ふだん、MacBook Airをメインに使っている自分なんですが、デルのノートPCであるInspironやXPSを併用していた時期がありました。最近ではUSB-Cディスプレイを複数貸し出してもらったりして、デル製品には親近感があります。
デルの新製品タッチ&トライ イベント
とはいえ、InspironやXPS、ALIENWAREといったブランドは知っているものの、その中でどんな製品があるのかも知りません。そんな折、イベントスペース「DELL LOUNGE」が期間限定でオープンするとお知らせをいただいたので、お邪魔してきました。
場所は、渋谷区神宮前にある「Case B」にて。駅でいうと、明治神宮前駅(東京メトロ千代田線・副都心線)です。
Case Bは一棟建てのポップアップイベントスペースでした。
※オープン期間は2019年9月6日(金)~8日(日)の3日間でした。
1階でタッチ&トライ、2階にラウンジスペース
1階にタッチ&トライのコーナーはあって、そこで各機種に触れることができるんですが、それは後ほどじっくり紹介するとして、2階のラウンジを先に紹介しておきます。
ソファやデスクがあり、フリードリンク&フードになっていました。
デスクには、デルのゲーミングディスプレイやゲーミングチェアが置かれていました。おしゃれなゲーミングスペースです。
XPSシリーズの画面をプロジェクターで巨大なスクリーンに映し出したりしていました。
生活の中にデル製品が置かれた時のイメージがしやすいですね。それでは、1階に下りてタッチ&トライで触ってきた新製品を紹介していきましょう。
デルの製品ライン
デルの製品ラインは、個人・法人向け、ノート・デスクトップで大きく4つのカテゴリーがあり、その中に下記のブランドが存在します。
ノート | デスクトップ | |
---|---|---|
個人向け | Inspiron XPS G Alienware |
Inspiron XPS Alienware |
法人向け | Vostro Latitude Precision |
Vostro OptiPlex Precision |
今回、新製品が展示されていたのは、Inspiron、XPS、Gシリーズ、Alienware、Vostroという個人向けの4ブランド、法人向けの1ブランドでした。
Inspironシリーズ
まずはInspironです。
今回最も製品種類が多かったのがこのブランドです。
Inspiron 14 7000 Wifi
持った感じ、体積の大きさのわりに、とても軽い。スペックを見ると、マグネシウム合金採用をしており、14インチで約1kgということ。そりゃあ軽いはずだ。最新のWi-Fi 6(802.11ax)に対応していて、将来的にもしばらく使えそう。
モバイルノートPCとしては持ち運びに苦のない軽さなのに、画面は14インチと、これで満足できる人は多そう。
Inspiron 14 7000 LTE
名称を見てわかる通り、前述のInspiron 14 7000の4G/LTE接続が可能なモデルです。
左側面にはnano SIMカードスロットがあります。
最新のWi-Fiに、4G/LTEと、通信スペックに妥協のない製品ラインです。データ通信用のSIMは格安SIMで調達して、外で使いたくなるノートPCですね。
Inspiron 14 5000 2-in-1
続いては、タブレットモードやスタンドモードにも変化する、2-in-1のノートPCです。14インチなので、タブレットモードはかなり巨大です。横にアクティブペンが見えますが、これを搭載したモデルも選択できるそうです。
10万円以下の2-in-1でペンが使いたいならこれ。最小構成で74,800円〜とリーズナブルです。
Inspiron 13 7000 2-in-1
今回、最も興味を持ったのがこの2-in-1。こちらは13インチモデルになります。タブレットモードなどは変わりないですが、このモデルにはある特徴があります。
それが、このヒンジに用意されたアクティブペン。アクティブペン専用のスペースで、マグネットで強力に吸着できます。
このヒンジに収納した状態でディスプレイを畳むことができ、アクティブペンは底面から見ることができます。
このガジェット感、たまらないですね。アクティブペン使用可能なPCはありましたが、収納することを前提にした製品はなかったように思います。
Inspiron 13 7000
次のモデルは、デル史上初の955gとなる最軽量13.3インチモバイルノートPC。バックライトキーボードと指紋認証を、標準で搭載しています。
14インチモデルと迷ってしまいますが、画面の大きさ重視なら14インチ、軽さ重視なら13.3インチでしょうか。
Inspiron 13 5000 Wifi
GeForce MX230搭載モデルも選択可能な、約1.18kgの軽量13.3インチモバイルノートです。
写真にある、アイスライラックのカラーが綺麗でした。
Inspiron 13 5000 LTE
そして、このInspiron 13 5000にも、4G/LTE接続可能なモデルがあります。
14インチモデルと異なり、こちらのSIMスロットは右側にあり、micro SIMスロットだそうです。
タッチパネルは標準搭載になっています。
Inspiron 14 5000
Inspiron 14 5000は、4色のカラーリングが選択できます。他に、指紋認証、GeForce MX250、512GB SSDなどが選択可能です。
このInspiron 14 5000でデモされていたのが、「Dell Mobile Connect」というソリューション。PC上でスマートフォンの画面が操作可能になります。
このデモ機では、隣に置かれたXperiaの画面が映されており、実際にトラックパッドでの操作が可能になっていました。
今回展示されていたInspironシリーズは、このDell Mobile Connectに対応していることがアピールされていました。
