Bluetooth

SONY WF-1000XM3 レビュー/高品質ノイキャン搭載完全ワイヤレスイヤホン!近接センサーでさらに使いやすく!

SONYの第2世代完全ワイヤレスイヤホン登場

SONYの完全ワイヤレスイヤホンWF-1000Xの後継機として、WF-1000XM3が登場しました。ハイエンドの製品としては第2世代目の製品にあたります。

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発表時から話題になっていたこの製品、どうやらSONYの並々ならぬ熱が伝わってくる製品に仕上がっていました。

初日から品切れ続出!?のWF-1000XM3

予約が開始された日に、Yahoo!ショッピングのとあるストアでWF-1000XM3を予約注文したんですね。そしたら、発売前日になって「現時点の入荷予定日:2019年8月下旬」とお詫びメールが届きました。どんだけ入荷数少ないんだ……。

しかし、ヨドバシカメラやビックカメラには相当数が入荷したようで、先行販売初日にヨドバシAkibaへ行くと、緊急入荷したとアナウンスがあり、バックヤードにずらりと並んでいました。あるところには大量にあるのです、なんなんだ、この格差は……。

当日のツイートを見ると、入荷、売切れ、購入、様々なツイートが入り乱れて、ある種お祭り状態でした。2019年の完全ワイヤレスイヤホン市場を席巻してしまうのではないか、と予感させるスタートです。

後日、Powerbeats Proを購入したので、WF-1000XM3と比較するレビュー記事を書きました。

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SONY WF-1000XM3をレビュー

WF-1000XM3を入手しました。ヨドバシカメラ店頭での購入です。パッケージはがっしりした作りです。

真円と楕円を組み合わせたシンプルな形状のWF-1000XM3がプリントされています。触ってみると分かりますが、手触りでパッケージの高級感が伝わってきます。

ロゴ横のマイクのゴールド部分とイヤホン部分は、手触りが異なり、別加工されていることが分かります。さまざまなパッケージを見ていますが、これはなかなかの贅沢仕様です。

ただ、Googleアシスタントはシール貼り付けの後付け対応。急遽対応だったのでしょうか……。

パッケージ背面にはWF-1000XM3の特徴や各種規格のロゴが並んでいます。その中でもパッと見て気づいたのがQRコードが2つ存在すること。
右下のQRコードは、「音が途切れる」「ペアリングできない」などの具体的な例を示して、ヘルプページへの誘導を促すQRコードでした。けっこう問い合わせがあるんでしょうね……。

QRコードの先は、WF-1000XM3のヘルプというよりBluetoothヘッドホン全般のヘルプページでした。

慌ててサポート窓口に連絡する前に、まずは自力解決を目指しましょう。自己流に操作するのではなく、手順通りに操作することも重要です。

ストーリー性のあるパッケージ

さて、なかなかWF-1000XM3本体のレビューに入れませんが、WF-1000XM3は見所が多いので、もう少々お付き合いください。内箱は左から引っ張り出します。

スタート手順が3ステップで解説されているようで、まずはイヤホンを充電するように促されます。

ステップ1の中フタを開くと、WF-1000XM3と充電ケースが現れます。

充電ケースを取り出すと、穴が開いていて、その下にステップ2が見えます。少しずつ操作を促す、ストーリー仕立てのパッケージで、相当考えられています。

WF-1000XM3の入った上層を取り出すと、下層には、ステップ2とステップ3の説明とイヤーピースのセットが見えます。

ステップ2はアプリのダウンロード、ステップ3はイヤホンの取り出しで電源を入れるところまで。

もしかしたら、この最初のステップでつまづく人(サポートに連絡する人)が多く、このような説明になったのかもしれません。マニュアルを取り出す前に操作しちゃいそうですものね。

内容物は、WF-1000XM3と充電ケース、USB-Cケーブル、イヤーピースが7セット(1セットはイヤホンに装着済み)、マニュアル各種となっています。

保証書は、パッケージの外側にはさまっていました。無くさないように一緒に保管しておきましょう。

充電ケースの効果的なLED表示

パッケージに書いてあった通りに手順を進めていきましょう。まずは、充電ケースでWF-1000XM3の充電です。イヤホンには3つの金属接点があります。
充電ケースを開け、イヤホン2つを挿入します。イヤホンはイヤーピース側が斜めになっているため、左右を間違えて入れないようになっています。SONYロゴが正面に向くので、分かりやすいです。

