会社員が使う入力デバイスは、有線マウス?ワイヤレスマウス?それ以外?
パソコンを使うときに欠かせないのが、マウスとキーボード。ノートPCを使う人が増えたので、キーボードをそのまま使うことも多いのでしょうが、マウスはそうはいきません。実際に会社のメンバーに聞いてみると、パソコン自体はノートだけど、マウスはワイヤレスマウスを使ったり、トラックボールを使ったりと、人それぞれです。
それでは、世間ではどのように使われているのでしょうか?最近はスマホ・タブレットの普及で、自宅にパソコンを持つ人も減っているようなので、会社員を対象にしたアンケートを実施してみました。
20〜40代の会社員男女1000人を対象にオンラインアンケートを実施
GMO Askで抽出した20〜40代の会社員男女約1,000人にアンケートをしてみました(n=1003)。男女比は1:1です。はじめは、マウスなどの外付けの入力デバイスを使っているか?という質問です。回答としては、約80%の方が使っているとのこと。ノートPC内蔵のトラックパッドを使っている、という方は6%に留まりました。
それでは「使っている」と回答した方の内訳はどうなっているでしょうか。デバイス別に集計してみました。
有線マウスを使っている人が過半数を占める
有線マウス、ワイヤレスマウス、トラックボールマウス、その他(トラックパッド等)で聞いてみたところ、実に50%以上の方が有線マウスを使っていると回答しました。
家電量販店等でワイヤレスマウスが一般的になってきたとはいえ、有線マウスはまだまだ主流派。単純に価格が安いというのもあるでしょうし、会社によってはワイヤレスデバイスの接続が許可されていない、というケースもあるでしょう。また、ワイヤレスマウスは、設定が面倒という方もいるでしょうし、最初から付属しているものを使う、という方も多いのではないでしょうか。
それでは、最も使われているメーカーはどこでしょうか。
圧倒的に人気なのがエレコム。続けてロジクール、バッファローで3強
メーカー別の入力デバイスの割合を見ると、27.9%のエレコムが1位という結果になりました。ロジクールが14.1%で2位、バッファローが11.4%で3位。いずれも有名な周辺機器メーカーです。
そして、わからないという回答を挟んで、富士通・Dell・NEC・Apple・HPといったPCメーカーが並びます。PCと一緒にセットになっていそうな並びです。
会社から支給されたマウスをそのまま使う?
そして気になるのは、そのマウスは誰が買ったのか?ということです。会社支給なのか自分で購入したのか、というアンケートも取ってみました。その結果、自分で購入したという方が51.6%、会社から支給されたという方が48.4%となりました。
こうなると、先ほどのメーカーのシェアも話が変わってきます。自分で選んで購入したものに絞ってみましょう。
自分で購入した人が選んだメーカーの1位もエレコム、ただし
自分で選んで買った人でフィルタしてみたところ、エレコムが34.3%、ロジクールが24.2%、バッファローが12.8%となりました。トップ3の順位は変わりませんが、興味深いのはそれぞれ割合が増えているところ。特にロジクールは10%以上もシェアが広がっています14.1%→24.2%)。
逆にシェアを下げたのは、Dell(-3.0%)、HP(-2.4%)、Apple(-2.2%)、富士通(-2.1%)といったメーカーです。会社支給の割合が多かったのがこれらのメーカーでした。
各入力デバイス別のメーカーシェア
さらに、入力デバイスごとのメーカーを男女別に集計してみました。以下の数字は「自分で購入したもの」です。
有線マウスのメーカーシェア
自分で購入した有線マウスのメーカーを見ると、男性ではエレコムが1位、ロジクールとバッファローが同数の2位となりました。女性は、バッファローが2位に上がり、ロジクールは富士通に抜かれて4位になります。
実は、ロジクールは有線マウスの製品ラインナップが少ないので、このシェアは妥当とも言えます。また、富士通のシェアが一定数あるのは、パソコン購入時に合わせて買っている人(あるいは付属している)が多いということではないでしょうか。
有線マウスの魅力といえば、接続の安定性、軽さ、などありますが、やはりなんといっても安さ……でしょうね。エレコムの有線マウスだとM-BL27UBKシリーズあたりが、Amazonで700円台です。
バッファローのBSMRU055シリーズもAmazonで700円台なので、知名度もあって、これだけの安さであれば売れますよね。
ワイヤレスマウスのメーカーシェア
ワイヤレスマウスは男女ともにエレコムとロジクールの2強状態です。
女性はその他の30%が示すように、比較的バラけている印象です。その他の回答には「100円ショップ」「分からない」といった、特にメーカーにこだわっていない様子も伺えました。
ワイヤレスマウスには、USBドングルタイプ(2.4GHzと表記されることが多い)とBluetoothタイプの2種類がありますが、安定性に優れるUSBドングルタイプだと、エレコムの抗菌・静音マウスのM-DY11DRSKシリーズが、Amazonで1000円を切っています。安すぎですね。
ロジクールだと、M240の静音性能が優れていてオススメですね。カフェやコワーキングスペースでもマウスのカチカチって言う音がほぼ聞こえません。そして、ロジクールのワイヤレスマウスといえば、驚異の電池持ちです。乾電池1本で2年近く持ちます。
トラックボールマウスのメーカーシェア
絶対数は少ないものの、根強い人気を誇るのがトラックボールマウス。手首や腕に優しい、省スペース、など再評価されています。特に最近では、Amazonの売り上げランキングでロジクールのM575が1位に君臨し続けるなど、顕著な人気があります。
そして、このトラックボールマウスではエレコムとロジクールが2強状態です。さらに男性に絞ると、首位がエレコムからロジクールに入れ替わります。
ロジクール製トラックボールマウスのロングヒット商品といえば、M575ですね。発売から時間が経っていることもあり、性能の割に安価に購入することができます。Amazonのランキングで1位になるのも納得です。
それから、エレコムのトラックボールマウスで言うと、新製品のistシリーズでしょう。ベアリングを交換できたり、ボールの径を大きくしたり、意欲的な製品になっています。
調査結果のまとめ
今回の調査は対象を会社員に絞ったので、PCにバンドルされるマウスが多いのではないかと思っていましたが、エレコムとロジクールの強さを示す結果となりました。特にエレコムとロジクールは、ワイヤレスマウスとトラックボールマウスでバチバチな印象です。何年かしたら、また調査してみたいです。