USB充電器は1つでいい
先日参加した、Ankerの史上最高峰の充電器シリーズ「Anker Prime」の発表会では、高性能・高効率・高出力の製品が多数登場しました。USB充電器は、充電事情の多様化に合わせて、着実に進化を続けています。
最近はノートパソコンでもUSBで充電できる機種が増えています(USB PD対応)。ただ、USB充電できるノートパソコンであっても、必要な電力が「67W」だったり「45W」だったりと、個別に事情が異なります。
万能に充電できるUSB充電器を選ぼうとすると、巨大なものを買わなければならなかったり、USBが1ポートしか使えなかったりと、意外と不便なものです。
求められるものは、1つで全てをまかなえるパーフェクトなUSB充電器ではないでしょうか?つまり「高出力で、複数のUSBポートが使えて、スマホもタブレットも同時に充電できて、小型で、軽量な」USB充電器です。
Anker Prime 100W GaN Wall Charger (3 Ports)をレビュー
今回紹介するのはAnker Prime 100W GaN Wall Charger (3 Ports)です。USB Power Deliveryによる充電が可能なUSB充電器です。こちらがそのパッケージ。ブラックで構成され高級感があります。
Amazon.co.jpや楽天市場のリンクは、Anker公式のアンカー・ダイレクトにリンクしています。購入の際には正規販売店を選ぶようにしましょう。
ほぼ同様の形状で、67Wの製品もあります。購入の際には間違わないようにしてください。なお、67Wの方が小さく軽くなっています。
Anker Prime 100W GaN Wall Charger (3 Ports)本体以外には、ユーザーマニュアルのみ付属しています。
Anker Prime 100W GaN Wall Charger (3 Ports)は、直方体のUSB充電器です。Ankerロゴと一緒に「GaNPrime」のロゴも表示されています。このロゴマークは光に当てると見えますが、地の色が黒いので通常時は目立ちません(写真右)。
本製品のプラグは収納式になっています(写真左)。搭載されているUSBポートは、USB-Aが1基、USB-Cが2基あります。
USB充電器の小型は年々進んでいます。窒化ガリウム(GaN)の登場以降はその傾向が特に顕著で、100Wもの大出力が可能なUSB充電器にも関わらず、iPhone 14 Pro Max(写真左)と並べてみても、かなり小さく仕上がっていることが分かります。
小型とはいえ、それなりに重量はあって、持った感じ凝縮されたズッシリ感があります。重量を計ってみると、約174.0g。スマホ1台分といったところでしょうか。
ちなみに、2022年6月に発売したAnker 736 Charger (Nano ll 100W)という製品がありますが、大きさは約67 × 57 × 32mm(122,208立方ミリメートル)で重量は約217gでした。それに比べると、本製品は、約60 × 42 × 39mm(98,280立方ミリメートル)で約178g。体積も重量も約3/4です。1年でここまで小型されることに驚きです。
どのUSBポートにどう挿しても最大100Wの分かりやすさ!
さて、Anker Prime 100W GaN Wall Charger (3 Ports)はその製品名にもあるように、最大100Wの出力が可能です。
ただし、USBポートが3つあるので、複数のUSBポートを同時に使う場合には、電力の効率的な割り振りが必要になります。その配分を最適に行うのがAnker独自技術の「PowerIQ」です。
Anker Prime 100W GaN Wall Charger (3 Ports)には、最新のPowerIQ 4.0が搭載されており、各ポートに必要な電力を効率的に割り当ててくれます。そこで、取扱説明書を見ながら1〜3ポート同時使用したときの表を作ってはみたんですが……どのポートをどう使っても最大100Wという分かりやすさ……。効率を追い求めるとシンプルになるんですね。
1ポート利用時 | 2ポート利用時 | 3ポート利用時 | |
---|---|---|---|
USB-A | 最大 22.5W | 2ポート合計で最大 100W | 3ポート合計で最大 100W |
USB-C1 | 最大 100W | ||
USB-C2 | 最大 100W |
iPhoneをUSB-Aポートで、iPad ProとMacBook Airを同時に充電してみました。USB-Cに接続したMacBook AirとiPad Proは、USB PDによる最速の充電で、iPhoneはUSB-Aですが9Vの急速充電になっています。これだけ使えれば十分ですね。
2ポートのUSB-Cにはそれぞれパソコンとスマホのアイコンがありますが、どちらに挿しても最大100Wなので、挿すときに迷わなくてもいいです。
他の超小型USB充電器と比較してみる
私は持ち運ぶ荷物を減らしたい派ので、小型のUSB充電器は積極的に購入するようにしています。そうなると自然とAnker製品が増えてくるのですが、そこで手持ちの超小型USB充電器を並べてみました。
左から、最大出力が20W→45W→100Wです。最大出力順に並んでいるので、サイズもそれに伴って大きくなっていますが、他が1ポート仕様なのに、Anker Prime 100W GaN Wall Charger (3 Ports)は3ポートも搭載している点に注目です。圧倒的に「ツブシがきく」製品であることが分かります。
側面(写真左)と上面(写真右)の比較です。
100W対応のAnker Prime 100W GaN Wall Charger (3 Ports)は、接続した機器に最大の出力をもたらしてくれますが、100Wを持て余すなら、より小さく軽い67W版がいいかもしれません。
割り切って1ポートで使い回すなら、使用する機器に最適な出力のものを選びましょう。私が用途に合わせて使用している製品のレビュー記事を紹介しておきます。
ビジネス系のWindowsノートでよく採用されているのが、最大45WのUSB PD対応。小型と高出力のバランスがいいのは45Wあたりでしょうか。
iPhone用の急速充電器としてスタンダードなのが20W対応の充電器。昔のiPhoneに付属していた小型充電器と同サイズなのに、はるかに高出力です。
MacBook Airを使っている人におすすめしたいのが、超小型の30W充電器。電源プラグが折りたためて、iPhoneやiPadでも使い回せるので、急な出張のときはこれ1つカバンに放り込んでいます。
とはいえ、用途に合わせてちゃんと選び出すと、私のように複数のUSB充電器を購入する羽目になってしまいます……。Anker Prime 100W GaN Wall Charger (3 Ports)は、1台でほとんどの用途に対応できてしまうので、オススメですね。
Anker Prime 100W GaN Wall Charger (3 Ports)のまとめ
まさにパーフェクト、「高出力で、複数のUSBポートが使えて、スマホもタブレットも同時に充電できて、小型で、軽量な」USB充電器です。
大きく重いACアダプターを持ち歩く時代は終わりましたね。これからはUSB充電器1台にまとめて、電力配分もお任せです。ケーブルを挿せば、最適な電力を供給してくれます。外出や旅行のたびに複数のACアダプターを持ち運んでいる方は、乗り換えをオススメします。
- 1ポートでも2ポートでも3ポートでも最大100W出力の分かりやすさ
- USB-Cポートはどちらに挿しても最大100W
- USB-Aポートも最大22.5Wまで対応する
- 手のひらに収まるコンパクトさ
- まあまあズッシリ重い