最高のウェブカメラを探して……
最強のウェブカメラは、一眼カメラだと思うんです。美しい背景ボケ、明るく大口径のレンズ、細かく設定が変えられる内蔵ソフトウェア、など、最高の絵づくりのための機能がつぎ込まれています。ただ、ウェブカメラとしての使い方は副次的なものなので、ディスプレイの上には載せられないし、別途電源が必要だったりします。
そうなると、一眼カメラの思想を持ったウェブカメラなんかあると最高なんだけどな……なんて漠然と考えているところへ、ガジェット界隈がざわつくウェブカメラが登場していたではないですか。
Opal C1の招待コードをリクエストしてみた
今回レビューするのは、シンプルなデザインの中に妥協のない性能が詰め込まれたウェブカメラ「Opal C1」です。Opal C1は日本では発売されておらず、海外から取り寄せるしかありません。しかも、購入は招待制なので、まずはウェイトリストにエントリーが必要です(2022年1月15日)。
招待が来たのは、約半年後の2022年7月1日。招待コードは72時間限定ということで、そのまま購入。300ドル。いいお値段します。送料は18.74ドルで、海外通販としてはそこまで高くありません。発送はFedEx International (5-9 business days)です。
ただし、招待リストに登録してから、実際に招待されるまでの半年間、日本には恐るべきリスクの波がやってきました。そう、円安です。年初であれば「300ドルか、3万ちょっとだな」と思っていたところ、請求は45,542円!レートにして1ドル142.88円です。
海外からモノを買いにくい時代になったなと実感する次第です。Apple製品も軒並み値上げですしね。到着したのは6日後。西濃スーパーエクスプレスで配送され、日時指定もできず困りました。
Opal C1をレビュー
真っ白なパッケージに、Opal C1のイラストが描かれています。
開けてみると、Opal C1とご対面です。待ってたよ!
イエローのシートが飛び出ていて、ここから始めるように指示されています。こうした演出一つとってもよくできています。
イエローのシートがスタートガイドになっています。
こちらが内容物。Opal C1本体に、専用スタンド、USBカールコードに簡易マイナスドライバーが入っていました。
こちらがOpal C1。金属のひんやりした質感で、ずっしり重くなっています。前面にある小さい穴はマイクメッシュです。
重さは約99.2g。ウェブカメラとしてはなかなかの重さです。
Opal C1本体下には三脚穴があります。
背面にはUSB-Cポートがあります。左側のスリットは排熱用でしょうか。
Opal C1にはマグネット式のキャップが付属しています。
このキャップ一つとっても、裏にフェルト材が貼ってあり、レンズを保護してくれるようになっています。
専用スタンドの取り付けには、付属のマイナスドライバーを使用します。
しっかり固定しました。スタンドのグレーと、Opal C1の下部パーツのグレーが調和しています。
USB-Cケーブルを水平に挿します。
これで完成。次は設置です。
Opal C1をディスプレイ上に設置
ディスプレイの上に設置してみました。デルのディスプレイは狭額縁ですが、それを邪魔しないように設置できました。
専用スタンドを曲げ、ディスプレイ裏でズレることなく、がっちり固定されています。
Opal C1の佇まいは最高ですね。
USBで接続することで、普通のウェブカメラとして使えますが、Opal C1の本気はアプリをインストールしてからです。
Opal C1の本気はアプリで発揮される
Opalのアプリケーションは、macOSのメニューバーに常駐します。
Opal C1はこのアプリケーション上から各種設定が可能です。フォーカスロックやズームといったカメラとしての基本機能だけでなく、ロゴを入れ込んだり、録画することも可能です。
絵作りにこだわりたい人は、明るさやホワイトバランスなど、マニュアルで設定可能です。(デフォルトではオート)
フィルターやエフェクトもかけられます。ウェブ会議では使いどころが難しいですが、映像配信やウェビナーでは役立ちそう。
スタート時の設定や、映像の品質、パフォーマンス、さらにOpal C1自体のファームウェアのアップデートも可能です。
ただ、Opalのソフトウェア自体がまだベータ版を抜けていないようで、一部機能が使えなかったりと、まだまだこれからのようです。ウェブカメラとしては問題なく使えているので、今後の楽しみということで、気長に待ちましょう。
Opal C1のまとめ
機能的にはまだ進化途中ですが、デザインは最高です。こんなに所有欲をそそるウェブカメラはあったでしょうか。満足度爆上がりです。
- シンプルなデザインはかっこいい
- アプリケーションで進化するウェブカメラ
- アプリで設定できる内容は、まるでデジカメ
- マグネット式のキャップで、プライバシーを守りやすい
- 高い
- 日本で買えない
- 発熱がすごい(触ると熱い)
Opal C1は、2022年10月現在も招待予約制のようです。