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この迫力!ヘッドホンアンプ内蔵Bluetoothレシーバー FiiO「BTR3」はaptX HDなどほぼ全てのコーデックに対応!

Bluetoothは音が悪い、 は本当?

ワイヤレスイヤホンが当たり前になってきたここ数年、普及に伴ってさまざまな問題がクローズアップされるようになりました。
その中でも(なかば呪いのように)よく言われているのが「Bluetoothは音が悪い」です。

※このあとしばらく、Bluetoothオーディオ全体の問題点について触れますので、FiiO BTR3のレビューだけ読みたい人は読み飛ばしてください。

Bluetoothはなぜ音が悪い?

無線で音楽データを伝送するため、より多くのデータを送れるほうが音質の向上に繋がります。
ところが、BluetoothはWi-Fiなどと比べて大容量のデータを送ることに向いていないため、限られた帯域の中で、目的に応じて効率的にデータを送る必要があります。
そのために使われるのが「コーデック」です。

Bluetoothコーデック多すぎ問題

コーデックは一種のソフトウェアで、スマホなどデータを送る側が圧縮(符号化)して送り出し、イヤホンなどデータを受け取る側が伸長(復号化)して使用します。
Bluetoothオーディオで使用されるコーデックには、下記のようなものがあります(2018年10月現在)。

  • LDAC(ハイレゾ相当の高音質)
  • HWA(ハイレゾ相当の高音質)
  • aptX HD(ハイレゾ相当の高音質)
  • aptX adaptive(高音質と低遅延)
  • aptX Low Latency(低遅延)
  • aptX(高音質)
  • AAC(高音質)
  • SBC

各コーデックには、高音質、音がズレにくい、通信が切れにくい、などの特徴があります。

※「SBC」はBluetoothオーディオに対応した機器すべてで使えるコーデックです。

コーデックに関する誤解

ユーザーにとって困ったことは、送信側(スマホなど)と受信側(イヤホンなど)で同じコーデックが利用可能になっていないと、目的のコーデックが利用できないということ。

下記の図で示していますが、例えばiPhone(iOS)の場合は、AACとSBCにしか対応していないため、イヤホンがAACに対応していなければ、最低限のSBCコーデックで繋がってしまい、ハイレゾ相当のコーデック(LDACやaptX HD)がその真価を発揮できません。

下記ページでもう少し詳しく解説していますので、よろしければどうぞ。

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Amazonで売られているBluetoothイヤホンで「高音質 aptXに対応」などと喧伝しているのは、消費者にいらない誤解を与えてしまいます。

iPhoneはAAC、Androidは要確認

コーデックの対応は、OSや、スマホ・PCに搭載されているチップであらかじめ決められています。
iPhone・iPadは、SBCとAACで固定されていて、高音質で聴くならAACです。Androidはメーカーにより対応が異なりますが、最近はaptX HDやLDACに対応したスマホが増えています。

コーデックだけで音質は決まらない

Bluetoothコーデックのややこしい問題は共有できたかと思いますが、事態をややこしくしているのは「コーデックだけで音質は決まらない」ということ。
高音質コーデックで受け取ったデータをどう処理するかはその機器次第なのです。

例えば、BOSEのBluetooth製品のコーデックは非公開ですが、SBCで繋がることが分かっています。いわゆる最低限のコーデックですが、それでもBOSE独自のチューニングにより、高音質なオーディオ出力を実現しています。
逆に、Amazonで売られているaptX対応イヤホンの中には、チップがaptXに対応しているだけで、実際にはaptXでは繋がらずSBCで聴いていた、なんてこともあります。

最近のBluetooth機器は、LEDの点灯を変えることにより接続されているコーデックを判別したり、コンパニオンアプリ側で接続しているコーデックを表示したりします。

Bluetoothは音が悪い?のまとめ

こういった、Bluetoothのコーデックまわりの乱立した規格や、ユーザー側の誤解がめぐりめぐって「Bluetoothは音が悪い」がいまだに払拭できていないようです。

一旦まとめます。Bluetoothの音が悪いとされる原因は下記のようになります。

  1. 高音質コーデックの未対応/不一致
  2. オーディオデバイス側の出力不足

正攻法で音質アップに挑んだFiiO BTR3

FiiOが2018年10月に発売した、Bluetoothレシーバー「BTR3」は、前述のBluetoothオーディオの抱える問題に真っ向から挑んだ製品です。

白を基調とした、製品写真のみのシンプルなパッケージ。

パッケージ正面下部には、対応しているコーデックがズラリと明示してあります。HWAやAACのロゴは初めて見ました。SBCはロゴじゃないですね……。

FiiO BTR3の特徴1:ヘッドホンアンプの搭載

このパッケージの表記を見てもらうとわかる通り、BTR3はヘッドホンアンプを搭載しています。ポータブルタイプのBluetoothオーディオに不足しがちな音圧をこのアンプで補うわけです。

