【終了】その独自ドメイン、Googleに移管してみない?Google Domainsが日本から利用可能になっていたのでドメインを移管してみた。

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独自ドメイン持ってますか?

こんには、まっきょん(@makkyon)です。このmakkyon webのドメイン(makkyon.com)を取得したのが2002年。今年で21年目になります。前回の更新時にめいっぱい更新したので、最低でも2027年まで維持することになりました。実に24年。四半世紀です。

この先、スマホやPCに代わるデバイスが生まれたとしても、インターネット上で特定の場所を指し示す“ドメイン”の存在が廃れることはないでしょう。ドメインは個人・法人を問わず所有することのできる資産なのです。さて、このドメインはいま世界でどのように使われているのか、データを交えて見ていきましょう。

【Google Domains サービス終了】
2023年6月15日、Google DomainsがSquarespace社に売却されると発表されました。
https://support.google.com/domains/answer/13689670(Google Domainsヘルプ)
今後はSquarespaceのサービスとして展開されることになります。引き続きドメインの管理はできますが、Googleのサービスでは無くなります。また、Squarespaceのサイトは日本語化されていません。日本語で操作したい場合は、お名前.comなどを利用するべきです。

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世界中のドメイン数は約1億6,310万個

webhosting.infoの調べによれば、世界全体で163,099,506個。1週当たり863,111個増えているそうです。

※以下、webhosting.infoの統計情報は2018年1月3日現在のものです。

日本のドメインの約85%はGMOが掌握

ドメインを登録・管理してくれる事業者のことをレジストラ(REGISTRAR)と言います。
日本国内におけるレジストラのシェアを見るとお名前.comが圧倒的で、349万7,525個のドメインを管理し、日本のレジストラのうち85%を占めるに至っています(世界全体で見ても9位)。この数は圧倒的です。

出典:Japan Registrar Reports – WebHosting.Info::Domain, Registrars and Hosting Intelligence

ちなみに、上図を見て分かる通り、お名前.comのgTLDドメイン登録数の中でダントツ人気なのが「.com」。2位の「.org」の実に4倍という数値です。ここ数年、数多くのトップレベルドメインが誕生していますが、ドットコム人気は変わらずのようです。

Google Domainsが日本からも利用可能になっていた

さて、本題に入りましょう。前項のように世界中で様々なレジストラが存在していますが、そんな中で、2014年にGoogleが「Google Domains」という名称でレジストラを始めました。

ただ、2014年のスタート当初は日本国内からの登録に対応していませんでした。それから月日が経ち、2017年の夏あたりから日本国内でのサービスを始めたようです。

他サービスとの比較

Googleはなぜレジストラになったのでしょうか?わたしたちは、他事業者で所有しているドメインを移す意味はあるのでしょうか?

他サービスと比較しながら考えてみたいと思います。

ドメイン更新料金

初期費用はキャンペーンなどで一定ではないため、1年ごとの更新費用で比較してみます。比較対象として、ドメイン登録数日本一のお名前.com、レンタルサーバー大手のさくらインターネット、ドメイン取扱数日本一をうたうインターリンク (ゴンベイドメイン)、GMOグループ内のバリュードメインの4社を取り上げます。表記は税込価格です。

スクロールできます
Google Domainsお名前.comさくらインターネットインターリンクバリュードメイン
.com1,400円1,280円(最安)1,852円1,382円1,382円
.org1,400円(最安)1,480円1,852円1,706円1,598円
.net1,400円1,280円(最安)1,852円1,382円1,382円
.biz1,400円(最安)1,480円1,852円1,598円1,598円
.info1,400円(最安)1,480円1,852円1,706円1,598円
.jp取扱無し2,840円(最安)3,909円3,067円3,067円
.tokyo取扱無し920円(最安)取扱無し1,944円994円

お名前.com一強かと思いきや、意外にも、Google Domainsが最安値となるドメインも多い様子。ただ、表を見て分かるように、Google Domainsの取り扱いドメインはgTLD(general Top Level Domain=国に限らず誰でも取得できる一般的なドメイン)で、「.jp」や「.tokyo」は扱えないようです。

WHOIS代行

WHOIS情報にはドメイン所有者の各種情報が公開されています。ただ、法人ならともかく個人情報の公開にはリスクが伴うため、各事業者ではWHOIS情報の公開代行オプションがあります。下記のような状況でした。

スクロールできます
Google Domainsお名前.comさくらインターネットインターリンクバリュードメイン
WHOIS代行無料980円/年無料1,080円/回無料

お名前.comやゴンベイドメインのように、ドメイン販売・管理事業がメインのところはこのオプションを有料にし、さくらインターネットのようにドメイン管理を別サービスのオプションにしているところは無料にしているようです。

