SNSでの広告露出がとにかく激しかったのが、今回紹介するTaptekキーボードです。クラウドファンディングサイトIndiegogoで資金を集めて無事に製品化され、日本でもMakuakeで資金集めが行われました。
SNS広告を重点的に打ったり、トップブロガー向けに製品を配ったりと、プロモーションに余念がないと感じる一方で、バッカー向けへの発送が遅かったり、情報展開が無かったり、やや不信感が募りましたが、製品そのものは素晴らしい出来でした。
同時期に、KickstarterでクラウドファンディングされていたMac用メカニカルキーボードのKeychron K1もレビューしてます。
Vinpok Taptekキーボードをレビュー
真っ白なパッケージに、よく見ると、キートップがグラデーションしています。シンプルでかっこいい。なお、今回レビューしているのはIndiegogo版です。
内箱にぴったり収まったTaptekキーボード。
内容物。他のキーボードと違うのは、クリーニングクロスやブラシが含まれていること。オシャレは日々の心がけから、ですね。
安定感のあるずっしりしたアルミ製の筐体ですが、ギリギリ片手でも持てる程度のポータビリティはあります。
Mac用のキートップなので、commandキーやoptionキーになっていますね。キーの刻印もシンプルです。
Apple純正Magic Keyboard同様に、ファンクションキーにExposeやLaunchPad用の割り当てがなされています。
背面は皮脂汚れがつきやすい、つるつるした素材です。あまりベタベタ触らないほうがいいですね。
背面には、USBポートや各種切り替えスイッチが並びます。USBポートは、最近では当たり前になってきたUSB Type-C端子です。
USBポートの左側には、有線接続(USB-Cケーブル)か無線接続(Bluetooth)を選択するスイッチ。
USBポートの右側には、Mac/iOS配列かWindows/Android配列を選択するスイッチがあります。
付属のキープラーでキーを外してみました。キースイッチは、ロープロファイルの青軸のスイッチです。
メカニカルキーボードらしく、カチャカチャ言うタイプのスイッチです。
カラフルに光りまくるコンパクトキーボード!
接続をBluetoothに切り替えるとスイッチオン!キートップが光に包まれます。明るーい!
Taptekキーボードの最も美しい角度は、キートップの発光と、キースイッチの輝きが見えるこの斜めの角度ですね。
キーボード右上の電球アイコンを押すごとに、ライトエフェクトパターンが変化します。
部屋の電気を消して、発光を見つめていると、イルミネーション感がハンパないです。
むやみに発光パターンを切り替えて遊びたくなります。そのパターン数はなんと19パターン。楽しすぎ。
下の写真のように、明かりの下でも十分な光量のカラフルな発光をしています。輝度は4段階で調整が可能です。
なお、ライトエフェクトパターンの中には、無発光の状態もあるので、たまに光らせたいくらいの人はそのモードがオススメ(切り替えていくうちに分かります)。
Apple Magic Keyboardと比較
Mac用のコンパクト・ワイヤレスキーボードの最高峰といえば、やはりApple純正のMagic Keyboardでしょう。
Taptekキーボードと並べて比較してみます。フットプリントはほとんど同じくらいです。
高さはMagic Keyboardが断然低いです(写真右)。
ただ、Magic Keyboardは個人的にはすごく低すぎると感じていたので、Taptekキーボードの高さはちょうどいいと感じます。
Keychron K1キーボードと比較
Taptekキーボードと同時期にクラウドファンディングしていたのが、Keychron K1キーボード。TaptekはIndiegogo、Keychron K1はKickstarterでした。
どちらもメカニカルキー・ロープロファイル・RGBバックライト搭載と、似たコンセプトです。どのくらい似ているのか比較してみましょう。Keychron K1はテンキー付きのフルキーボードです(写真上)。
Taptek(写真左)もKeychron K1(写真右)も同じようなキートップですが、ボードの色と処理が違うので、全く違う印象を受けます。
また、ボードの高さはほとんど同じですが、キースイッチの処理の仕方が違うため、Keychron K1の方がやや高さがあります。
両キーボードともに、commandキーのキースイッチだけ見てみました。Kechron K1(写真左)はスイッチがやや出っ張っていて、Taptek(写真右)は高さが抑えられています。
RGBバックライトのライトエフェクトパターンもほぼ同じように変化するので、案外、製造元は同じなのかもしれないですね……(知らんけど)。
iPad Proなら、USB-CでもBluetoothでも繋がる!
Macに接続して使ってみたんですけど、個人的にベストマッチだなと思ったのは、iPad Pro 12.9インチとの組み合わせ。Bluetoothでも、USB-Cでも繋がります。
TaptekキーボードとiPad Proの幅がほぼ同じなので、すごく調和が取れています。
心地よい打ち心地なので、ついついタイピングが楽しくなってしまいます!
青軸メカニカルなので、オフィスなどで使うにはカチャカチャうるさいのではないかと考えていたのですが、(動作はカチャカチャするものの)思ったより音は抑えられていて「小気味いい音がする」という印象です。Makuakeの説明ページには「打鍵音を改良しオフィスや外出先でも使いやすいオリジナル青軸を開発しました」とある通り、青軸でもうるさくないなと感じました。
そして、なんだかんだ会社で使い始めて2週間。気分に合わせて発光パターンを変えてみたりしながら、毎日楽しく使えてます。今のところ、チャタリングもないし、変に途切れたりも無し。使わないときは自動的にBluetooth接続を切ってくれるし、再接続も早いし、絶好調です!
まとめ
機能もコンパクトさも打鍵感も良好です、が、Taptek キーボードの最大のネックは価格。
Indiegogoでの出資時の価格が104ドル(約11,410円)。Makuakeでの価格は14,300円。一般販売予定価格は22,000円(税込)と明記していますから、Apple純正キーボードの価格をはるかに超え、東プレやHHKBに迫る価格帯になっています。キーボードとしてはかなり高級な部類ですね。私も100ドル程度なら……と購入しましたが、2万円を超えていたら躊躇しそうです。
とはいえ、価格以外は申し分のないメカニカルキーボード、毎日使うものなら奮発してもいいのかも?
個人的には、Taptekの半値以下のKeychron K1(74ドル〜94ドル、送料が+10ドル)も推したいところ。ただ、Taptekよりもややカチャカチャ感は強めです。
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Mac用のワイヤレスキーボードをまとめてみました。