先日SHUREのSE425を入手したのですが、iPhoneのLightning端子にTAKTを挿して組み合わせるといい音が鳴るので、気に入っています。ただ、通勤時にカバンを持ちながらのワイヤードイヤホンは何かと不便。やはりワイヤレスは便利だなと思うのですが、さすがにSHUREの後ではAirPodsは耳劣りしてしまいます。
MMCX端子搭載のBluetoothリケーブル4製品
SHUREのイヤホンにはMMCX端子があるので、Bluetoothユニットを搭載したケーブルを買えばワイヤレス化ができます。もちろんMMCXを介そうが、Bluetoothを使うことによる音質劣化は避けられませんが、そこは利便性とのトレードオフです。
SONY ワイヤレスオーディオレシーバー MUC-M2BT1
SONYのXBAシリーズのために用意されたBluetoothレシーバーがMUC-M2BT1です。表立ってMMCX対応は謳っていないのですが、MMCX端子に独自仕様を施しただけで、検索すれば実用例がいくらでも出てきます。ハイレゾワイヤレスのLDAC対応なので、XperiaやWalkmanを使っている人には最適です。Android 8.0以降になるとOS自体がLDAC対応らしいので、まさかのLDAC時代がやってくるのかもしれません(SONYの独自規格で終わるんだと思ってた)。
Westone Bluetoothケーブル WST-BLUETOOTH
チップセットにCSR8645を採用したBluetoothケーブル(この名称には違和感を覚える)で、aptXに対応します。このチップセットを使ったBluetoothイヤホン(下記)はしばらく使っていましたが、いい音が鳴る印象です。
LEAR Bluetoothケーブル BTC-01
上記2製品に比べると、半値に近い価格帯の製品。連続再生時間が3時間とのことなので、割とすぐに充電が必要そう。(MUC-M2BT1は7.5時間、WST-BLUETOOTHは8時間)
ADVANCED MODEL3
2017年6月に発売された有線&無線に対応したイヤホン。MMCXコネクタを採用したBluetoothケーブルが付属し、同梱されている有線ケーブルを使えばハイレゾに対応する製品。ドライバーそのものの性能もよく、1万円程度の価格帯でオールインワンに対応できる製品です。
第5の選択肢・Bluetoothイヤホン OKCSC DD4
上記に挙げた5製品はいずれも1万円を超える価格で、Westoneに至っては2万円近いです(2017年3月時点)。ワイヤレスなMMCXを試すには、ちょっと敷居が高い。……しかし、MMCX端子を搭載したBluetoothイヤホンなら、ドライバーユニットを交換するだけでBluetooth対応できるのではないかと考え……見つけました!
リケーブル用に、ケーブルだけのモデルが発売されていました。2000円ちょいでかなりお手頃です。
5000円を切る価格ながら、パッケージがしっかりしていて驚き。
三角のHIFI表示が(よく分からないけど)いいアクセントになっています。
今回セレクトしたのがレッドバージョン。ケーブル用の溝は空いていますが、Bluetoothケーブルはこの下です。
内容物は、ドライバーユニット(L・R)、Bluetoothケーブル、イヤーピース(S・M・L)、イヤーガイド、収納ケース、USB充電ケーブル、マニュアル(英語)となっています。
トランスルーセントのレッドカラーはSE535 Special Editionのよう。ハイブリッドドライバ(ダイナミック + バランスド・アーマチュア)搭載とのことで、販売サイトの説明を見ても、音質には自信があるようです。
そして、今回のメインはこのBluetoothケーブル。ケーブル途中のコントローラは、右側に寄っているので、右手で操作するのに便利です。また、MMCX端子近くのケーブルはSHUREがけしやすいようにカーブがかかっています。
コントローラーのボタンは3つ。真ん中のボタンは受話アイコンになっていますが、電源ON/OFFと、長押しでペアリングに対応します。
コントローラには充電用のMicroUSB端子があるのですが、ここの蓋がなんと脱着式。いつの間にか無くしそう……。
さて、まずはOKCSC DD4そのものの音質を試してみましょう。Cayin N3というハイレゾ対応のDAPでflac音源を聴いてみました。いきなり音が太い、すごいです。かなり低音が強調されている感じ。Bluetoothで繋いでいるわりに解像感も悪くなく、ハイブリッドドライバの特徴がよく出ているというところでしょうか。(ダイナミック側の方がかなり強いですが……)
そして、今回の本題。MMCX端子でSHUREのSE425に繋ぎます。端子の接続には何も問題なし。肝心の音質は、元のドライバーでは表現できなかった音の輪郭がくっきりとして、SE425の実力が出ています。やや低音が強めに出るので、これはBluetoothユニット側の問題なのかもしれません。(ちなみに、曲の静かな部分で耳をすますと、ホワイトノイズのようなものを感じます。外出時に聴くものなので、そこまで気にするものではないのですが、念のため)
まとめ
ケーブルは細くしなやかで、SHUREがけをしても、メガネの邪魔になることはありません。(逆に付属のイヤーガイドを付けた方が耳が痛かった)
この価格帯のBluetoothケーブルとしては、十分な性能をもった製品でした。MMCXかどうかは置いても、単体のBluetoothイヤホンとしても優秀です。
MMCX端子のイヤホンをお持ちの方で、ワイヤレス(Bluetooth)接続を試してみたい方にはオススメ!
※AmazonのカスタマーQ&Aで「aptXに対応している」と回答している方がいらっしゃったのですが、PTM-BTLLTを使ってコーデックを調べてみたところSBCでしか繋がらず、MacのBluetooth ExplorerでaptXを有効にしてもSBCでしか繋がらず。何をもってaptX対応と発言されたのかは不明です。