ACアダプターが付属しなくなったiPhone 12シリーズ……
iPhone 11以前のiPhoneシリーズには、有線イヤホン・USB-ACアダプター・Lightningケーブルが標準で付属していました。しかし、iPhone 12シリーズからは環境への配慮ということで、付属品はLightningケーブルのみとなりました。
有線イヤホンはともかく、ACアダプターが付属しないと困る方も多いのではないかなと思うんですが……
iPhone 12シリーズにふさわしいACアダプターは、Ankerから?
ACアダプターが付属しない一方で、iPhone 12シリーズは最大20Wで急速充電が可能になっています。もし、これからACアダプターを買おうと考えている方は、この20W充電に対応した製品を買うのがオススメです。
そして、この分野のリーディングカンパニーといえば、Anker。iPhone 12シリーズに対応した超小型のACアダプターを発売しました。
結論からいうと、これをiPhone 12に標準付属してほしいと思える出来の製品でした。それでは、レビューをどうぞ。
Anker PowerPort III Nano 20Wをレビュー
最近はコンビニでもAnker製品を入手できるようになってきました。それに合わせてなのか、パッケージにも変化があったようです。
これまでのAnker製品のパッケージから、明らかに文字情報が増えました。店頭で手にとってもらって、分かりやすく伝えるにはこれくらいの訴求が必要なのでしょう。
背面にも詳しく製品の特徴が掲載されています。ここに書いてある「一般的な5W充電器」というのは重要な表記です。このあとのレビューで見ていきましょう。
パッケージを開封して取り出すと、トレイにのっているACアダプターが登場します。パッケージを手にとった瞬間に「軽すぎない?」と感じたのはこれが理由だったようです。とにかく小さすぎる。
取扱説明書や製品保証書も、スタイリッシュさは控えめに、分かりやすい表記になっていました。
それでは、PowerPort III Nano 20W本体を見ていきましょう。
超小型のPowerPort III Nano 20W、500円玉サイズは本当?
手のひらに乗せてみれば、一目瞭然。PowerPort III Nano 20W急速充電器はとにかく小さすぎます。
Ankerロゴは側面にあります。なお、プラグは折りたたみではありません。(折りたたみだったら、大きくなっていたでしょう)
この急速充電器はUSB PDに対応しているので、当然USBポートはUSB Type-C(以下USB-C)です。PowerIQ 3.0のロゴがある通り、USB PDとQuick Chargeの両方に対応しているので、iPhoneだけでなくAndroidユーザーにもメリットがあります。
PowerIQ 3.0について詳しく知りたい方は、下記のページがオススメです。
スマートフォンやノートPC等の機器の充電に必要不可欠な充電器。機器毎に採用されている給電規格が異なり、外出の際に複数の充電器を持ち歩く人も少なくありません。Ankerの最新技術であるPowerIQ 3.0を搭載した充電器なら、どのような機器でも1つの充電器でこと足りる毎日を実現できるかもしれません。
よりスマートな生活を実現するPowerIQ 3.0
さて、このPowerPort III Nano 20W急速充電器ですが、とにかく小さい。Anker公式に500円玉サイズと宣伝していました。一応、500円玉と比較してみましょうか。
はい、綺麗に500円玉サイズ!看板に偽りなしですね。
壁面コンセントに挿しても、出っぱりは控えめ、他のコンセントに干渉することも無さそうです。
ところで、パッケージ背面に「一般的な5W充電器と同じサイズ」と書いてありましたよね。iPhoneユーザーならお馴染みこの「一般的な5W充電器」と比較してみましょう。
PowerPort III Nano 20Wを「“よくある”5W充電器」と比較してみる
手元にある充電器2種類と、PowerPort III Nano 20W急速充電器を並べてみました。
PowerPort III Nano 20W急速充電器(写真左)は、一般的な5W充電器(写真右)とほぼ同じ大きさでした。
そう、一般的な5W充電器は、iPhoneシリーズに付属していたACアダプターです。ほぼ同じなのに、20Wと5W、まったく性能が違うのです。
そして、iPhone 11 Pro Maxに付属しているACアダプター(写真右)とも比較してみます。このACアダプターはUSB PD 18Wでの充電が可能ですが、PowerPort III Nano 20W急速充電器(写真左)の方が最大出力は上です。
参考までに、最大30Wの出力が可能なPowerPort Atom III Slim(写真左)ともサイズ比較してみます。PowerPort Atom III Slimも十分小さく薄いのですが、それでもPowerPort III Nano 20Wと比べると大ぶりに見えます。
PowerPort Atom III Slimのレビュー記事はこちらから。
PowerPort III Nano 20W急速充電器をコンセントに繋いで、PDOを確認してみました。9V 2.22Aなので19.98W、約20Wですね。
参考までに、iPhone 11 Pro Maxに付属する18Wアダプター。
こちらは9V 2Aなので18Wぴったりです。
PowerPort III Nano 20W、iPhone 11シリーズでは使える?
ところで、PowerPort III Nano 20W急速充電器はiPhone 11シリーズでも急速充電できるのでしょうか?答えは「できる」ですが、20Wではなく最大18Wの充電になるでしょう。
最大20Wで充電可能なiPhone 12 Pro Maxと、最大18Wで充電可能なiPhone 11 Pro Max、充電時間にどれほど差がでるのか、実機を入手できたら試してみたいところです。
ほぼ同じサイズで、最大30Wに対応したAnker 511 Charger登場!
2022年には、折りたたみプラグを採用し、ほぼ同じ大きさで最大30Wの出力に対応したAnker 511 Charger(Nano 3, 30W)が登場しました!下の写真は、Appleの5Wアダプターとの比較です。
レビューはこちらから。
Anker PowerPort III Nano 20Wのまとめ
とりあえず、量販店やキャリアショップでiPhone12シリーズを購入すると「ACアダプターが付属していないので、こちらも一緒に買ったほうがいいですよ」と、やたら高い製品をオススメされる可能性があります。
もし、まわりでiPhone 12シリーズを買おうとしている方がいたら、このPowerPort III Nano 20W急速充電器をオススメしてみるとよいのではないでしょうか。
なお、auショップではコラボ商品としての扱いが決まっていて、店頭およびオンラインでの取り扱いがあります。
500円玉サイズ&わずか30gという世界最小・最軽量設計の急速充電器「Anker PowerPort III Nano 20W」を2020年10月23日より「au+1 collection SELECT」として全国のauショップ、au Online Shop、KDDIおよび沖縄セルラーの直営店にて販売開始。au×Ankerのコラボレーション第11弾です。
【アンカー・ジャパン】auコラボ第11弾!超小型急速充電器「Anker PowerPort III Nano 20W」を「au+1 collection SELECT」にて販売開始
価格的にはAmazonの方が圧倒的に安いのですが、auショップだとPontaポイントで買えたりするので、よく検討してみてください。