FiiO BTR3の特徴2:ほとんどのコーデックに対応

そして、もう一つの分かりやすい特徴が、Bluetoothオーディオの「コーデックをほぼ網羅」していること。先に挙げたコーデックにはほぼ対応しており(aptX adaptiveは発表されたばかりでまだ製品はありません)、これだけ対応していれば、スマホだろうがMac/PCだろうが、DAPだろうが、最適なコーデックで接続してくれることになります

FiiO BTR3の外観チェック

内容物は、BTR3本体、ストラップ、USBケーブル、マニュアル・保証書類です。

BTR3は、つるんとした光沢感があり、凹凸のないシンプルな形状をしています。

指でつまめるくらいの小ささ!

iPhone XS Maxと比較してもこんなに小さい!

BTR3と同じカテゴリにある製品として、EarStudio ES100(写真左)と比較してみます。ES100も十分小さいですが、BTR3はよりスリムです。

ES100は20.7g。

BTR3は26.4gと少し重いです。これは外装に金属が使われていることも影響しています。

BTR3の右側面には、操作系が集中しています。上から、電源ON/OFF・ペアリングボタン、再生・停止ボタン、音量増減ボタンとなります。

左側面には、技適表示がでかでかと……

背面にはクリップ。

底面には、3.5mmイヤホンジャックと充電用のUSB-Cポートがあります。最近のAndroid端末はほとんどUSB-C採用なので、充電ケーブルを共用できるのは便利ですね。(iPhoneユーザーには関係ないですが……)

FiiO BTR3の音質をチェック

FiiO FH1と、FH1に付属のMMCX-3.5mmケーブルで聴いてみます。

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iPhone XS Maxとペアリングします。この場合、コーデックはAACになります。

ペアリング時には、真っ黒だったBTR3の表面にFiiOロゴのLEDが浮き上がります。

接続しているコーデックに合わせて、LEDの色が変わります。SBCは青、AACは水色、aptX/aptX Low Latencyは紫、aptX HDは黄色、LDACは白、LHDC(HWA)は緑色です。

さて、AACでApple Musicの音源(ダウンロード済)のものを聴いてみましたが、ヘッドホンアンプを内蔵しているだけあって、その音は通常のBluetoothイヤホンとは全く異なり、迫力のあるものに変わります。

音のエッジはやや粗いですし、解像感はコーデックの仕様上、向上は望めないものの、それを補って余りある音圧で、ワイヤレスでの音楽体験を一変させます。いい音楽を聴くと、これまで聴き込んでいたお気に入りの一曲を、改めて聴きたくなるものです。BTR3も例に漏れず、古い曲から新しい曲まで、改めて聴き直し始めました。これはいいものだ。

ライバルとなるEarStudio ES100は、2.5mmバランス接続ができたり、コンパニオンアプリでイコライジングが可能でしたが、どちらかというと繊細な音を得意としていて、SHURE SEシリーズのようなBA型のモニターイヤホンの方が相性がいいアンプでした。

FiiO BTR3は、同社のFH1のようにハイブリッド型や、他のダイナミック型のイヤホンのように“分かりやすくいい音”を聴くのに向いています。

Mac/PCに繋いでUSB DACにもなる

そして、BTR3のもう一つの特徴は、USBケーブルでMac/PCにつなぐことで、USB DACとして機能すること。イヤホン端子からライン出力して、他のオーディオ機器に入力することができます。

もちろん、Macのシステム環境設定のサウンドからは「FiiO BTR3」が「USB」機器として認識されています。

有線接続でも、安定したいい音を出力してくれます。デスクトップで、またはノートで、スピーカーorイヤホン出力をもっといいものにしたい場合でも、この小さくてスゴいBTR3が活躍してくれます。

まとめ

すでに語り尽くした感が否めませんが、FiiO BTR3はワイヤレスでいい音を聞きたい人には「買い」の逸品です。特に、“いいイヤホン”を持っている人が、ワイヤレスにして聴きたい場合には非常に向いている製品です。

ただ、一つだけ不満があります。FH1などに付属のMMCX-3.5mmケーブルは、このタイプのBluetoothレシーバーと組み合わせるには非常に長く、せっかくクリップがあってもシャツに挟んだりしたときにケーブルがだらりと伸びてしまいます。惜しい!

FiiOさん、50-60cmくらいの短いMMCXケーブルを出してください!買います!

ありました。FiiOさん、さすがです!

FiiO LC-3.5AS
http://store.fiio.jp/shopdetail/000000000044/

さっそく買ってみました!

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今回のレビューまとめ
レビューした日
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FiiO BTR3
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makkyon
都内で働いている会社員です。仕事では、スマホと映画のことだけ気にしています。 半年に一回、趣味で山手線一周しています。一緒に歩いてくれる人募集中!