Ankerから唐突に発売されたキーボード……?
Ankerが新製品を発表する“Anker Power Conference 2023 Spring”に参加したのが4月のこと(レポート記事)。大量の新製品に圧倒されつつ、今後登場する新製品は把握できたわけです。
ところが6月末、唐突にAnkerからキーボードが発売されました。Ankerからワイヤレスキーボードが発売されるのは、何年ぶりでしょうか。私が知る限り、キーボードの新製品は8年近く登場しなかったはずです。
機能的に気になることもあったし、価格的にも1000円台でリーズナブルだったので、買って試してみることにしました。
Anker Compact Wireless Keyboardをレビュー
こちらがAnker Compact Wireless Keyboardのパッケージ。パッケージに表記された数字は、シリーズ3に属する製品であることを示しています。
内容物は、Anker Compact Wireless Keyboard本体に、取扱説明書、単四乾電池2本となっています。
本体は薄くてフラット、片手で持てる重量感です。(気になる重量はのちほど)
キーボードを細かく見ていきましょう。
Anker Compact Wireless Keyboardの電源は、単四乾電池×2本
Anker Compact Wireless Keyboardの電源は単四乾電池2本です。内蔵バッテリーはありません。付属している乾電池をセットします。
乾電池でキーボードを動かすメリットは、電源が切れても電池を交換するだけですぐに使えること。デメリットは電池交換でコストが増えることですね。
Anker Compact Wireless Keyboardは、3台までペアリング可能
Anker Compact Wireless Keyboardは、3台までのペアリングに対応しています。「Q」「W」「E」に切り替えキーが割り当てられています。
右サイドにあるスイッチで、電源をON/OFFします。
キーボード右上にあるLEDが点滅し、ペアリングの待受状態になりました。
iPhone 14 Pro Maxとペアリングしてみました。
デバイスの切り替えは、fnキーと「1」「2」「3」を押すだけ。反応はよく、キビキビと切り替わります。
Anker Compact Wireless Keyboardの配列は、Windows用
Anker Compact Wireless Keyboardのキートップは、Windows用です。iOS/macOSのキーはプリントされていません。
ちなみに、英語配列です。日本語配列ではありません。
とはいえ説明書を見ると、Android/iOS/WindowsそれぞれのOS別ショートカットキーの記載があり、いずれのデバイスでも使えるようになっています。
他社のコンパクトキーボードを比較してみる
Anker Compact Wireless Keyboardを他社製品と比べてみます。今回用意したのはロジクールのK380(写真左)、Apple Magic Keyboard(写真右)です。いずれも同じくらいの大きさのコンパクトキーボードです。
Anker Wireless Keyboardの上に、各社のコンパクトキーボードを重ねてみました。黒い縁が見えているように、他のキーボードより微妙に大きめです。
重量を計ってみましょう。Anker Compact Wireless Keyboard(写真中央)は約430gで、3製品の中で最も重かったです。
とはいえ、Magic Keyboardの242gは別格としても、ロジクールのK380とはわずか12g差です。
底面に収納されたスマホ・タブレットスタンド
Anker Compact Wireless Keyboardの目玉機能は、底面に内蔵されたスマホ・タブレットスタンドです。底面を見てみると、左右に見慣れないパーツがあります。
左右にあるこのスタンドは、手動で引き上げます。
左右のスタンドを引き上げてみました。
さらにスタンドを立てます。
これで完成です。
iPhone 14 Pro Maxを立ててみました。
スタンド自体に幅があるので、一本足でも安定して支えてくれます。
もちろん横向きもOKです。
なお、この手のスタンド機構は珍しいものではなく、私が知っている限りでも、2014年時点で存在していました。
Anker Compact Wireless Keyboardのいいところは、スタンドを手動にして機構を簡素化し、コストダウンしていることですね。
スタンドは、iPad Pro 12.9インチも立てられる!
さて、タブレットスタンドというからには、iPadで使ってみたいところ。そこで、iPad史上最大の画面サイズを持つ、iPad Pro 12.9インチを載せてみました。なんと、ジャストサイズです。たわんだり、揺れたりすることもありません。
角度は固定されてしまいますが安定しています。ちなみに、縦置きはダメでした。重量バランスが悪く、iPad Proがキーボードを持ち上げてしまい、使えません。
また、このスタイルの難点は、キーボードの下にホームバーが隠れてしまうため、操作しづらいことでしょうか。ただし、F1キーがホームボタンを兼ねているので、ホームバーを使わずにホーム画面に戻ることはできます。
最後に、使い勝手はどうなのか?
キータッチは軽いですね。軽快にタッチできます。キータッチ音は静かめだし、キー同士が離れたアイソレーションキーで打ちやすいし、外でも使いやすいキーボードです。(実際にスタバやドトールでも使ってます)
そして、なにより、スタンド内蔵というところが嬉しいポイントです。
Anker Compact Wireless Keyboardのまとめ
高コスパなコンパクトキーボードです。スタンド込みで1,690円という価格(購入時)を考えると、十分過ぎるほどに役立ってくれるキーボードだと言えます。……同じ価格帯で選ぶなら、3COINSのキーボードよりも、断然こちらでは……?
- 内蔵スタンドは、12.9インチのiPad Proも立てられる
- 乾電池込みでも400gちょっとの軽さ
- 持ち運びやすいスリムな形状
- 1000円台で買えるリーズナブルな価格設定
- デバイス3台までペアリングできる
- Macユーザーは、Windows用のキートップに迷うかも
- 耐久性は不明