MacBook Airを快適に使うためのスタンドとは……
MacBook Airを使っていると、スタンドを使う(使いたくなる)シーンが意外と多いことに気づきます。
目線を上げたいとき、外出先で使うとき、ディスプレイに繋ぐとき、夏場に本体が熱くなるとき、さまざまなシーンに応じて、最適なスタンドがあります。
今回紹介する製品は、数あるノートパソコンスタンドの中でも、抜群にユニークな製品です。
世界最薄のスタンド「Majextand」
今回紹介する製品は、“世界最薄”のノートパソコンスタンドとして話題になった「Majextand」です。
※今回の製品レビューにあたり、製品サンプルを提供いただいています。
ONED Majextandをレビュー
Majextandのパッケージは、CDの紙ジャケットのような、コンパクトで薄型のものです。
このコンパクトで薄いパッケージの中に、MacBookシリーズを支えられるスタンドが入っているとは思えません。
工夫にあふれたMajextandのパッケージ
このパッケージを背面から開けていきますが、まるで折り紙を解くような開け方です。
折り面の中には付属品が付けられている面もあります。この小さなスペースにはゴム足が4個も付いています。
アルコールペーパーも挟まれています。この工夫のおかげで、Majextandにはビニール袋が一切使われていません。
あの薄いパッケージの中には、MAJEXTAND(写真右)以外に、アルコールペーパー、ゴム足2種4個、両面テープ2枚、日本語マニュアルが収まっていました。
さっそくMacBook Airに取り付けたいところですが、Majextandが美しかったので、ちょっと寄り道していきましょう。
Majextandは美しく精巧なプロダクト
これがMajextand本体。持った感じは、薄い金属板です。素材は、ステンレスティール、亜鉛合金で構成されています。
写真を見ると、薄すぎて曲がってしまいそうですが、実際にはかなり剛性が高く、容易に曲がることは無いでしょう。
裏面を見ると、コンテナのハッチのような外観になります。また、上下に両面テープが貼られています。MacBook Airに取り付ける際には、これを剥がします。
中央には、上下パーツの凹みが組み合わさって、指を入れるための穴が空いています。
上下パーツはカタパルトハッチのようなデザインになっており、非常にクールな外観になっています。
中央の穴に指を入れて、上に引き出すと金属パネルが現れます。このパネルは、上下両方から引き出せます。
中央の折り曲げ部分は、スタンド時にデスクに接地する部分です。黒いパーツはPOMと呼ばれる、耐摩耗性に優れたエンジニアリングプラスチックでできています。
このパネルは、規則的に穴が開けられており、軽量化が施されています。
パネルの側面は、切り欠きの加工が施されています。
固定したパネルを収納するには、側面のスイッチを使います。
ここを指で押すことで、切り欠きの引っかかりがなくなり、パネルが引っ込みます。
このように、2箇所を押すことで、パネル全体を引っ込めることができます。収納時に優美にシュッ、スッと収まるのがかっこよくて気に入っています。
それでは、実際にMacBook Airに取り付けてみましょう。
MajextandをMacBook Airに取り付ける
あらかじめ接着面をアルコールペーパーで拭いておきます。
MacBook Airの場合、後方のゴム足の上端に揃えるように設置します。位置決めをしたらMajextandの両面テープを剥がしてMacBook Airに貼り付けます。
両面テープはクッション性があるもので、これが緩衝材になり、MacBook Airに擦れて傷が付くようなことはありませんでした。
Majextandを貼り付けたら、次はゴム足を4箇所に貼り付けます。なぜ“追加のゴム足”が必要なのか、前面の“長すぎるゴム足”は何故なのか、この後解説します。
MacBook AirにMajextandを貼り付けても、+1.7mmなので、ほとんど気にならないくらいの薄さです。
実際に立ててみましょう。
MajextandでMacBook Airを立ててみる
Majextandの上下のパネルをフルに引き出してみます。これだけ角度があると、MacBook Airの前面が滑りそうですが、先ほど貼った“長すぎるゴム足”がこれを支えています。
スタンドの設置面は、黒いPOMのパーツが支えているので、金属のエッジでデスクを傷つけることはありません。
MacBook Airを寝かせた状態です。4箇所に“追加のゴム足”を貼っているため、Majextandの下に微妙な隙間ができており、この状態でも安定したタイピングが行えます。
Majextandによって実現できる角度を見ていきましょう。まずは、Majextandを閉じた状態、0度です。
Majextandの下パネルだけ引き出した状態です。この角度は20度です(iPhoneで測定)。
上パネルは、5段階で調整でき、23度、26度、29度、31度、34度で細かく調整が可能です。下の写真は、めいっぱい立てた状態の34度です。
34度、31度、29度、26度、23度、20度の角度を1枚の写真にまとめてみました。かなり細かく調整できることが分かります。
34度まで立てるとタイピングは難ありですが、SkypeやFaceTimeでカメラ位置を高くしたい場合や、外付けキーボードを使って目線を高くしたい場合には最適です。
MajextandとMOFT、どう違う?
さて、貼り付け型のスタンドとして有名になったものはMajextandだけではありません。クラウドファンディングで有名になったMOFTもあります。
MOFTは角度が2種類ですが、素材が柔らかく、安価ということが特徴です。
MOFT(写真右)とMajextandを並べてみると、大きさにかなり違いがあることが分かります。
ただ、MOFTは寝かせた際にMOFT自体が接地してしまうため、細かく揺れてしまいます。また、タイピング時に端のキーを叩くと不安定になることがあります。
貼り付け型スタンドには前述のイメージがあったのですが、Majextandは“追加のゴム足”と剛性の高いパネルでこれを解決していました。
まとめ
Majextandの使い勝手には満足しています。簡単にまとめてみましょう。
Majextandのいい点
- どの角度でもタイピングが安定している
- 角度調整が細かく、安定して立てられる
- “追加のゴム足”により、寝かせたとき(0度)でも安定している
- 高級感がある
- ギミックがいちいちかっこいい
Majextandの惜しい点
- 高価
- パネル引き出し時に指を引っ掛けにくい
当初、金属素材であること(MacBookやデスクに傷が付きそう)がネックだと考えていましたが、Majextandでは適切にケアされていて、全くの杞憂だったことが分かりました。
めちゃくちゃ便利ですね、Majextand!もっと早く使って見ればよかった。