スイッチでBluetoothワイヤレスオーディオを実現する
Nintendo Switch(以下、スイッチ)では、ワイヤレスイヤホン・ヘッドホンなどのBluetoothオーディオが使えない。このため、イヤホン端子かUSB端子にBluetoothトランスミッターを接続するしかない。2018年末現在では、USB-C変換アダプタを介してBT-W2を使うのが最適解となっている。

世界的にも需要が多い、スイッチのBluetoothオーディオ機能
スイッチは世界的に販売されていることもあり、スイッチでBluetoothオーディオ(しかも低遅延のaptX LL)が使えないことを憂いている人は多いようで、クラウドファンディングサイトKickstarterで始まったプロジェクト「GENKI: Bluetooth Audio for the Nintendo Switch」には目標金額3万ドルを超える、およそ17.6倍の53.1万ドルもの出資が集まりました。
GENKI: Bluetooth Audio for the Nintendo Switch
日本でもCAMPFIREでプロジェクトがスタートし、下記ページで販売も開始されています。
今までBluetoothオーディオを簡単に使うことができなかったNintendo Switch™の弱点解消!世界初のUSB Type-C接続のBlutooth5.0対応のアダプタ『Genki」』を紹介します。 GENKIを使えば、お気に入りのワイヤレスBluetoothヘッドフォンでスイッチを楽しめます!
Nintendo Switch™をワイヤレスで楽しもう!世界初、ワイヤレスヘッドホンを可能にするドングル『Genki』
※参考までに、私がKickstarterで出資したときは39ドル(1ドル=110円換算で約4,300円)でした。
Kickstarter発のスイッチ用周辺機器「GENKI」
というわけで、届きました。スイッチにBluetoothオーディオ機能を付加する「GENKI」です。
パッケージにも明記してある通り「KICKSTARTER EDITION」のため、日本で販売されるものとは異なるかもしれません。
GENKIの凝っているところは、スイッチのゲームソフトと同じ形状のパッケージに仕上げているところ。こういうこだわり好きです。
パッケージを開けると、スイッチのカードを4本収納できるケースになっています。
そして、これがスイッチのUSB Type-C(以下、USB-C)ポートに挿すことのできるBluetoothトランスミッター「GENKI」です。
付属品としては、マイクアダプターと特製シールのみ。ケースにはスタンドを収納するためのスペースもありますが、今回のセットには含まれていません。
これがGENKI本体。指でつまめる小ささです。カラーリングは、ネオンブルーとネオンレッドのパーツで構成されています。他にもグレーバージョンがあり、スイッチと合わせられるようになっています。
スイッチ用に開発されたこともあり、USB-Cポートにスキマができることもなく、ぴったり接続できます。
イヤホンポートにマイク用アダプターも取り付けるとこのような状態になります。
BT-W2のように他機種用のアダプターを使うと、USB-Cポートが占有されてしまうため充電しながらの使用ができなかったのですが、GENKIはそこも考えられていて、給電用にスルーできるUSB-Cポートが用意されています。
わが家にある、aptX Low Latency(以下、aptX LL)対応のイヤホン・ヘッドホンと接続してみます。※同じBluetoothイヤホン・ヘッドホンでも、aptX LLに対応していない場合には音ズレ抑止(低遅延)の恩恵が受けられません。
ペアリングモードにする際には、GENKIをスイッチに挿した状態でネオンブルーのボタンを押しっぱなしにします。
LEDが点滅するので、Bluetoothイヤホン・ヘッドホン側もペアリング状態にしておきます。
ペアリングが完了するとLEDが点灯して、ペアリング状態であることが分かるようになっています。
Bluetoothヘッドホン「MEE audio MATRIX CINEMA」でのペアリングは問題なし。製品名に「CINEMA」とあるように映像視聴に合わせたプリセットがあり、音声重視や低音重視など4つのモードを備えています。スイッチの迫力のあるゲームサラウンドが響きます。






(ただ、手持ちの機器では2台同時にペアリングできなかったのですが……また今度試してみます)
なお、同じUSB-Cを採用したiPad Proでも使えるだろうと気軽に挿してみたら、音楽は流れるものの、ノイズが多く使い物にならないレベル……。
aptX Low Latencyは、Wi-Fiなど2.4GHz帯の電波に対してとてもシビアなので、何か関連があるのかも。
まとめ
デザインや使い勝手を含め、スイッチでBluetoothイヤホン・ヘッドホンを使うなら、これで決まり!と言えるほどの完成度。これを買ったら、BluetoothイヤホンやヘッドホンもaptX LL対応製品で揃えておくことをお忘れなく。(多少の音ズレが許容できるのであれば、気にしなくてもいいですが)




