SwitchでBluetoothヘッドホンが使えない問題
有名な事実ですが、Nintendo SwitchではBluetoothには対応しているものの、Bluetoothオーディオには対応していません。つまり、iPhoneやAndroidのおかげで一般的になったBluetoothワイヤレスイヤホンに対応しないのです。これについては、過去に直挿しできるBluetoothトランスミッターを見つけたので、暫定的に対応することに成功しました。
とはいえ、あまりに不恰好なので、何か別なものはないかと探していました。そうこうしているうちに、任天堂が公式にBluetoothオーディオを開放してくれるのではないかと淡い期待をしながら……。
Nintendo Switchは、システムバージョン「13.0.0以上」にアップデートすることでBluetoothイヤホン・ヘッドホンに対応するようになりました。(2021年9月15日)
ただし、コーデックの関係で遅延は発生すると思われます。ご利用の際にはご注意ください。
Switchのシステムバージョン「4.0.0」
スーパーマリオ オデッセイ発売をあと数日に控えたある日、任天堂からNintendo Switchのシステムバージョン「4.0.0」が配信されました。動画撮影機能に対応というのが大きなニュースでしたが、公式のリリースの下の方にこんな文言が書いてありました。
発売日よりも前にソフトをダウンロード購入する「あらかじめダウンロード」ができるようになります。
Nintendo Switchの本体システムがバージョンアップ! ゲーム動画撮影機能をはじめ、新しい機能をご紹介します。 | トピックス | Nintendo
発売日よりも前にダウンロード購入できるということで、先日Amazonでオンラインコードを購入したときに発売日が早かったのはそういうことかと納得したわけです。
ちなみに、Nintendo Switchソフトのオンラインコード版はAmazonだと10%引きなので、ダウンロード版を任天堂公式で買ったりコンビニでカード買ったりするよりもお得です。僕も最近はAmazonのオンラインコードでしか買ってません。
“USB”ワイヤレスオーディオに対応?
ところでこのv4.0.0ですが、一部のWebメディアで「USBワイヤレスオーディオに対応」という記事が出ていて、なんで頭に「USB」が付くのだろうと思ったら、なんのことはない、「USBオーディオ出力」に対応したということでした。
ん……待てよ?
ということは……?
もう一つのBluetoothアダプタ
USBオーディオ出力に対応ということで、以前に購入したとあるアダプタのことを思い出しました。もしかして……いけるかも!引っ張り出したのはこの2つのアダプタ。
右側のは、CREATIVEのBluetoothトランシーバー「BT-W2」。これ、こんなに小さいんですが、高音質で低遅延なオーディオコーデックの「aptX Low Latency(aptX LL)」に対応しているんです。
BT-W2のレビュー記事はこちらから。
現在は、USB-Cに対応したBT-W3が発売されています。(変換アダプター不要でニンテンドースイッチに接続できます)
記事に戻りましょう。
Bluetoothトランスミッターを使うと、映像と音がずれて聞こえる遅延問題にぶち当たるんですが、送信側と受信側がこのaptX LLに対応していると、人間の聴覚では認識できないレベルまで遅延がなくなります。aptX LLについて詳しく知りたい方は、こちらのレビューを読んでみてください。
こちらはUSB Type-AをUSB Type-Cに変換するアダプタ。いろんなメーカーから出回ってます。
今回使用しているアダプタはこれ。
最近はアダプタも小型化が進んでいて、Ankerのこの変換アダプタはオススメです。
あとはこれを順々に繋いでいくだけ。これはこれで不恰好だけど、上に飛び出るよりはいくらかマシ。ちゃんと接続できると、画面の左上に音量表示が出ます。(一瞬なんで、写真には撮れなかったですが)
あとは、BT-W2のボタンを押しっぱなしにしてペアリングモードにしたら、使いたいBluetoothイヤホンを近づけるだけ。
aptX LLについて熱く書いておきながら、ペアリングしたのはaptX LL非対応のBOSEのSoundLink® around-ear wireless headphones IIなんですがね。これつけ心地最高なんですよ。
もし、本気で遅延をなくしたい方は、aptX LLに対応したBluetoothヘッドホン・イヤホンを使ってください。これで、Nintendo Switch × Bluetoothワイヤレスヘッドホンが進化!さらにaptX LLにも対応した!
追記:音ズレしないイヤホン・ヘッドホン
2018年12月の追記です。変換アダプタは、L字型のものに変えたので、悪目立ちしなくなりました。
上記の製品はすでに販売されていないので、類似の製品をご紹介しておきます。
さらにその後、音ズレしない(aptX Low Latency対応の)機器が増えてきたので、ご紹介しておきます。
音ズレしないBluetoothワイヤレスヘッドホン
MEE audioのMATRIX CINEMAというワイヤレスヘッドホンです。
BOSEほど装着性は良くないものの、映画用のモード切り替えがあったりなど、映像と合わせて観ることを前提としたヘッドホンです。
音ズレしないBluetoothワイヤレスイヤホン
次はBluetoothイヤホン。ゼンハイザーのCX 6.00BTという製品。
音が非常にクリアで、ゲームだけでなく音楽を聴く用途にも向いています。
音ズレしない完全ワイヤレスイヤホン
さらに、完全ワイヤレスイヤホンにもaptX Low Latency搭載のものが登場しました。
上記と同じくゼンハイザーの製品です。ケーブルがなく、左右が独立したイヤホンなので、ゲームをしている時も邪魔になりません!
まとめ
まとめというか、読んでいただいたもので全てなんですが、USBオーディオ対応でまさかaptX LLのアダプタが使える日がやってくるとは思いませんでした。不恰好な直挿しBluetoothトランスミッターはこれで卒業かな……。
で、一応、決着したかのように見えますが、任天堂が公式にSwitchのBluetoothオーディオに対応してくれないので、この出っ張りを無くす戦いは続きそうなので、またよさげなものを見つけたらレビューしたいと思います!