超軽量なワイヤレスヘッドセットってなかなか無いよね……
テレワーク生活が長くなると会議はほぼオンライン。立て続けに何時間もオンライン会議することがあります。そうなると断然ワイヤレスヘッドセットの方が楽なんですが、気になるのが装着感……つまり重かったり、触感が悪く、痛くなったりします。
有線のヘッドセットであれば、軽量なものはいくらでもあるんですが、ワイヤレスとなるとそうもいきません。200g超えは当たり前です。
今回紹介するロジクールのワイヤレスヘッドセット「Zone Vibe 100」は軽量な製品ということなんですが、果たしてどんな製品なんでしょうか。レビューしていきます。
ロジクール Zone Vibe 100をレビュー
こちらがZone Vibe 100のパッケージ。オフホワイトとグレーの優しい調和が、落ち着いた印象を与えます。
Zone Vibe 100には、オフホワイト(Zonev100OW)、グラファイト(Zonev100GR)、ローズ(Zonev100RO)の3カラーが用意されています。今回はオフホワイトをレビューします。
こちらが内容物になります。Zone Vibe 100ワイヤレスヘッドセット本体、 USB-C充電ケーブル、キャリングケース、保証書・保証規定です。
キャリングケースは柔らかい布の巾着袋です。
このキャリングケースの口の部分に、小さなポケットがあります。ちょうど USB変換アダプターが入るサイズ。折り返しの加工もしてあるので、飛び出して紛失したり、ヘッドセットを傷つけたりすることもなさそうです。
ソフトケースだと、ハードケースと違ってカバンの中で場所を取らず、持ち運びやすいです。
付属のUSB-Cケーブルは両端がUSB-Cのタイプ。(ちなみに、Zone Vibe 100のUSB-Cポートは充電のみ。有線接続で音楽を聴くことはできませんでした)
Zone Vibe 100本体を見ていきましょう。
最軽量クラス??実測で180gを切るワイヤレスヘッドセット
持ち上げたときに「軽っっっっっっっ!」って思わず叫んでしまいましたね。ワイヤレスヘッドホンの概念を覆すような軽さです。イメージしていた軽さの、さらに上を行かれた感じ。
この軽さ、実際にはどれくらいなのか、計ってみました。なんとワイヤレスヘッドホンとしては軽すぎる実測178gです(公式サイトの仕様では185g)。
オンイヤータイプ(耳にのせるタイプ)のワイヤレスヘッドホンで軽いものはありますが、アラウンドイヤータイプ(耳を覆うタイプ)のワイヤレスヘッドホンで、200gを切る製品は珍しいです。
この軽さでワイヤレス、さらにブームマイクまで内蔵しているとは……使いやすいしかない。
Zone Vibe 100のデザインが……上質すぎる
ヘッドバンド部分はファブリックな生地でできています。感触が優しいです。ヘッドバンドの内側は肉抜きされていて、フレームのみです。
ヘッドバンドの両サイドはカールコードが出ていて、長さ調整できるようになっています。軽量化のためでしょうか。
ハウジングに触れてみると、少しだけ遊びが入っていて、ゆらゆらしています。これが、後の装着感の良さにつながります。
左のハウジング底部に、USB-Cポートと電源スイッチがあります。個人的に、電源がスイッチになっているのは嬉しいポイントです。電源ボタンの長押しってわずらわしいんですよね、スイッチ切り替えてオンになってくれると、とても使いやすいです。
左耳側の背面に、着信応答ボタンと音量ボタンが並びます。
逆に右耳側背面には再生・停止ボタンのみで、シンプルになっています。
Zone Vibe 100はワイヤレスヘッドセットなので、ブームマイクが装備してあります。このブームマイクは収納式です。使わないときは、しまっておけます。
ブームマイクの先を持って、手前に倒すだけで軽く引き出せます。収納すればミュートON、取り出せばミュートOFFと、動きと機能がリンクしています。
さらにブームマイクの内側にあるボタンを押すことで、ミュートのON・OFFを切り替えることもできます。利用シーンがよく考えられていますね……。
ハウジングのイヤーパッドには、メモリーフォームとニット生地で構成されていて、肌に優しく柔らかな装着感を提供してくれます。装着して6時間ほどオンライン会議していましたが、全く苦になりませんでした。
ハウジングの中には大口径の40mmスピーカードライバーが仕込んであります。さらに、高級ワイヤレスヘッドホンのB&W Px7S2のように、ドライバーは斜めに取り付けてあります。細かいこだわりがすごい……。音質のレビューは後ほど。
というわけで、超軽量・優しい付け心地・収納式のブームマイク・40mmのスピーカードライバーなどなど、ハードウェア的には申し分のないスペックです。
では実際に装着してみるとどうなんでしょうか……?
