AirPods Pro専用イヤーチップ市場が熱い……
2020年半ばごろ、日本国内でもAirPods Proの交換用イヤーチップがApple以外からリリースされるようになりました(Amazonに出回ってる怪しいやつ除く)。
当サイトでもここまで6製品をレビューしていますが、世界で最も売れている完全ワイヤレスイヤホン向けということもあり、各社ともに気合の入った製品を投入してきていることが分かりました。
そして今回あのCOMPLYから、満を持してAirPods Pro用のイヤーチップが登場したのです……。
COMPLYからAirPods Pro専用イヤホンチップが登場!
前々からCOMPLY公式Twitterでも予告されていましたが、2020年11月21日(土)、ついに日本でも発売が開始されました。

あのCOMPLYが作るAirPods Pro用のメモリーフォームですから、いやがうえにも期待が高まるというものです。公式に内部構造の図解が公開されています。

今回発売されたのはS・M・Lの3サイズで、それぞれ3セットずつ入っています。

さて、AirPods Pro向けとしては後発になるCOMPLY イヤホンチップ……いったいどのような特性を持つのでしょうか。購入してみたので、レビューしていきます。
Apple AirPods Pro専用 COMPLY イヤホンチップをレビュー
こちらがApple AirPods Pro専用 COMPLY イヤホンチップのパッケージです。製品の状態が分かるブリスターパッケージです。

パッケージ裏面には、装着方法と脱着方法が書かれています。慣れるまでは捨てずにおきましょう。

パッケージを開封すると、透明ケースごと取り外せます。このケース、交換後のイヤホンチップを入れておくのに重宝するので、ぜひ活用してください。

こちらが、Apple AirPods Pro専用 COMPLY イヤホンチップです。写真左はオモテ面、写真右はウラ面です。内部には、ホコリや耳垢が入らないよう保護するメッシュプロテクターが見えます。

AirPods Proのイヤホンチップを外して、COMPLYのイヤホンチップを取り付けましょう。

取り付け方は至ってカンタン。楕円になっている芯を合わせて取り付け、軽く押し込むだけ。

耳に入れる際には、このイヤホンチップを粘土のようにコネコネして、小さくつぶしてから入れましょう。説明によれば、15秒で膨らみます。

耳の体温で、メモリーフォームが耳の形状に合わせてフィットしてくれます。このフィット感はCOMPLYならではです。この心地よさはぜひ感じてもらいたいところ。
AirPods Proの充電ケースにジャストフィット
そして、最も大きいLサイズでも、AirPods Proの充電ケースにはぴったり収まります。

実際に入れてみると、寸分の狂いもないレベルでぴったり収まるのです。この精巧さ、すごい。
COMPLYのイヤホンチップ、どのサイズが正解?
さて、本製品に限らず、イヤーピース選びで困るのがどのサイズを買えばいいのか?ということ。
もちろんAirPods Proで使っているサイズ感を参考にすればいいんですが、もし、今使っているサイズがジャストフィットでないなら、一つ上のサイズを選んでおくことをオススメします。

私はふだんMサイズを使っているのですが、イヤーピースによってはやや小さく感じることも。MとLの間のMLサイズ(SednaEarfit XELASTECにはこのサイズがあります)あたりが最もフィットするので、COMPLY イヤホンチップではLサイズを選びました。
低反発系のイヤーピースは、サイズ感に不安があるなら、一つ上のサイズの方がフィットしやすいように感じます。
COMPLYのイヤホンチップで“さらに”音が消える??
さて、COMPLY イヤホンチップを装着した状態でAirPods Proを使用してみました。耳への違和感はゼロで、遮音性も悪くなく、装着感としては最高の部類です。

そしてAirPods ProのノイズキャンセリングをONにしたところ、世界から音が消えました……!AirPods Proを購入したときの衝撃、ふたたび、といったところでしょうか。こんなに音って消えたっけ??と新鮮な驚きがありました。
そして逆に、外音取り込みをオンにしたところ、より自然な音が耳に入ってきます。
COMPLY イヤホンチップの特性は、メモリーフォームによる快適な装着性です。耳の穴にジャストフィットすることでノイズキャンセリングの遮音性を向上させ、耳に負担をかけない快適さが、外音取り込みをより自然なものに仕上げてくれるのです。
AirPods Pro専用 COMPLY イヤホンチップが最高なのは「付けやすさ」「抜けにくさ」「外しやすさ」
ただ、COMPLYの快適さはある意味、折り込み済み。今回使ってみて最も驚いたのは、「付けやすさ」と「抜けにくさ」と「外しやすさ」が成立していること。
AirPods Proのイヤホンチップを付け外しした方はわかると思いますが、付けるのは簡単、抜けにくい反面、外すのはちょっとコツが入ります。
COMPLY イヤホンチップは付けやすく、抜けにくく、そして「外しやすい」のです。外しかたは、イヤホンチップの軸を90度回して引っ張るだけ。

他社製品では、脱着時にイヤホンチップが耳に残って抜けてしまうこともありました。COMPLY イヤホンチップはこの付け外しの面でもよくできていると感じます。
AirPods Pro用イヤーチップ、けっきょくどれが正解?
さて、純正のイヤーピースを含め、当サイトではさまざまなイヤーチップをレビューしてきました。今後も各社から出てくるでしょうが、現時点でのオススメを決めておきましょう。

AirPods Pro用のイヤーチップは大きく2つの系統に分かれます。
シリコン系イヤーチップ
AirPods Proに標準添付されているイヤーチップと似た性質を持ちます。下記のような製品が発売されています。
- グルマンディーズ AirPods Pro イヤーキャップ ARP-08
- SednaEarfit XELASTEC for AirPods Pro
- SpinFit CP1025 & Adapter
各製品のレビューは下記から。



この系統のイヤーチップでは、装着性の良いSednaEarfit XELASTECと、付け外ししやすいSpinFit CP1025のどちらかがオススメです。
私の場合、音はSednaEarfit XELASTECの方がやや良いと感じますが、素材の性質上、耳垢が付きやすいので、SpinFit CP1025を選びがちです。
低反発系イヤーチップ
低反発系の素材を用いたイヤーチップで、より耳にフィットさせ遮音性と装着性を向上してくれます。下記のような製品が販売されています。
- ADV. Eartune Fidelity UF-A
- Dekoni Audio Bulletz AirPods Pro
- NOBUNAGA LABS. AirPods Pro対応 イヤーチップ NL-APF
- Apple AirPods Pro専用 COMPLY™ イヤホンチップ
各製品のレビューは下記から。



この系統のイヤーチップは、COMPLY製品が頭一つ抜けています。ただ、価格面を考えるとCOMPLYは高級品……、コスパを考えるなら他の製品も悪くありません。COMPLY以外のオススメは、カラーリングが綺麗なADV. Eartune Fidelity UF-Aです。

というわけで、オススメイヤーチップは、シリコン系ならSpinFit CP1025か、SednaEarfit XELASTECです。低反発系ならCOMPLY イヤホンチップか、ADV. Eartune Fidelity UF-Aとしておきます。
まとめ
AirPods Proのノイズキャンセリング性能を引き上げたい、外音取り込みをもっと自然にしたい、もっといい音で聴きたい、COMPLY イヤホンチップはその全てをかなえてくれます。待っただけの甲斐はあった、そう言えるイヤーチップでした。

まあ、改めて言うこともないのでしょうが……COMPLY最高ですね!
