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SHURE AONIC 215 レビュー/ついに出た!SHURE初の完全ワイヤレスイヤホン!MMCXで換装できるぞ!

待ちに待った、SHUREの完全ワイヤレスイヤホン

2020年1月、米・ラスベガスで開かれたCES2020にてSHUREから発表されたのが、ワイヤレスリスニング製品群「AONIC」の完全ワイヤレスイヤホン「AONIC 215」です。
SHUREとしては初の完全ワイヤレスイヤホンとなります。同年4月3日(金)、ついに発売開始となりました。

AONIC215は、SHURE社の基準を満たしていない機能があると判断されたようで、店頭から在庫の引き揚げ、すでに購入された商品については返品受付中となっています。(2020年4月28日現在)

AONIC 215とRMCE-TW1

SHUREが完全ワイヤレスイヤホンを発売するにあたって、採用したのは従来のイヤホンを活かすことのできるアダプター方式でした。

本サイトでも過去にTRN BT20やFOSTEX TM2、FiiO UTWS1といったアダプターをレビューしてきましたが、従来の資産を活かせるという意味で、理にかなった方式といえます。

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今回リリースされたのは、SE215を組み合わせたAONIC 215です。アダプターのみの製品には「RMCE-TW1」という型番が割り当てられ、別に発売されます。

AONIC 215はSE215のカラーバリエーションに合わせて、トランスルーセントブルー・ホワイト・トランスルーセントブラック・クリアの4種類が発売されました。

SHURE AONIC 215をレビュー

発売日に購入できたので、レビューしていきます。ヨドバシ.comの取り置きを利用して、店頭で受け取ったんですが、店の奥から店員さんが持ってきたAONIC 215のパッケージを見た第一印象は「デカっ!」でした。

パッケージはデカいが、SHUREの意気込みも感じる

円筒型のパッケージです。今回購入したのはトランスルーセントブラックモデルです。どうやら、カラーバリエーションごとにパッケージが用意されているようです。

上部から、吊り下げ用の布ベルトが出ています。
厚みもけっこうあるんですよ。バウムクーヘンでも入ってるのかな?って思うようなパッケージです。
隣にiPhone 11 Pro Max(写真右)を並べてみました。6.5インチサイズのiPhoneがこれだけ小さく見えるわけですから、実際にパッケージを手に取るとかなり大きく感じます。

パッケージ背面にも情報が盛りだくさん。内容物(Included)の欄にはRMCE-TW1 Wireless Adapter Setという記述がありました。これが正式名称ですね。

パッケージ底面には、滑り止めが2箇所に付いています。つまり……

こうやって立ててくれということです。円形のパッケージが直立するのか……。スペースがある方は、購入後もぜひディスプレイしてください。

パッケージを開くと、同じく円形になったマニュアルが乗っています。ここまで揃えるとは……パッケージにかける意気込みすごいです。

それでは、いよいよ中身を見ていきましょう。※ちなみに、AONIC 215が取り出しづらかったです。破損しないようご注意ください。

内容物はこちらの通り。マニュアル、RMCE-TW1 ワイヤレスアダプターセット+SE215イヤホン、プレミアムチャージングケース、USB Type-Cチャージングケーブル、ソフトフォーム&ソフトフレックスイヤーパッド S/M/L(イヤーピース)となっています。

マニュアルに至っては、文字レイアウトが円形に沿って、全てこの通り。徹底してます。

付属するイヤーピースは、ソフトフォームタイプと、ソフトフレックスタイプがそれぞれS/M/Lタイプで揃っています。(AONIC 215にはソフトフォームタイプのMサイズが最初から付属しています)

それでは、次にSHUREのこだわりが詰まった充電ケースを見ていきましょう。

SHUREの充電ケースは、プレミアムチャージングケース

こちらが、AONIC 215専用の充電ケース、名称としてはプレミアムチャージングケースです。SHUREのロゴがエンボス加工されています。

完全ワイヤレスイヤホンでよくあるハードケースと異なり、ジッパーで開閉するソフトケース風の充電ケースになっています。見た目には充電ケースと思えません。

プレミアムチャージングケースはUSB Type-C(以下、USB-C)で充電ができます。USB-Cポートが一段下がっているので、ケーブルをしっかり挿しこむことができます。

底面には、充電ケースの残量LEDが搭載されています。バッテリーボタンを押すと数秒点灯するようになっています。

イヤホンケースとバッテリーが融合したデザインに仕上がっていて、USB-Cケーブルを挿すことでそれが際立ちます。

ジッパーを開けると、ケースは180度開くことができます。AONIC 215は、中央のパーツでしっかり固定されます。

AONIC 215は、中央と根元の2箇所で固定されるため、プレミアムチャージングケースを開いた状態でも、一切動きません。しっかり固定される反面、AirPods Proのようにサッと取り出し・サッと挿入、といったことはできません。