Inspiron 17 3000
こちらは画面が巨大な17.3インチモデルです。キーボードがテンキーになっています。
GeForce MX250搭載モデルも選択可能になっています。
Inspiron 15 5000
17インチモデルほどではありませんが、こちらも十分に大画面な15.6インチモデルです。
こちらもキーボードはテンキーになっています。光学ドライブは排除されていて、約1.8kgまで軽量化されています。
Inspiron 11 3000 2-in-1
11.6インチの2-in-1モデルです。約1.2kgと軽量になっています。
AMDの第7世代APUを搭載しており、販売価格も38,980円〜とかなりリーズナブルな製品です。
Inspiron 27 7000
27インチのディスプレイを搭載した一体型デスクトップです。
ディスプレイ上部のWebカメラはポップアップ式になっており、プライバシーにも配慮した作りになっています。
XPSシリーズ
圧倒的に美しいディスプレイと、高い性能を持つ、ラグジュアリーなブランドであるXPSもタッチ&トライできました。
画面の綺麗さは本展示の中でも抜群でしたね。
XPS 13
Dolby Visionに対応し、400ニトの輝度を持つフレームレスディスプレイを持ちます。
特徴的なのはその画面だけでなく、ディスプレイ上部の超小型Webカメラ。こんな狭いフレームに設置できるんだと感心しました。
XPS 13 2-in-1
こちらは2-in-1のモデル。タブレットモードほか4つのモードに可変できます。
こちらは500ニトの輝度を持ちます。めちゃくちゃ明るくて綺麗なディスプレイでした。
Vostroシリーズ
スモールビジネス向けのVostroシリーズは、展示スペースの奥まったところにありました。
ビジネスに必要な機能と、コストパフォーマンスを両立したブランドです。
Vostro 14 3000
InspironやXPSのフレームレスディスプレイを見た後だと、フレームの太さは気になりますが、第10世代のCoreプロセッサー搭載で6万円台から購入できるコストパフォーマンスの良さが特徴です。
隣に置かれていたWM615 Oriconマウスもシンプル・スマートで良かったです。
Vostroブランドの展示PCにはこのマウスが置かれていました。
Vostro 15 3000
テンキーと光学ドライブを搭載した15インチモデルです。
Vostro 15 5000
こちらはベゼルが薄くなった15インチモデルです。
冷却性能の維持や、電源がすぐオンになるカバーオープンセンサーなど、ビジネス向けのプレミアムモデルです。
Vostro 14 5000
こちらは14インチモデルで、テンキーレスキーボードになっています。
Vostro 13 5000
こちらは薄型軽量の13インチモデルです。
Dell Gシリーズ
ゲーム初心者や、高い性能を必要とするユーザ-に向けたのが「G シリーズ」です。
ゲーミングPCブランドであるALIENWAREと比較すると、外観は一般的なノートPCのブランドです。
Dell G3 15
ゲームだけでなく動画編集にも向いている高性能な、15インチのエントリーゲーミングノートPCです。Game Shiftモードを搭載しています。
プロセッサーはCore i7まで、ディスプレイは144Hzまで、GPUはGeForce GTX 1660 Ti Max-Q Designまで搭載が可能になっています。販売価格は10万4,980円〜です。
Dell G5 15
GeForce RTX 2060まで搭載可能な15インチモデルです。
デュアルファンによる冷却システムを搭載し、効率的な排熱を可能にします。
Dell G7 17
17.3インチのディスプレイを搭載したハイエンドゲーミングノートです。
Core i7、GeForce RTX 2060まで搭載可能です。
ALIENWAREシリーズ
最後はゲーミングPCブランドであるALIENWAREです。
壁面には巨大なモニュメントも設置されていました。
このALIENWAREシリーズは、他のシリーズとはデザインも性能も別格という印象を受けました。
ALIENWARE AREA-51m
ALIENWAREの中でも最上位に位置する、17インチのゲーミングノートです。ALIENWAREのノートとしては初の「デスクトップCPU」を搭載しています。
キーボードの美しさも、デルの他ブランドとは一線を画していました。
もちろん、キーボードはRGBバックライトに対応しています。
ALIENWARE m15
ALIENWARE史上最薄の15インチゲーミングノートです。
こちらのキーボードは、アイソレーションタイプになっており、打ちやすそうでした。
ディスプレイは、DCI-P3の色域に対応した4K有機ELディスプレイも選べるそうで、何もかもが最高のスペックだと感じました。
ALIENWARE m17
こちらはALIENWARE史上最薄の“17インチ”ゲーミングノートです。ノートのこのサイズでゲームするのは迫力がありますね。
キーボードはm15と同様のアイソレーションタイプですが、テンキーが搭載されています。
ALIENWAREブランドの妥協のないスペックを見ると、今後のハイエンドノートはゲーミングブランドに集約していくんだろうな、という印象を受けました。
まとめ
種類が多すぎて、かなり駆け足でのタッチ&トライになってしまいましたが、一気に各ブランドの新製品を知ることができて、いい機会だったと感じました。
気になったのは、4G/LTEで接続が可能な14インチノートの「Inspiron 14 7000 LTE」、アクティブペン収納可能なヒンジを持つ「Inspiron 13 7000 2-in-1」、最強の性能を持つ「ALIENWARE m17」ですね。この3機種はは欲しくなってしまいました。