充電時は、イヤホンとケース正面のLEDが赤く点灯します。ケースの境界線に沿って設置されているLEDですが、これがよく出来ているんです。

充電ケースのフタを閉めた際、ケースとフタの隙間からLEDの光が見えるようになっていて、さりげなく充電状況を知ることができます。ずっと見ていると、ザクやゲルググのモノアイのようにも見えます。ジオン仕様。

底面側に、充電用のUSB Type-Cポートがあります。

これで充電中の状態です。ゴールドカラーでツートーンの充電ケース、高級感でてますね。WF-1000Xのケースは見た目ゴールドでも、中身は安っぽいプラスチック製でしたが、本製品は外も中も高品質な作りです。

一点だけ残念だったのは、WF-1000XM3は底面が丸いため、自立しないこと。AirPodsも同じですけど、ちょっと残念。(初代のWF-1000Xはケースが直立できていました)

軽い?重い?AirPodsやBOSEの完全ワイヤレスと比較

次のステップに行く前に、WF-1000XM3の重さについて触れておきます。比較対象は、完全ワイヤレスイヤホンの最軽量級であるAirPods(写真右下)と、最重量級であるBOSE SoundSport Free wireless(写真右上)の2機種です。

まずはApple AirPods。50gを切った、46.2gです。そのコンパクトさと相まって、非常に軽量に仕上がっています。

そして、最重量級のBOSE SoundSport Free wirelessです。こちらは大台の100g超えで、101.1g。AirPodsの2倍以上です。

そして、WF-1000XM3は92.0gと重めの部類に入ります。WF-1000Xは84.3gだったので、さらに重くなっています。

完全ワイヤレスイヤホンとしては大ぶりで重い部類になります。ただ、BOSEの完全ワイヤレスイヤホン同様に、音質の点で非常に優れているので、そこはトレードオフなのでしょう。

付け心地のいいイヤホンユニット

WF-1000XM3の左右のイヤホンは、オモテ面はフラットですが、内側は耳の形状に合わせて、斜めに向いています。

イヤーピースを取り外したところ。WF-1000Xはかなり深めに入るカナル型でしたが、WF-1000XM3はやや浅めになっており、耳への負担も軽くなっています。

左右のユニットは合わせて16.6g。WF-1000Xは13.6gだったので、左右それぞれ+1.5gの増量です。

耳に差し込んでみると、斜めにささる内部形状のおかげで安定感があります。

耳からの出っ張りも少ないので、存在感は控えめです。

WF-1000Xからの地味な改善点ではありますが、日常的に使うものなので、重要な改善点です。

アプリと連携して本領を発揮するWF-1000XM3

WF-1000XM3は、SONYの専用アプリであるSony Headphones Connectアプリと連携することでその本領を発揮します。

WF-1000XM3を初回起動した際には、ペアリングモードで青く点滅しています。この状態で登録を進めましょう。アプリを起動したら、画面の指示に従ってスマートフォンへの登録を行います。

ちょっと戸惑ったのが、ヘッドホンを追加する際の画面です。「アクセサリを選択」で本来はWF-1000XM3が出てくるはずですが、しばらく待っても現れません。うっかり「戻る」を押してしまいそうですが……

画面最下部に「表示されるまでに1分程度かかることがあります」とあったので、慌てずに待ってみたところ、ようやく表示されました。これはちょっと焦りましたね。

WF-1000XM3が登録されると、設定画面に移ります。ここでバッテリー残量の確認や、ノイズキャンセリングや外音取り込み、イコライザー、タッチコントロールの変更が可能になります。

ここまで到達したら、まずはWF-1000XM3で音楽を聴いてみましょう。

WF-1000XM3の音は良いのか?悪いのか?