AONIC 215の充電状況は、LEDで表示されます。

このLEDの状況は、プレミアムチャージングケースを閉じた状態でも分かるようになっています。

完全ワイヤレスイヤホンとしては最後発になるだけあって、一つ一つの作り込みが妥協なく、しっかり作られていると感じました。

AONIC 215は、RMCE-TW1+SE215の組み合わせ

それでは、AONIC 215本体を見ていきましょう。今回購入したAONIC 215のカラーはトランスルーセントブラック。ブラック一色の統一感があります。

SE215は初めて購入しましたが、トランスルーセントブラックの透明感が美しいですね。

AONIC 215の重量は19.9g。大きさの割にはかなり軽く感じます。長く耳にかけるものなので、これくらい軽量にできているといいですね。

ただし、充電ケースも込みだと、134.2g。完全ワイヤレスイヤホンとしては最重量級です。
こちらがAONIC 215のユニットになります。SE215を中心として、対数螺旋のような曲線を描いています。

操作系はこのボタンに集中しています。押す(再生/停止)、長く押す(電源ON/OFF)、2回押す(環境モードON/OFF)など、一つのボタンで様々な操作を可能にします。

このボタン部分に、充電用の接点があります。

ボタンの裏側には大きく「L」「R」の表示があります。これは間違えませんね。

付属しているのは、間違いなくSE215です。

そして、このAONIC 215の最大の特徴は、RMCE-TW1 ワイヤレスアダプターとSE215が分離できること。

汎用的なMMCXコネクタでの接続が可能になっています。

のちほど、SE425に換装してみます。

メガネでも大丈夫?AONIC 215を装着してみる

実際にAONIC 215を装着してみます。

耳を回り込むようにフィットするので、密着感と安定感があります。

一方で、メガネをかける方には、耳が痛くなりそうな形をしています。実際のところどうななのか。私自身がメガネをかけているので、メガネとAONIC 215を一緒に付けてみました。

メガネのつるの外側を回り込むように、外側に広がるように装着されます。

2時間ほど聴き続けてみましたが、装着感がいいので、疲れる感じはありませんでした。

アプリで設定する

AONIC 215の設定は、スマホのコンパニオンアプリから行います。アプリ名は「ShurePlus PLAY」。カテゴリは「ハイレゾオーディオプレーヤー」になっています。

Bluetoothでペアリングされている状態であれば、デバイスは自動で見つかります。左右のユニットの電池残量もここで分かります。環境モードというトグルがあり、ここをONにすると、環境モードのレベルを設定できます。

環境モードとは、他社でいう「外音取り込み」や「トランスペアレントモード」と呼ばれている機能です。SE215がカナル型イヤホンのため、耳栓のような状態になります。周囲の音が聞こえづらくなるので、周りの音のレベルをこの機能で調整します。

イコライザもアプリ内から設定が可能です。プリセットのほか、カスタムプリセットを作成することもできます。

AONIC 215のファームウェアアップデートもこのアプリを経由して行えます。また、このアプリ自体がハイレゾプレーヤーとして機能するため、個別にハイレゾファイルを取り込んで聴くこともできます。

RMCE-TW1に、SE425を換装して聴いてみる

さて、AONIC 215の能力は十分に分かってきたので、いよいよ本題に入っていきましょう。SE215を取り外し、同社のSE425に換装します。

ハウジングのサイズは同じなので、プレミアムチャージングケースにも問題なく収まります。

これで、AONIC 425と呼んでもいいですかね?

他社の完全ワイヤレスアダプターと比較してみる

RMCE-TW1は、既存のMMCXイヤホンを完全ワイヤレスイヤホンに変える、魅力的なワイヤレスアダプターですが、このジャンルはSHUREが初めてではありません。

世の中に存在する完全ワイヤレスアダプターは、大きく分けて、次の3タイプのみです。SHURE RMCE-TW1(写真上)、FOSTEX TM2(写真左下)、FiiO UTWS1(写真右下)の3種類です。※FiiO UTWS1とTRN BT20S / TRN BT20は類似製品として理解しています。

見た目に似たようなアダプターですが、大きく異なるのが充電方式の扱いです。SHURE RMCE-TW1(写真上)はバッテリーを内蔵した充電ケース、FOSTEX TM2(写真左下)はバッテリーを“内蔵しない”充電クレードル、FiiO UTWS1は二股の充電ケーブルです。

このほか、充電コネクタを見た際に、SHURE RMCE-TW1はUSB-Cですが、その他はMicro USBです。それでは、RMCE-TW1&SE425の音質をチェックしつつ、他のアダプターにもSE425を接続して比較してみます。

RMCE-TW1の音質は?

RMCE-TW1の音質を一言で表すと「重厚」です。完全ワイヤレスイヤホン全体を通しても、ここまで厚みのある音を出せるイヤホンは珍しいです。解像感もよく、イコライザーがOFFの“素の状態”でこれだけの音質が出れば、ワイヤレスイヤホンとしての性能は十分でしょう。

RMCE-TW1のワイヤレスアダプターとしての実力は本物なので、あとは、どんなイヤホンを接続するかによって、その真価が発揮されるでしょう。

そして、この3機種の中で、最も装着感がいいのはRMCE-TW1です。さらに、プレミアムチャージングケースの出来もよく、完全ワイヤレスイヤホンとしてのトータルバランスは最も優れています。

FOSTEX TM2と比較すると?

