スマホに“できないこと”とは……?
スマホならだいたいなんでもできちゃう最近の世界。ことカメラにおいては、iPhoneで撮ればだいたい綺麗な写真だし、Huaweiは高倍率ズームで世界にフォーカスしちゃうし(YouTube)、GoogleはAIを導入して夜を昼にしてしまいます(YouTube)。
そう遠くない未来、この世界はもうカメラという「専用機」を必要としなくなるかもしれません。しかし……
独自の進化を遂げるDJI
そんな世界の中で、独自路線を貫くメーカーがいます。それがDJIです。ドローンに始まり、その制御技術を活かしてジンバルのOSMO Mobileを作り、さらに小型カメラを搭載してOSMO Pocketを作りました。
OSMO Pocketは、テレビやWebの撮影風景でよく見かけるようになりました。小型カメラで「安定した映像」を撮ることにおいてはDJIに大きなアドバンテージがあります。
DJIからアクションカメラが登場!
そんなDJIから新製品が発売されたのが2019年5月のこと。次に狙う市場はアクションカメラでした。このジャンルは、GoProの独壇場です。ここにあえて参入するということは、DJIなりの勝算があるということ。これは期待が持てます。
うっかり勢いで買っちゃいましたね。
DJI Osmo Actionをレビュー
こちらがOsmo Actionのパッケージ。真っ白な背景にOsmo Actionが水に弾けています。
パッケージ裏面にOsmo Actionの特徴が示されていますね。ここで挙げられているのは6つ。デュアルスクリーン/4K HDR/防水11m/4K EIS/4K 60P/1080P 8倍速、となっています。
※EIS=Electric Image Stabilization(電子式映像ブレ補正)。Osmo ActionのEISは「RockSteady」という機能になっており、ON/OFFの切り替えができます。
パッケージは、見開き型の極めて簡素なもの。特に何か印刷されているとかはありません。また、1度シールを切ると締まりません(逆に廃棄しやすいとも言えるかも)。
内容物は、Osmo Action本体、バッテリー+バッテリーケース、カーブマウント、フラットマウント、クイックリリースベース、ロックスクリュー、USB-Cケーブル、となっています。
なお、冊子はマニュアルではなく「免責事項と安全に関するガイドライン」です。カードに記載されているQRコードはWeChatでした。基本は「Webを参照」ですね。
Osmo Actionは、カメラフレームに取り付けられた状態でした。GoPro互換マウントを使うならこのフレームが必要です。レンズの横にある画面が、フロントスクリーン。この画面を使うと、自撮りが超楽です。
特徴的だったのがこのケース。一見するとUSB-ACアダプターのようですが……
実際には、Osmo Action用のバッテリーが入るバッテリーケースでした。また、microSDカード用のスペースもあります(写真は、手持ちのmicroSDカードをセットしたもの)。予備としてバッテリーとmicroSDカード 1セットを持ち運べるようになっています。
実際にOsmo Actionに取り付けていきましょう。カメラフレームを取り外します。
Osmo Action底部にバッテリースロットがあります。この大きさを考えると、Osmo Actionの大部分はバッテリーであることが分かります。
バッテリーは蓋と一体化していますので、そのまま差し込んで使えます。
Osmo Action本体横には、USB-CポートとmicroSDカードスロットがあります。
再びカメラフレームを取り付けます。この状態での重量は151.7gでした。
それでは実際にセットアップしていきましょう(早く使いたい……)。
DJI Osmo Actionをセットアップ
Osmo Actionをセットアップするには、「DJI Mimo」アプリが必要です。( AppStore / Google Play )※“Mimo”は“My Moment”の略のようです。
アカウントでのログインが必要なので、初めてDJI製品を使うのであればアカウントを作成しましょう。
次に、Osmo Actionの電源を入れます。起動時の電子音は意外と大きい音がします……。
言語の選択画面になります。お気づきでしょうか……物理ボタンはないので全面タッチ操作です。スマホのようにスワイプしましょう。
カメラ側にアクティベーションを促す画面が出ました。
アプリ側でも機器接続に進みます。
DJI MimoアプリとOsmo Actionで認証コードのやり取りが発生します。
これで、Osmo Actionのアクティベーションが進行します。完了までもう少しだけ待ちましょう。
アクティベーション終了後に、Osmo Actionで使用するmicroSDについての説明があります。UHSスピードクラス3の製品が推奨されていますので、ここはケチらないようにしましょう。
私はMLCフラッシュを搭載したTranscendのmicroSDXCカードを入れています。95MB/sの読み出しと60MB/sの書き込みができる、高速なカードです。
トランセンド TS64GUSDU3M [64GB microSDXC UHS-I U3M (Ultimate) MLCフラッシュ搭載]
このあと、Osmo Actionの解説が続きます。2019年5月現在のものですので、これ以降は変更される可能性があります。まずは電源ボタンについての解説です。
続いて、シャッター / 録画ボタンについて。あまり気にする箇所ではないでしょう。
次は、Osmo Action横にあるQS(クイックスイッチ)ボタンについて。1回押しと長押しで機能が大きく変わります。フロントとリアの画面切り替え時には、「フッ」と音がして切り替わります。
Osmo Actionで感心したのが、タッチスクリーンの反応の良さです。まるでスマホを操作しているようなキビキビした反応をしてくれます。
バッテリーについての説明で最後です。水中で使う際には、再度確認をするようにしましょう。
というわけで、ようやく使用する準備ができました。これ以降はスマホのアプリを使わなくても単体のカメラとして使えます。
RockSteady(電子式映像ブレ補正)すごい!
Osmo Actionで注目されるポイントはやはりフロントとリアのデュアルスクリーンなのでしょうけど、個人的には電子式映像ブレ補正がすごいと感じました。Osmo Action購入当時、Twitterにもアップしましたけど、わが家のコーギーを走りながら撮ってみると、滑らかな映像になっていて驚きです。
このあともいろいろ動画を撮っているんですけど、iPhoneでは撮れないような滑らかな映像が撮れちゃうのです。アクションカメラ単体でこれが実現できちゃうなら、Osmo Mobile 2みたいなジンバルいらないじゃん……。
画面保護フィルムは貼っておいた方がいい
当初、画面保護フィルムを貼る予定ではなかったんですけど、あまりに皮脂汚れがついてしまうので、防汚のためにフィルムを貼ることにしました。
出来るだけ安いもの(+出来るだけ国内のもの)がいいなと探した結果、PDA工房さんのフィルムを購入しました。なぜ2つ?と思われるかもしれませんが……
Osmo Action用として販売されている保護フィルムは、「レンズ用」と「メイン画面用+サブ画面用」として2種類で販売されているものが大半でした。
あくまでOsmo Action発売直後のことなので、今後はセット販売が増えてくるかもしれません。購入時にはお気をつけください。
Osmo ActionにオススメのGoProマウント
Osmo ActionのマウントはGoPro互換なので、GoPro用であればそのまま使えます。私が購入したマウントの中から、オススメの製品をご紹介しますね。
首から下げて手ブラで撮影できるネックマウント
Osmo Actionを首から下げることができるマウントです。これを使うと、両手をフリーにして撮影ができます。撮りっぱなしで撮影したい場合にはオススメのマウントです!