まず、この段階でAppleMusicのストリーミング音源や、moraのハイレゾ音源を聴いてみました。驚くべきことに、明瞭な解像感、迫力のある音圧、広がりのある音場、と、いずれも完全ワイヤレスイヤホンとは思えない音が飛び出してきて、目を見開きました。ちょっと……これはすごいです。

完全ワイヤレスイヤホンでも音質がいいと思えるものはこれまでにもいくつかありました。AirPodsや、Beoplay E8(レビュー記事)、BOSE SoundSport Free wireless(レビュー記事)、ゼンハイザー MOMENTUM True Wireles(レビュー記事)などです。

ただ、これらはいずれもイコライジングが必要だったり、特定の音域が優れていたりと一長一短がありました。しかし、WF-1000XM3は初期設定状態において、すでに整っており、調整の必要なく、いい音が出てくるのです。

※FOSTEX TM2は、イヤホンのドライバーそのものを交換してしまうので、音質を比較するのはナンセンスですが、使い勝手の点はWF-1000XM3に遠く及びません。

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WF-1000XM3のファーストインプレッションとしては100点満点です。

使っていて気持ちのいいノイズキャンセリングと、外音取り込み

完全ワイヤレスイヤホンにおける「ノイズキャンセリング」機能は、初代WF-1000Xがその先駆けでした。WF-1000XM3においてもその機能は受け継がれており、常にONにしていても差し支えのないレベルで便利です。

WF-1000XM3では「QN1e」という高品質のノイズキャンセリングプロセッサーを搭載していて、これの効果か、常にノイズキャンセリングをONにしていても差し支えのないレベルの気持ち良さです。そして、最近ではノイズキャンセリングとセットでよく語られるのが、外音取り込み機能。後述する「外音コントロール」をタッチセンサーに割り当てれば、タッチセンサーに触れている間だけ外の音を取り込むことができます。電車の車内アナウンスなど、急に流れてくる音声でも、イヤホンを外すことなく聞くことができます。

外音取り込み時は、耳に指を当てている状態なので、「集中して音を聞く」体勢になります。イヤホンの機能と人間の動作が一致しているので、使っていて、非常に気持ちのいい実装になっています。
PanasonicのノイズキャンセリングヘッドホンRP-HD600Nにも似た機能があり、片方のヘッドホンを手で覆うと周囲の音が聞こえる「ボイススルー機能」を搭載しています。

人間の自然な動作と、デバイスの機能が一致するのは、UXデザインとして優れていますね。

カスタマイズ可能なタッチセンサー

完全ワイヤレスイヤホンにおける操作系は、ボタンかタッチセンサー、ボイスコントロールの3択になります。しかし、耳の穴に入れて固定しているところに、ボタンを押す操作はストレスでしかありません。

WF-1000XM3は操作系にタッチセンサーを採用しており、写真の真円の部分がそのセンサー部になります。指の腹でちょうど操作しやすい大きさです。

このタッチセンサーの操作系は、アプリで変更することができ、音楽の再生/停止が可能な「再生コントロール」、押している間だけ周囲の音が聞こえる「外音コントロール」、ボイスアシスタントを呼び出す「Googleアシスタント」があります。(割り当てなしも可能)

左右に別の機能を割り当てるもよし、同じ機能を割り当てるもよし、ですね。

左右独立伝送型の完全ワイヤレス

完全ワイヤレスの不満点としてよく挙げられるのが、左右イヤホンの音切れです。これの要因の一つとして、完全ワイヤレスイヤホンとスマホの接続が、スマホ→右イヤホン→左イヤホンの順で接続していることが挙げられます(リレー伝送)。

本来は、スマホから右と左のイヤホンに同時に流せばいいのですが、現状これができているのは、iOSとAirPodsの組み合わせ、TWSに対応したスマホとイヤホンの組み合わせ(実質Androidの一部機種)だけになり、世の中の大多数の完全ワイヤレスイヤホンはこの仕組みを持っていません。

しかし、SONYはWF-1000XM3でiPhoneでもAndroidでも左右同時送信が可能な、新型のBluetoothチップを採用し、この問題を解決しているそうです。

今のところ音切れはないのですが、これは今後使い続けて検証ですね。

ハイレゾ相当?のDSEE HX

WF-1000XM3の注目機能は、高音質化技術DSEE HX(Digital Sound Enhancement Engine)による、ハイレゾ相当の高音質化です。

WF-1000XM3のコーデックはSBCやAACですが、これらの圧縮音源をアップスケーリングし、ハイレゾ相当の最大96kHz/24bitまで拡張するというのがDSEE HXです。