FOSTEX TM2の音質は「フラット」です。音場が広く、解像感も高め。ショートケーブルを交換することで、世の中のケーブル交換式イヤホンの大多数に対応できるため、イヤホンの特性を邪魔しない、素直な音作りになっているように感じます。
装着感は今回の3製品の中で最も悪いです。しかし、FOSTEX TM2の最大の特徴は汎用性です。ショートケーブルを交換することで、MMCXだけでなくカスタムIEM 2pinやA2DC、FitEar 2pinなど様々な規格に対応ができます。

充電クレードルにはバッテリーは搭載されていませんが、内部のスペースが広く開いているので、かなりの数のイヤホンが対応できるでしょう。レビュー記事でも試していますが、私の手持ちのイヤホン12機種で、クレードルに収まらないイヤホンはゼロでした。

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FiiO UTWS1と比較すると?

FiiO UTWS1の音質は「ポップ」です。低音の軽さが目立ちますが、解像感もあって、音場もそこそこ、開放感のある音です。プレミアムな2製品に比べると、レベルが何段か落ちますが、価格を考えれば十分な性能が出ています。

装着感もそこそこいいのですが、問題は電波強度です。満員電車の中ではブツブツ切れることがあり、左右のユニット間の電波が弱いようです。また、充電ケーブルの取り回しも煩雑なので、価格なりに妥協しなければならない点があります。

ただし、MMCXタイプと2pinタイプが揃っており、リーズナブルな完全ワイヤレスアダプターとしてのポジションは揺るがないでしょう。なお、FiiO UTWS1は2020年4月時点で日本未発売(Aliexpressは日本まで発送してくれます)、TRN BT20Sは日本のAmazonで購入できます。

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完全ワイヤレスアダプターのオススメは?

ここまで読んでもらうと分かる通り、3機種それぞれにメリットがあります。

  • SHURE製品を使っているなら、SHURE RMCE-TW1です
  • MMCX以外のケーブル交換可能なイヤホンなら、FOSTEX TM2です
  • とりあえず安くお試ししたいなら、FiiO UTWS1 / TRN BT20Sです

今後、他のメーカーが参入してくるのか分かりませんが、ミドルレンジの製品が欠けているので、1万円台前半で購入できる製品があると、盛り上がりそうです。

RMCE-TM1のライバルは、RMCE-BT2か?

他社の完全ワイヤレスアダプターを聴き比べてみて、RMCE-TW1の実力が想像を超えて素晴らしいものであることは分かりました。そうなると、気になるのが同じSHUREのワイヤレスアダプターであるSHURE RMCE-BT2です。

プレミアムヘッドフォンアンプを搭載し、MMCXコネクターでリケーブル可能なRMCE-BT2(写真左)とRMCE-TW1(写真右)には差があるのでしょうか?

同じSE425に換装して聴き比べてみたところ、明確に差がありました。

どちらもワイヤレス製品としては素晴らしい音質ですが、完全ワイヤレスタイプのRMCE-TW1は厚みのあるリスニング重視の音質、RMCE-BT2は解像感高めで全音域がクリアに聴こえるフラットな音質です。

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SHUREはAONICを「音楽に携わる、音楽を楽しむ、すべてのリスナーに」「ワイヤレスリスニング」と明記しています。AONICのテーマは、SHUREとしての新たな音楽体験を開く、第一歩となるのかもしれません。

まとめ

見どころが多かったAONIC 215、完全ワイヤレスイヤホンとしては最後発になりますが、待っただけの甲斐がある、非常に素晴らしい製品に仕上がっています。気になっている人は、悩むだけ時間の無駄です。早く買って、楽しみましょう!

なお、本当はワイヤレスアダプター単品(RMCE-TW1)を待つつもりだったんですが、後日発売とのことで、待ちきれずにAONIC 215を買ってしまいました。差額でSE215が手に入ったと思えば、とてもお得な買い物でしたけど。

ちなみに、SHURE製品は2年保証です。安心して購入してください。

AONIC 215、トラブル発生中?リコールあるかも?

本レビューを書いたあと、しばらく使い続けていますが、左側のユニットだけ充電されないというトラブルが発生しています。保証期間内なので、修理してもらおうと思っていますが、Twitterで調べてみると、どうも充電以外にも初期不良問題が多数発生しているようです。購入を検討されている方はご注意ください。

今回のレビューまとめ
レビューした日
レビューした製品
SHURE AONIC 215
評価
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makkyon
都内で働いている会社員です。仕事では、スマホと映画のことだけ気にしています。 半年に一回、趣味で山手線一周しています。一緒に歩いてくれる人募集中!
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