Zone Vibe 100ワイヤレスヘッドセットを装着してみた……やはり、軽すぎる
実際に装着してみると、ハウジングの遊びもあって、ピタッと装着位置が決まります。ニット生地の柔らかさもあって、メガネをしていても全く気にならない装着感です。側圧もキツすぎず、ゆるすぎず、ちょうどいい。
ブームマイクは人差し指1本で軽く引き出せます。引っかかりもなく、これは使いやすい。マイクを収納してミュートした際には、「ミュートオン」と鳴ってミュートされたことが分かるようになってます。
そして特筆すべきはやはり軽さ。すっごい軽い。ワイヤレスということもあって、本当につけてない感じすらあります。この段階でも100点満点です。
Zone Vibe 100とiPhoneとペアリングして使ってみる……その音質は?
次は、iPhoneとペアリングして使ってみます。電源ボタンを横にスライドすることで、ペアリングモードに入ります。
iPhoneとペアリングしたところ、アプリがインストールされてないというダイアログが出ました。指示に従って、App StoreでLogi Tuneアプリをインストールしましょう。
Logi Tuneアプリをインストールしてみました。さまざまな設定項目があります。バッテリーの残量がわかったり、マルチポイントの設定もできます。
スリープ時間が5分から4時間まで選べたり、音声設定の言語も選べたりします。イコライザーの設定もできました。音楽を聴いてみた感じでは、低音がちょっと軽かったので、物足りない方は「Bass Boost」に変更しておきましょう。
Apple Musicの音楽を聴いてみました。音質はすごいクリアですね。透明感があります。かなりいいです。音質的にはちょっと軽いかな、という感じはありますが、解像感が高く、聴きやすいです。高音がクリアに響くので、疾走感が出ますね。ハウジングが軽いこともあってか、低音はやや弱いので、イコライザーでの調整は必須です。
全体的に、音は弾むような軽さで、じっくり聴き込むというより、好きな音楽をバンバン鳴らして楽しくなるヘッドホンですね。
Zone Vibe 100とMacBook Airと接続して試してみる
次はMacBook Airとペアリングしてみました。気になるのは、やはりオンライン会議時のマイク性能です。
まずは、Mac用のLogi Tuneアプリを導入していきましょう。Mac App Storeではなく、ロジクールのサイトからダウンロードできます。
インストーラーは洗練されたインターフェースで、インストールは数秒で終わりました。
Logi Tune上では、複数のデバイスを管理できます。Brio 500はロジクール製のウェブカメラです。
項目としては、iPhone用のLogi Tuneアプリで設定できるものとほとんど変わりません。
「Headset diagnostics」はiPhoneのアプリにはありませんでした。「RUN NOW」を押すと、オーディオの状態をチェックすることができるようになっています。ちゃんと聞こえてるかどうか確認できるわけですね。
ヘッドセットのマイクってどういう風に聞こえてるのか、自分ではなかなか分からなかったりするので、気になっていた方には便利な機能ではないでしょうか。
それから、マルチポイントで使っている方には嬉しい機能もあります。どういった音が鳴った場合に切り替えるかを設定できるようです。
マルチポイントで待ち受けしている際に、意図しないデバイスで鳴ってしまうことがあるので、これは便利です。
オンライン会議で使ってみたところ、通話先の相手からは、ノイズも少なく、音声はクリアに聞こえるとのこと。Bluetoothっぽい“こもり”もあまり感じないらしく、良好なマイク性能のようです。
ロジクール Zone Vibe 100のまとめ
テレワーク向けの製品を数多くリリースしているロジクールらしい、細かい気配りが行き届いたワイヤレスヘッドセットです。オンラインコミュニケーションに必要なものをしっかり押さえています。音質がやや軽い、という点以外で不満はありません。何より軽くて優しいつけ心地はクセになります。満足度高すぎですね!
ヘッドホンを探している方、ヘッドセットを探している方、両方にオススメできる製品です!
- 軽すぎる、とにかく軽すぎる
- つけ心地が優しい、なのにしっかり固定される
- ブームマイクが収納式なので、音楽用としても違和感がない
- マルチポイント対応で、スマホとPC両方で使える
- Logi Tuneアプリが使いやすく多機能
- 高音が綺麗に響く音質、解像感も高い
- 最長20時間もつ(リスニング時)
- 上質なデザインで、所有欲をそそる
- ノイズキャンセリング機能はない