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KZ SA08 レビュー/完全ワイヤレスイヤホンもついに多ドラの時代へ……?驚異の8BAイヤホンの実力は?

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2021年の完全ワイヤレスイヤホンは音質の改善へ……?

2020年の完全ワイヤレスイヤホンの2大トレンドは「アクティブノイズキャンセリング(ANC)」と「ワイヤレス充電」。各社とも技術の粋を集めたフラッグシップモデルで凌ぎを削りました。
ただ、aptX HDやLDACといったハイレゾワイヤレスコーデックを採用したものは無く、aptX Adaptiveの採用が進むのか、HIFIMAN TWS800のようにアンプを採用する方向に進むのか、なににせよ音質の改善は2021年以降に持ち越されたようです。
一方で、そんな世間的な流れとは一線を画すメーカーがありました。

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KZ社の完全ワイヤレスに多ドラモデルが再び登場……?

KZ社の新製品、完全ワイヤレスイヤホンのSA08は、左右にそれぞれ4基のバランスド・アーマチュア(以下、BA)を実装した、いわゆる「多ドラ(多ドライバー)」イヤホンです。有線では珍しくありませんが、完全ワイヤレスイヤホンとしては異色の存在です。

ハイブリッド型完全ワイヤレスのKZ E10から1年、KZの他ドラ完全ワイヤレスはどう進化したのでしょうか……。
https://www.makkyon.com/2019/10/14/kz-e10/

KZ SA08をレビュー

真っ白な表紙にKZ社のロゴがプリントされたパッケージ。KZ社の製品を購入した方ならおなじみのサイズです。

内容物は、マニュアルと充電ケース、交換用イヤーピース、USBケーブルとなっています。

充電ケースは極めてコンパクト。充電用のUSBポートには、USB-Cを採用しています。

充電ケースを開くと、KZ SA08の左右ユニットが入っています。

左右でデザインが異なっていて、左側には「SA08」のマークが、右側にはKZのロゴが入っていました。この面がタッチセンサーになっています。

充電ケース込みの重量は54.5g。完全ワイヤレスイヤホンとしては、軽量な部類に入ります。

KZ SA08を詳しく見ていきましょう。

KZ SA08の有機的な形状のハウジングは、大きく厚い

KZ SA08の形状は有機的な曲線を描き、耳によくフィットしそうです。ただ、ハウジングそのものは、分厚く、かなり大ぶりです。

ハウジングだけでなくノズルや充電端子にいたるまで、高級感のある作りになっています。

大ぶりなハウジングではあるものの、左右のユニットを合わせた重量は11.6g。

完全ワイヤレスイヤホンとしては重くなく、むしろその大きさもあって、軽くさえ感じます。

KZ SA08の装着感はややクセがある……

KZ SA08を装着してみます。ハウジングが大きいので、耳の奥まで突っ込みたくなりますが、挿さる部分は意外なほど浅いです。KZ SA08が厚めということもあり、大きめにハミ出します。

やや斜めに装着した状態から、正面方向に少しひねるように傾けると装着感が増します。

装着して歩いたりしても落ちることはないんですが、フィットしている感覚に乏しく、音がちゃんと聞こえるポジションがなかなか合いません。
KZ社がどんな方を対象にされているのかわかりませんが、同社のKZ Z1と比べても、装着感にはクセがあると感じました。たぶん、KZ SA08の大きさのせいです。
https://www.makkyon.com/2020/07/01/kz-z1/

iPhone 11 Pro Maxとペアリングして聴いてみる

それでは、iPhone 11 Pro Maxとペアリングして聴いてみます。

音質はBAを合計8基積んでいることもあって、完全ワイヤレスイヤホンと思えないほどの澄んだ解像感と広い音場を感じられます。ただ、音域によっては音のエッジにざらつきがあり、BAとBAの間に谷があるのでは?と感じることがあります(個人の見解です)。
曲によっては、目が覚めるような音質になったり、ざらつきのある凡庸な音質になったりすることがあります。また、無音時のホワイトノイズもやや気になりますし、バッテリー駆動時間が短いのも難点です。
例えるなら、ときおり才能の片鱗を見せつつ、不安定さも隠せない若手ミュージシャン、といったところでしょうか。

ただ、良い点もあります。先日レビューしたKZ Z1完全ワイヤレスイヤホンは、目立って電波に弱かったですが、KZ SA08は使用上問題ないレベルまで改善しています。
混雑エリアでは途切れたりすることはありますが、完全ワイヤレスイヤホンとしては問題ない品質と言えるでしょう。

まとめ

まだまだ弱点は多いものの、確実に進化してきているKZ社の完全ワイヤレスイヤホン。メインの完全ワイヤレスイヤホンとして使うにはクセが強い存在ですが、サブとして使う分にはけっこう面白い存在です。
KZ社は、有線イヤホンではKZ ZAXやKZ ASXなどで完成度の高い製品をリリースしており、もう1年もすれば、完全ワイヤレスイヤホンもハイエンド製品を脅かす存在まで上がっていくのではないかと期待しています。

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この記事を書いた人

Webマーケティングを生業にする、どこかの企業のマネージャー。あなたが使っているWebサイトの裏側で出会っているかもしれません。
このサイトは趣味で作っているものなので、仕事内容とは関係がありません。春と秋に山手線一周歩くイベント(ほぼ観光)を主催しているので、気になる方はイベントページを見てみてください。

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