この機能は、アプリ上からON/OFFが可能なので、ONにしてその音質向上を体感して欲しいです。

本当にハイレゾ相当なのか、人間の耳で聞き分けるのは難しいですが、OFF時よりもON時の方が、解像感が一段上がったように感じました。とりあえず、常時ON(AUTO)にしています。

幅のある音を提供する付属イヤーピース

WF-1000XM3の特徴として、付属するイヤーピースの多さも挙げられます。ハイブリッドイヤーピース(写真左)が4サイズ(1サイズは取り付け済み)と、トリプルコンフォートイヤーピース(写真右)が3サイズ付属しています。

こちらが標準のハイブリッドイヤーピース。

こちらがトリプルコンフォートイヤーピース。クッションのような柔らかい素材でできています。

ハイブリッドイヤーピースからトリプルコンフォートイヤーピースに交換してみたところ、圧迫感が軽減し、耳障りがよく、音が柔らかくなりました。一方で、音圧が少し下がるように感じたので迫力に欠ける感じがあります。

好みの世界なので、購入した方は両方聴き比べてみるのをオススメします。私はハイブリッドイヤーピースの方が合ってました。

COMPLYの低反発イヤーピースに交換してみた

ところで、完全ワイヤレスイヤホンのイヤーピースと言えば、COMPLYから完全ワイヤレスイヤホン用イヤーピース TG-200が登場していたので、早速購入してWF-1000XM3で使ってみました。さらに音質が上がって最高です。

完全ワイヤレスイヤホンで他社製のイヤーピースに交換すると、充電ケースに入らないトラブルが発生しますが、このTG-200は充電ケースへの干渉もなく、オススメです!

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近接センサーによる装着検出機能

完全ワイヤレスイヤホンの使い勝手で重要と考えているのは、「耳から外したときの振る舞い」です。
AirPodsは、耳から外したら音楽が止まります。これはイヤホンに内蔵されたセンサーが、耳から外したことを検知するためです。AirPodsでは第1世代から搭載されていますが、これができない完全ワイヤレスイヤホンは結構多いです。

WF-1000XM3の内側にある黒いセンサー、これが近接センサーで、耳から着け外ししたことをセンサーが感知し、音楽再生を一時停止します。(指先でセンサーを隠してみると分かります)
iPodや昔のiPhoneからそうでしたが、イヤホンジャックを本体から抜くと音楽は止まりました。音楽を止める=イヤホンを抜く(ここではイヤホンを外す)、という、動作と機能が一致することで、ユーザーに安心感を与え、使い勝手が向上します。

WF-1000XM3はこの点でもAirPodsに追いつき、気持ちのいい使い勝手を実現しました。

また、片方を外しても、再生を再開すれば、片側だけでも使えるようになります。細かい改善点ではあるものの、利便性は格段に上がります。

イヤホン6時間+充電ケース18時間のバッテリー

最後に、完全ワイヤレスイヤホンで気になるのはバッテリーの稼働時間。WF-1000XM3はイヤホン本体で6時間、充電ケースを併用するとさらに18時間(3回分の充電が可能)となっています。合わせて24時間分。1日2時間使っても2週間近くもつ計算です。

日常的に使用するには、もう十分な容量まで到達したのではないでしょうか。

まとめ

非常に長文のレビューになってしまったんですけど、読んでいただくとわかる通り、とにかく細かい改善点が積み重ねられていて、使い勝手も音質も、完全ワイヤレスイヤホンとしては最高の部類に到達したと感じました。

SONYほどの企業であっても、これほどの改善の余地があったということは驚きですし、初代機のWF-1000Xから1年半で課題を着実に一つ一つクリアして仕上げてくるのも、さすがSONYだなと感心するところです。

WF-1000XM3は、間違いがないです。絶対にオススメできる完全ワイヤレスイヤホンです。ひさしぶりにSONY製品で感動しました。

ちなみに、WF-1000XM3はこの角度が好きです。

まだまだ進化の続く完全ワイヤレスイヤホンですが、WF-1000XM3はその一つの完成形として、長く人気の出るモデルになりそうです。

今回のレビューまとめ
レビューした日
レビューした製品
SONY WF-1000XM3
評価
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都内で働いている会社員です。仕事では、スマホと映画のことだけ気にしています。 半年に一回、趣味で山手線一周しています。一緒に歩いてくれる人募集中!
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