完全左右独立型のトゥルーワイヤレスイヤホンは、ワイヤレス好きの自分としては待ち望んだ製品でした。
トゥルーワイヤレスイヤホンは、下記のような特徴があります。
- 左右を繋ぐケーブルがない
- 充電は専用ケースを介して行う
しかし、草分け的な製品であるEARINは3万円超の高価格帯、気軽に買えるものではありませんでした。
そこへ登場したのがAppleのAirPods。Appleらしい機能を詰め込みながら、税抜16,800円という低価格です。これはもう買わねばならないと思ったのですが、まさかの発売延期。2016年11月現在、発売のアナウンスはありません。
高まりすぎた購買欲求を抑えるため、いま買えるトゥルーワイヤレスイヤホンをまとめて、気分を落ち着けてみます。
各社の左右独立型ワイヤレスイヤホン
Apple AirPods
レビューしてますので、下記リンクよりどうぞ。
ONKYO フルワイヤレスイヤホン W800BTB
オンキョーが日本の他メーカーに先駆けて送り出すワイヤレスイヤホン。約3万円。充電器を兼ねたケースにUSBケーブルを内蔵していて便利そう。
EARIN
Kickstarterで話題になった、この分野の先駆け的な製品。シンプルなイヤホンに、ケース兼充電器はスティック型のスタイリッシュなデザインで、これ以降の製品に大きな影響を与えた。
ERATO Apollo7
こちらもKickstarter発の製品。国内の販売価格は4万円近いので、海外に行く機会があれば現地で買うのもアリ(279ドルなので)。
BRAGI The Dash
こちらもKickstarter発。The Dashは防水性能に各種センサーを備えたスポーツ用ワイヤレスイヤホン。299ドル。音楽再生に特化した廉価版の「The Headphone」は149ドルなので、発売されればAirPods対抗になりそう。
fFLAT5 Aria One
こちらは価格が少しこなれていて、2万円台半ば。左右でユニットのカラーが異なるので、分かりやすい。
i.Tech FreeStereo Twins
今回見つけたのがこの製品。なんと実売で1万5千円を切っている。AirPodsよりも安い。e☆イヤホンで取り扱っている製品なので、怪しいものではなさそう。これ、買ってみました。
FreeStereo Twinsを買ってみました
プライム対象外の商品だけど、e☆イヤホンから翌日に届きました。早い。
クリアで浮遊感のあるパッケージが本製品の特性を表しています。
内容物は、MicroUSBケーブル、専用ケース、FreeStereo Twins 1セット、イヤーピース・イヤーチップ(S/M/L)、コンプライのイヤーピース、マニュアル(英語/中国語)となっています。
コンプライのイヤーピースが付いてくるのは、ちょっとお得感ある。
FreeStereo Twinsは、片方だけだとヘッドセットのよう。
手のひらにのせてみるとサイズ感がよく分かります。やや大きめのイヤホンという感じ。本体はとても軽くて、片方で6.3g、2つ足しても12.6gという軽さ!
本体の内側に、充電用の接点が見えます。
本体の後面には電源のオン/オフや再生/停止を兼ねたマルチファンクションボタンがあります。このボタンは左右両方にあって、電源を入れるにはそれぞれ長押ししてONにする必要があります。(OFFにするときは片方だけでOK)
本体の上面には、音量の±ボタン。長押しすると、曲送り/曲戻しに対応します。
そして、こちらがケース兼充電器。プラスチック製の容器なので、特に高級感はありません。
FreeStereo Twinsを中に収めると、それぞれLEDが赤く光って充電中であることを示しています。iPhoneとペアリングされた状態でケースに入れると、充電開始後にペアリングが自動的に切れます。
ケース背面のMicroUSBポートにケーブルを挿して充電開始です。
FreeStereo Twinsを使ってみた感想
いいところ
- ケースの収まりがよい(これから女性を意識したケースなんかも出てきて、流行りそう)
- 意外といい音が鳴る(iPhoneのミュージックアプリで再生)
- 首回りのケーブルがなくなって快適(付けたまま着替えることもできる)
- ペアリング時の音声フィードバックが面白い(両方から「Connected」と聴こえたと思ったら、片方ずつ「Left Channel」「Right Channel」と主張するあたり分離型だなと感じるわけです)
気になるところ
- 価格の割に作りはケースがチープ(言い出すとキリがないけど)
- 電源ONがやや面倒(ケースから出すと電源入るAirPodsはさすが)
まとめ
音質について期待していなかっただけに、結構いい音が鳴ってくれたのは嬉しい誤算。通勤時に使ってます。懸念される「耳から落ちちゃうんじゃないか」という懸念は、カナル型だけあって大丈夫。専用ケースに厚みがあるため、ジャケットのポケットには入れておけない(膨らんでしまう)のが残念。
トゥルーワイヤレスイヤホンは、製品ジャンルとしてはまだまだ黎明期。あれだけ考え抜かれたAirPodsですら、数年後にはかなり進化していそう。これからが楽しみなジャンルです。