Google Domainsのメリットとデメリット

メリットは、Google Domainsサイトトップにも書かれていますが、

  1. 余計なコストがいらない(ドメインにまつわる処理に追加料金がかからないということ)
  2. 簡単にWebサイトが作れる(サイト構築サービスと連携ができる)
  3. G Suiteでメールアドレスが作れる(これはもうGoogleサービスならでは)
  4. 数年の間に何百ものトップレベルドメイン が利用可能になる(まだまだ増えるのでしょう)
  5. 最大100ものサブドメインをカスタマイズできる(管理画面から可能になるようです)
  6. 高速で安全で信頼性の高いGoogleのインフラ(GoogleのDNSが利用できる意義は大きそう)
  7. シンプルなドメイン管理ツール(そもそもGoogleアカウントで管理できるメリットもある)
  8. メールの転送(G Suiteを使わず転送が可能になるようです)

という特徴があります。

また、前項の比較から分かるようにGoogle Domainsは、Googleにとってドメインレジストラのシェアを奪るものではなく、既存サービスを推進するためのサポートツールだと言えます。それはやはりG SuiteGoogle Cloud Platform(GCP)などの有料サービスなのでしょう。

逆に、デメリットとしては取り扱いドメイン数が少ないことでしょうか。日本国内で人気の「.jp」や「.tokyo」ドメインが使えないので、これらのドメインを所有していた場合は一括管理ができません。

Google Domainsへ既存ドメインを移行してみた

前置きが長くなりましたが、既存のレジストラからドメインを移行してみます。

Googleアカウントでログイン

まずは、Google Domainsトップ右上の「MANAGE MY DOMAINS」からGoogleアカウントでログインしましょう。日本語になっていない場合は、「Switch to 日本語」というリンクが出ているはずなので、それをクリックしましょう。

「移管」のリンクをクリックして始めます。

gTLDの移管には認証鍵が必要

移管するドメインを入力すると、移管準備のメニューに入ります。この時点で移管は始まっていないので、安心してください。「認証コード」欄が空白になっていて、入力を求められます。ここで一旦、画面はそのままにしてGoogle Domainsを離れます。

次に開くのは、移管元になる事業者のドメイン管理ページです。下記画面はバリュードメインのWHOIS情報の変更画面で、ここに「認証鍵情報」という項目があり、チェックして「変更」をクリックします。WHOIS情報を代行にしている方は、このタイミングで連絡先を自分のものに戻しておきましょう。

そうすると、メールで認証鍵(ここではEPP key)が届くので、この文字列をコピーします。

この認証鍵を入れて「続行」を押すと、次に進めます。この時点でもまだ移管は済んでいないので、引き返せます。

DNS設定もGoogleにお任せ

さて、ここまで進むとDNSの設定移行についても項目が現れます。「リソースレコードを表示」をクリックしてみましょう。

そうすると、DNSサーバーに登録された情報が一覧になって出てきます。これを維持するのであれば、Googleに任せて進めましょう。

ここまでドメイン名と認証鍵を入れただけなのにサクサク進んでしまう……。

移管費用はドメインの延長料金

Google Domainsへの支払いは、ドメインの更新費用1年分。これはそのままドメインの延長費用に充てられるので、既存の登録期間に+1年されます。手元にクレジットカードを準備して「精算」へ進みましょう。

ここまで来れば、あと一歩。移管プロセスは完了したので、注意事項をよく読んでリンクをクリックしましょう。同じ内容のメールがWHOISの掲載された連絡先メールアドレスに届いています。

ここまで来れば、あとはレジストラ間のやりとりです。移行元のレジストラがドメインを解放すれば、ドメイン移管完了です。

この手続きの後、移管元のレジストラ(ここではバリュードメイン)から「ドメイン移管のリクエストがあった」という内容のメールが届きます。期日までに異議申立てがなければ、このまま移管を進めるという内容です。移管に問題がなければ、このメールに返信する必要はありません。

というわけで、ドメイン移管の一部始終でした。いかがでしたか?

Google Domainsのまとめ

レジストラ間での面倒そうなドメイン移管ですが、画面に指示に従って、迷いなく進めることができました。特に、DNS設定まで自動化してくれていたのは助かります。料金的にも最安価格帯なので、新規取得時は利用してみたいと思いました。
なお、Google Domainsでサポートされているドメインと価格は下記のリンクから参照することができます。

Google Domains の価格とサポート対象の TLD
もし、リンクが切れていた場合は、Google Domainsの「ヘルプ」から辿ってみてください。

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この記事を書いた人

Webマーケティングを生業にする、どこかの企業のマネージャー。あなたが使っているWebサイトの裏側で出会っているかもしれません。
このサイトは趣味で作っているものなので、仕事内容とは関係がありません。春と秋に山手線一周歩くイベント(ほぼ観光)を主催しているので、気になる方はイベントページを見てみてください。

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