クラウドファンディング発のカメラ iNSPiC REC
キヤノンがクラウドファンディングサイトIndiogogoで予約販売を開始したカラビナ型ウェアラブルカメラ「Canon IVY REC」が、日本のクラウドファンディングサイトMakuakeにも登場しました。
限定1,000台が早々に完売した、新機軸のウェアラブルカメラ
Makuakeでの販売開始直後、iNSPiC RECは限定1,000台が早々に完売、日本でもその人気の高さを裏付けました。
そして、Makuakeでの購入者への発送前に、早々に正式発売を発表、日本国内でも買えることになったのです。

私はMakuakeで購入したので、一足先に到着しました。さっそくレビューしていきます。
CANON iNSPiC RECをレビュー
パッケージが本体カラーに合わせたものになっていて、鮮やかでポップな色合いながら、爽やかな印象を与えます。

パッケージ裏面にはiNSPiC RECと連携するコンパニオンアプリの紹介があります。事前にダウンロードしておきましょう。

内容物は、マニュアルほか、USBケーブル、iNSPiC REC本体などが含まれます。

こちらがiNSPiC REC本体。特徴的なのが、右側のワクですね。

細かく外観を見ていきましょう。
超小型、超軽量なウェアラブルカメラ
iNSPiC RECをiPhone 11 Pro Max(写真右)と並べてみました。このコンパクトなサイズ感、分かってもらえますか?

同じくiPhoneと薄さを比べてみましょう。さすがにiPhoneほどの薄さではないものの、カメラとしては十分すぎるほどの薄さがあります。

さらに、驚くべきはその重量。89.5gと、100gどころか90gさえ切ってしまっています。トイカメラとしか思えない軽さです。

そして、特徴的なのがこの空間です。iNSPiC RECは液晶画面を持たないので、このワクがファインダーがわりになるのです。

そして、このワクはカラビナの形状にもなっており、特別なアタッチメントなしにカバンやベルトに直接取り付けることができるのです。

そして、カメラらしく、ストラップホールもあります。小さく軽いカメラなので、落としがちな人はしっかり付けておきたいところです。

もちろん、底面には三脚穴もあります。小型三脚などあれば、スマホのアプリで画角を決めながら撮影することも可能です。

シャッターボタンは一段高くなっているため、見えなくても手触りでシャッターを押すことができるようになっています。

そして、iNSPiC RECが撮影できるのは、写真だけではありません。動画も撮影可能です。背面のモードダイヤルで切り替えることができます。

iNSPiC RECの記憶媒体はmicroSDカードです。側面のフタをスライドして外すと、microSDカードスロットと、MicroUSBポートにアクセスできます。

このパッキンからも分かるように、iNSPiC RECは防水性能を備え、その性能評価はIP68等級となっています。水深2mで30分までの撮影が可能なので、海でも川でも使えます。
細かい設定はスマホアプリから
iNSPiC REC自体はごくごくシンプルなカメラです。設定やリモート撮影を行うためには、専用のスマホアプリが必要になります。Canon Mini Camというアプリを使います。

カメラとのペアリングは、アプリ上のチュートリアルに従って進めれば、難しいことはありません。

あらかじめ、スマホ側のWi-FiとBluetoothはONにしておきましょう。両方とも使います。
iNSPiC REC専用のフェイスジャケットで着せ替え可能!
ところで、このiNSPiC RECなんですが、フロントカバーの着せ替えが可能になっています。購入状態で付属しているカバーは、マグネットで吸着していて、指で剥がすことができます。

そして、ここに登場するのが、iNSPiC REC専用のフェイスジャケット。

写真で分かるとおり、3枚のジャケットが付属しています。個性的なテクスチャの3枚が現れました。

裏側にも、キヤノンのロゴが入っています。

カラフルなフェイスジャケットで、パーティ気分を演出してみます。

モノトーンの幾何学模様は、落ち着いた雰囲気を与えてくれます。

このシンプルな見た目のカバーは、実はミラー。この面を自分に向けることで自撮りも可能になります。

フロントカバーはフラットな板なので、自分好みのシートを作って貼るのも楽しそうです。
実写レビュー
東京→福岡への道すがら、いろいろ撮ってみました。リサイズ以外は無編集です。
東京モノレールの羽田空港第2ターミナル駅、の自動販売機。飲料のラベルまで、意外と細部が撮れています。

福岡空港の吹き抜け。暗部のザラつきはあるけど、精細感は出てます。

フレームを覗いて撮ると、狙った構図よりやや右にズレる傾向にあります。

想像していたよりも広角よりで、入れるはずではなかった人(左端)が写り込みました。

水平が取りづらいので、やや曲がったフレーミングになりがちです。

航空機を撮ってみました。

同じ場所からiPhoneの標準カメラで撮ってみました。

思っていたよりも、ちゃんと撮れているなという印象でした。ただ、液晶画面がないので、フレーミングには慣れが必要です。
まとめ
「手軽に撮って、後で見る」がよく合うカメラでした。カバンの紐やベルトにぶら下げて持ち歩いて、気軽に撮ってみるのが良さそうです。
