深夜アニメのCMでたびたび告知されていたアニメ『楽園追放 -Expelled from Paradise-』。
ついに公開されたので、新宿バルト9で観てきました。
日曜の夜という集客のしづらい時間帯の上映にも関わらず、バルト9のシアター9(429席)は上から下、右から左まで空席の見えない超満員状態。
劇場限定版Blu-rayはおろか、パンフレットを除く全グッズが売り切れという凄まじい様相を呈していたわけです。
内容については予告編を観て想像していただくとして、全体を通して本作は3つのパートから成っています。
1. マトリックスを彷彿とさせるサイバーパンク
電脳世界を扱った作品は数あれど、世の中に溢れるサイバーパンクは「マトリックス以前」と「マトリックス後」で大きく方向性が変わります。それくらいインパクトのある作品だったわけですが、『楽園追放』でもこの設定は大きく活かされています。
ストーリーだけでなく、進化した映像技術。電脳空間の表現にも注目です。
2. 『2001年宇宙の旅』から『インターステラー』まで、ハードSFの片鱗
人類が外宇宙を目指す、そんな世界観のSFは古くから”人類の夢”の象徴のように作られ続けました。
本作は長編映画の枠の中に様々な要素を詰め込んでいるため、語られないエピソードが数多く存在します。外宇宙の話もその一つ。電脳世界だけの展開ではありません。
なお、クリストファー・ノーラン監督最新作 映画『インターステラー』は2014年11月22日(土)公開です。
3. 板野サーカス咲き乱れる正統派ロボットSF
マクロスからエヴァ、エウレカまで。ロボットアニメの空中戦といえば、板野サーカスです。
予告編ではロボットが大してフィーチャーされていませんが、見事なロボットSFです。
期待してもらっていい。
※板野サーカスご存知でない方は、こちらの動画をご覧あれ。
という3つのSFが、いいバランスで混じり合った『楽園追放』、予備知識なしで観たせいか発見の多い作品でした。
全国で13館(都内でも2館)、という限られた地域の人しか観られない作品ですが、12月にBlu-rayが出るので、気になった方はぜひそちらでも。