最近のワイヤレスイヤホンといえば、もう「完全ワイヤレス」が定番となってきましたが、こと音質に関していえば、まだ改良の余地があります。ドライバーやコーデックなど改善ポイントはあるものの、最も手軽な改善はやはり「イヤーピース」です。
COMPLYに代表される低反発イヤーピースが完全ワイヤレスイヤホンで使えればいいのですが、問題は一つあります。イヤーピースを他社製に交換すると、充電用ケースに入らないのです。
今回、COMPLYからリリースされたのは、TruGripシリーズのTG-200です。互換性のあるモデルとして、Anker Soundcore Liberty Lite、Jabra Elite Sport、JBL Free、RHA TrueConnect、ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless、SONY WF-1000X、SONY WF-SP700N、などが挙げられています。
手元に、Anker Soundcore Liberty NeoとSONY WF-1000XM3があるので、使えるかどうか購入してみました。
COMPLY TRUEGRIP TG-200をレビュー
今回購入したTRUEGRIP TG-200は左右1セットのみのもの。パッケージもコンパクトです。
COMPLYをご存知の方には周知の事実ですが、低反発イヤーピースに変えることで「高音質」「遮音性」「フィット感」が手に入り、さらに完全ワイヤレスイヤホンにおいては「脱落防止」といった利点もあります。
左右1個ずつが1セットです。どちらも同じものなので、左右の区別はありません。
柔らかい低反発素材なので、イヤホンに付け、クシュっとつぶして耳の中に入れると、緩やかに形が戻るので、耳の中に合わせてフィットしてくれます。
Soundcore Liberty NeoとWF-1000XM3に装着
手持ちの完全ワイヤレスイヤホンで、このTRUEGRIP TG-200が使えそうなのは、Anker Soundcore Liberty Neoと、SONY WF-1000XM3です。
さっそく、Soundcore Liberty Neoに装着してみました。写真左がTG-200、写真右が純正のイヤーピースです。TG-200の方が若干高さがあります。もともと遮音性の高いSoundcore Liberty Neoですが、TG-200を装着したことで、音が引き締まりました。
ケースに収めてみたところ、TG-200に高さがあるためか、通常時のようにカチャッと鳴らず、一応収まっているような雰囲気です。充電用の接点は接しているようで、充電は行えており、ケースを閉めることもできました(TG-200を内部で潰しながら、ギリギリ収まってるっぽい)。
続いては、SONY WF-1000XM3です。写真左が純正のハイブリッドイヤーピース、写真右がTG-200です。純正ハイブリッドイヤーピースは裾が長く見えますが、両製品とも高さは同じくらいです。
元々、音質のいいWF-1000XM3ですが、やはり多少は音漏れしていたらしく、TG-200装着後は、音の締まりが良くなりました。
そして、充電ケースへの収まりですが、イヤーピースの高さがほぼ同じだけあって、ひっかかりもなく、何の問題もなくケースに収まりました。
WF-1000XM3の音質が良くなったので、このままWF-1000XM3で常用することにしました。
Powerbeats Proにも装着してみました。こちらも問題なく装着でき、充電ケースにも収まりました。
音質は上がるものの、イヤーフックと合わせて調整するので、やや使い勝手は悪くなります。手間の問題だけですけど。
まとめ
完全ワイヤレスイヤホンの音質を手軽にアップしてくれる、COMPLYのTG-200。お気に入りの完全ワイヤレスにぜひ使ってみてください。