2016年もたくさん映画を観たんですが、その中でも特に面白かった10本をご紹介。
10位『ロブスター』
レア・セドゥ目当てで観に行ってみれば、とんでもない怪作に出会ってしまった。現実から少しだけズレた世界に迷い込んでしまった感じ。設定だけで面白い。独身の方はグサグサ刺さるので、ご注意ください。
9位『10クローバーフィールド・レーン』
「クローバーフィールド」と名がつけば、あのKAIJUを思い出さずにいられない。でも、本作は密室スリラー+エイリアンSFがバランス“悪く”配合された別作品。緊迫する地下室の密室劇はとても面白い。これだけでもよかったような。
8位『ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出』
若き日のエリザベス女王を演じるサラ・ガドンの麗しい姿に目を奪われっぱなし。現代版「ローマの休日」という感じ。良作。
7位『映画 聲の形』
原作は読み切りも含めて読んでいたので、ストーリーが端折られていたのが残念。でも、かえってテーマが分かりやすくなったように思えた。aikoの主題歌を絡めたCMは響いた。
6位『エンド・オブ・キングダム』
分かりやすさMAXなアクション映画。テロリストの言い分にこれほど“耳を傾けない”映画も珍しい。「正義(アメリカ)は勝つ」を地で行く作品。最後も「ひでぇwww」終わり方なので、頭を空っぽにして観てほしい(褒めてます)。
5位『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』
ハリポタは途中で挫折したんだけど、これは1作目ということもあり、楽しみに観に行った。とんでもなくエンタメ大作で、超面白かった。アイデアの宝庫ですよ、マジで。次回作も楽しみにしてる。
4位『この世界の片隅に』
言わずもがなの傑作。丁寧に丁寧に作られていて、何回でも見直したくなる。実写ドラマで似たようなものがあったよなーと思い出してみれば、北川景子主演で2011年に実写化されていたんだった。
3位『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』
周りでも評価が二分している作品。これは設定を受け入れらるかどうかにかかっている。ハマると超絶高評価。もちろんハマった方。ひさびさに映画で泣いた。
2位『君の名は。』
アニメーションに、新しい時代が来たことを感じさせる一作。新海監督もそうだけど、興行的にこのレベルまで持って行った川村元気プロデューサーに脱帽。観ないとマズい一本。
1位『シン・ゴジラ』
1984年の『ゴジラ』に衝撃を受け、それから何度となく映画化されたゴジラに失望し続けたけど、ようやく「観たいゴジラ」を作ってくれた庵野監督に感謝。こんなゴジラが観たかった。最高です。
2016年の映画のまとめ
今年の夏は、邦画にとってエポックメイキングな年になったと思っている。『シン・ゴジラ』は全ゴジラシリーズの……というより特撮作品の集大成として結実した傑作だし、『君の名は。』は宮崎駿監督の引退発表後に「次の世代」を示した一作になった。2016年夏は、この2作品によって忘れられないシーズンになったと思う。
これら2作品の大成功を受けて、2017年以降どんな傑作が生まれてくるのか楽しみでならない。