iPadのエコシステムを追求するPITAKA
初代iPadの登場からすでに13年。昨年リリースされたiPadOS 16では外部ディスプレイサポートやステージングマネージャーが実装され、iPadはMacと同じかMacを超えるような快適さを実現しています。仕事で使えるサブではなく、メインで使える日も遠くないでしょう。
そんなiPad向けにケースや専用スタンドなどのエコシステムを提供しているのが、PITAKAです。PITAKAの作る製品の中でも、特にiPad関連の製品は一貫したストーリーを構築していて、iPadを使いこなすならPITAKA製品は欠かせない存在と言えます。
PITAKAのiPad関連製品については、下記のレポートでも紹介しています。
そして今回、PIATAKAが「世界初」を謳う、iPad Proマグネット式充電システムを発表するということで、発表会に伺ってきました。
PITAKAの新製品発表会に行ってみた
新商品発表会場で目にしたポスターに掲示されていたのは「不可能を可能に」というキャッチコピー。さて、いったいどんな製品が発表されるのでしょうか……。
PIATAKAのマグネット充電システムは、ほぼMagSafe……?
冒頭では、PIATAKAのブランドと企業の紹介が行われました。PIATAKAは、ハイテク素材と革新的なデザインを組み合わせたライフスタイル提案型のブランドで、正式な企業名は「Shenzhen Lingyi Innovation Technology Co.,Ltd(シンセンシ リンイー イノベーション テクノロジー)」と言います。設立は2015年11月で、7周年の年です。
PITAKAの最初の製品はスマホ用のカーマウントで、このとき既にマグネットを使ったエコシステムを構築していました。
今回発表されたのはiPad Pro用のマグネット式ワイヤレス充電システムで、「PITAKA MagEZ Case Pro for iPad Pro」(ケース)、「PitaFlow for Charger」(充電アダプター)、「MagEZ Charging Stand」(充電スタンド)で構成されます。
見た目にはPITAKAの従来のMagEZスタンドのようですが、実はこの状態でiPad Proへのワイヤレス充電が行われています。
実際の製品は、後ほどタッチ&トライのレポートで詳しくお伝えします。
マグネット式ワイヤレス充電システムの仕組みは?
今回発表されたマグネット式ワイヤレス充電システムの仕組みは、iPad ProのUSB-Cポートを介して、PITAKA独自のコネクタを介して行われるというもの。USB-Cポートが塞がれた状態になりますが、ポート側だけ外すこともできるので、必要に応じてUSB-Cケーブルによる充電も可能です。
なお、この「X」型接触モジュールは、PITAKA独自のもの。Qiワイヤレス充電との互換性はありません。もちろんMagSafeとの互換性もありません。
MagEZ Case Pro for iPad Proは軽い?重い?
iPad Pro関連のアクセサリで気になるのは「軽さ」です。
iPad Proも12.9インチとなると、700g近くなるので周辺機器はできるだけ軽くあってほしいもの。MagEZ Case 2とMagEZ Case Proの比較は次の表のようになります。
製品 | 重量 |
---|---|
MagEZ Case Pro(iPad Pro 12.9インチ) | 約120g |
MagEZ Case 2(iPad Pro 12.9インチ) | 約115g |
MagEZ Case Pro(iPad Pro 11インチ) | 約90g |
MagEZ Case 2(iPad Pro 11インチ) | 約82g |
ワイヤレス充電用の端子を備えたとはいえ、数グラムに抑えているので、重量の心配はしなくてよさそうです。
マグネット式ワイヤレス充電システム、最大出力は……?
さて、今回のマグネット式ワイヤレス充電システムですが、ワイヤレスとは言いつつ、iPad Pro側から見るとUSBケーブルで電源供給されていることになります。
ワイヤレス充電として見るのではなく、USB PDによる有線の充電になるため、出力は最大20Wまで出せるそうです。なお、正常動作のためには、20W以上の充電器を使う必要があるそうです。
Magic Keyboardも一緒に使える
これまでにMagEZ Caseと同様に、Magic Keyboardとの併用も可能です。ケースを付けているのになぜそんなことができるのか?それは、iPad Proと同じ位置にマグネットを埋め込んでいるから。実際に図解がありました。(写真左側はMagEZ Case Pro、写真右側がiPad Pro)
これによって、専用充電スタンドとMagic Keyboardを併用する際にも、いちいちケースをつけ外さなくていいのです。
PitaFlow for Tabletsとの互換性もある
MagEZ Case 2と同様に使えるのはMagic Keyboardだけではありません。PITAKAから販売されている従来のPitaFlow for Tabletsシリーズとの互換性も確保されています。
これまでに揃えた製品がそのまま使えます。
マグネット式充電システムの価格は?発売日は?どこで買える?
今回発表されたMagEZ Case Pro for iPad Proの価格は下記の通り。なお、iPad Proは11インチも12.9インチも2021年モデルと2022年モデルに対応します。つまり、M1とM2を搭載したiPad Proです。
製品名 | カラー | 税込価格 |
---|---|---|
MagEZ Case Pro iPad Pro 2022/2021 (11インチ・12.9インチ) | 1500D黒/グレーツイル柄 1500D黒/ブルーツイル柄 1500Dオーバーチュア 1500Dラプソディ 1500Dシルバー/グレーツイル柄 | 13,499円 |
PITAKA MagEZ Charging Stand | ブラック | 16,599円 |
すでに販売が開始され、Amazonや楽天市場のPitakaDirectで購入できます。
新製品をタッチ&トライでを体験する
イベントの最後は、実際の製品に触れて体験できるタッチ&トライです。発表会の中でかなり期待感が高まったので、楽しみです。
こちらは1500Dシルバー/グレーツイル柄。ブラックが多い中、珍しいホワイト系のケースです。
裏側には、マグネットアレイが見えます。
給電用のUSBコネクタがあります。
こちらは実際にiPad Proに装着した状態のもの。
USB-Cポートは閉じていて、必要に応じて開くことができます。
MagEZ Case ProにはPitaFlow for Chargerという専用の充電器が付属します。iPhoneでいうMagSafe充電器のようなものです。PitaFlow for Charger自体は単体販売されます。
今回、iPad Pro用のケースがフォーカスされましたが、iPad mini 6もMagEZ Case Proが登場しています。
そして、MagEZ Case Proに対応した充電スタンドが、今回一緒に登場したMagEZ Charging Standです。
充電接点が斜めに並んでいます。
スタンド部分のワイヤレス充電パッドは従来と変わりません。
20W以上のUSB-ACアダプターが必要なので、給電用のケーブルはUSB-Cです。
底面もUSB-Cケーブルで接続するようになっています。
従来のMagEZ Stand(写真右)と並べてみました。充電端子以外ではなかなか見分けがつきません。
マグネットの吸着は近づければピタッと吸い付き、外すときはスタンドを押さえて少し力をかけるだけでパッと外せます。スタンドは重量感のあるベースで、iPad Proのつけ外しの際にも揺るがない安定性があります。
従来のMagEZ Stand同様に、指で傾けるだけで軽く画面が回ります。90度ごとに固定されるので、扱いやすいです。
iPadなのに、この状態で充電されているのが不思議です。
iPad用のマグネット式ワイヤレス充電システム、まさにMagSafeのような使い勝手の良さです。これはいい……!
PITAKA MagEZ Case Pro for iPad Proのまとめ
iPadOS 16で、Macのような使い勝手を実現したiPad Pro、今回のPITAKA マグネット式ワイヤレス充電システムを併用することで、最高の使い勝手を実現してくれるに違いありません。