つイヤホンを接続することができます。Shure独自設計のヘッドホンアンプを内蔵し、ハイレゾコーデックはaptX HDに対応しています。また、低遅延のaptX Low Latency(以下、aptX LL)にも対応しているため、映像視聴にも向いています。
MMCXイヤホンのメリット・デメリットは下記記事からどうぞ。

【2018年版】いいイヤホンはケーブル着脱式で選ぶ、MMCX対応イヤホン全74製品まとめイヤホンのケーブルを変える?必要ある? 世の中には数え切れないくらいイヤホンがあります。ダイソーで買える100円イヤホンから、iPho...
メーカー SHURE
Bluetoothバージョン 5.0
Bluettohチップ 不明
対応コーデック aptX HD、aptX Low Latency、aptX、AAC、SBC
出力端子 MMCX
AMP/DAC Shure独自設計ヘッドホンアンプ
バッテリー持続時間 最大10時間
USB DAC 不可
製品情報 RMCE-BT2 Bluetooth® 5.0高解像度オーディオ プレミアムワイヤレスイヤホンケーブル

SHURE RMCE-BT2のレビュー記事は下記から。

真のハイレゾワイヤレス!プレミアムヘッドホンアンプにaptX HDを搭載したSHURE RMCE-BT2をレビュー!10月26日、SHURE RMCE-BT2発売 2018年10月26日 朝10時、各メディアから一斉に情報が配信されました。SHURE...

FiiO BTR3


FiiO BTR3は、対応コーデックの多さが特徴です。aptX HDやLDACといったハイレゾ相当の定番コーデックから、HWAといった新興規格まで、ありとあらゆるコーデックに対応しています。USBケーブル接続によるUSB DAC機能も備えており、この小さなボディーであらゆる場面でパフォーマンスを発揮してくれます。

メーカー FiiO
Bluetoothバージョン 4.2
Bluettohチップ Qualcomm CSR8675
対応コーデック aptX HD、LDAC、LHDC、aptX Low Latency、aptX、AAC、SBC
出力端子 3.5mmアンバランス出力
AMP/DAC 旭化成エレクトロニクス AK4376A
バッテリー持続時間 11時間
USB DAC 利用可能
製品情報 BTR3 – Fiio Japan

FiiO BTR3のレビュー記事は下記から。

この迫力!ヘッドホンアンプ内蔵Bluetoothレシーバー FiiO「BTR3」はaptX HDなどほぼ全てのコーデックに対応!Bluetoothは音が悪い、 は本当? ワイヤレスイヤホンが当たり前になってきたここ数年、普及に伴ってさまざまな問題がクローズアップ...

RADSONE EarStudio ES100


クラウドファンディングサイト・Kickstarterで2017年に始まったプロジェクトで製品化されました(プロジェクトページ)。3.5mmのイヤホンジャックだけでなく、2.5mmのバランス接続にも対応する上、旭化成エレクトロニクスのDAC AK4375をLRに1基ずつ搭載するという贅沢仕様で、オーディオ好きのハートを掴む製品です。

さらに、頻繁なソフトウェアアップデートも特徴で、アップデートによりLDACに対応したり(Version 1.3.0)、Bluetooth 5.0をサポートしたり(Version 2.0.1)しています。

私は、Kickstarterで入手したあと、さらに製品版も購入しました……

メーカー RADSONE
Bluetoothバージョン 5.0
Bluettohチップ Qualcomm CSR8675
対応コーデック aptX HD、LDAC、aptX、AAC、SBC
出力端子 3.5mmアンバランス出力/2.5mmバランス出力
AMP/DAC 旭化成エレクトロニクス AK4375a × 2基
バッテリー持続時間 14時間
USB DAC 利用可能
製品情報 RADSONE EarStudio ES100

本製品のレビューは下記から。

ソフトウェアで進化するアンプ内蔵Bluetoothレシーバー!RADSONE EarStudio ES100をレビュー!Bluetoothの音の弱さをどう解決するか? Bluetoothワイヤレスオーディオの便利さは誰もが認めるところですが、よく懸念点と...

audio-technica AT-PHA55BT


日本のオーディオメーカー・オーディオテクニカの製品です。ハイレゾコーデックとしては、LDACに対応しています。50mW+50mWの高出力に加え、イヤホンの形式に合わせてダイナミックドライバー向けとバランスド・アーマチュア(BA)向けで、それぞれ出力抵抗値を切り替えることができるという仕様になっています。

メーカー オーディオテクニカ
Bluetoothバージョン 4.2
Bluettohチップ 不明
対応コーデック LDAC、aptX、AAC、SBC
出力端子 3.5mmアンバランス出力
AMP/DAC ESS ES9118
バッテリー持続時間 8時間
USB DAC 不明
製品情報 AT-PHA55BT | ヘッドホンアンプ | 一般製品 | オーディオテクニカ

nexum AQUA+


EarStudio同様に、こちらの製品もクラウドファンディングサイト・Kickstarterで製品化しています(プロジェクトページ)。Kickstarterによる製品化ののち、日本のクラウドファンディングサイトGREEN FUNDINGでも日本発売のためのプロジェクトが立ちました(プロジェクトページ)。目標額の6倍近い出資を集めています。

ハイレゾコーデックには対応しないものの、aptX LLに対応、珍しくワイヤレス充電が可能になっています。本体色は3色あり、サブライムゴールド、ミッドナイトブラック、ラディエントホワイトから選べます。

メーカー nexum
Bluetoothバージョン 4.2
Bluettohチップ Qualcomm CSR64215
対応コーデック aptX Low Latency、aptX、AAC、SBC
出力端子 3.5mmアンバランス出力
AMP/DAC Cirrus Logic CS43130
バッテリー持続時間 8時間
USB DAC 不明
製品情報 nexum | simply amazing | wireless dac amplifier | taiwan

SoftBank SELECTION ワイヤレスヘッドホンアンプ Astell&Kern


この分野の製品では最も古いのがこのワイヤレスヘッドホンアンプ。日本ではSoftbank SELECTIONの名を冠していますが、海外ではAstell&Kern AK XB10として販売されている製品です。

メーカー Astell&Kern
Bluetoothバージョン 4.1
Bluetoothチップ Qualcomm CSR8675
対応コーデック aptX HD、aptX、AAC、SBC
出力端子 3.5mmアンバランス出力/2.5mmバランス出力
AMP/DAC Cirrus Logic CS4350
バッテリー持続時間 5時間
USB DAC 不明
製品情報 AK XB10 – Astell&Kern US Online Shop

まとめ

そもそもワイヤレスヘッドホンアンプを作るメーカーは少なく、本記事で紹介しているものでほぼ全てのはずです(2019年3月現在)。少ないと感じるかもしれませんが、こだわりの製品ばかりなので、これくらい厳選されている方が健全なのではないでしょうか。
(巷にあふれる粗製乱造されたBluetoothイヤホンの惨状を見て、特にそう思います)

ワイヤレスでもいい音で聴きたいという要望に、最大の効果で返してくれるワイヤレスヘッドホンアンプ。ワイヤレス&高音質を求める方には激しくオススメです。

ABOUT ME
アバター
makkyon
都内で働いている会社員です。仕事では、スマホと映画のことだけ気にしています。 半年に一回、趣味で山手線一周しています。一緒に歩いてくれる人募集中!
4/20(土) 春の山手線一周ウォーキング参加者募集中!開催概要 >>
+ +