Apple AirPods Pro レビュー/Appleが実現したノイズキャンセリングとは?WF-1000XM3とも比較!

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2019年10月末。突然、AirPods Pro登場

完全ワイヤレスイヤホン市場で長らくトップを独走しているAirPods。
2019年10月末、AirPods後継機の噂が急に具体化し始めた頃、突然AirPods Proが発表、即日発売されました。

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AirPodsの上位機種、AirPods Pro発売開始!

カナル型のイヤホンになり、アクティブノイズキャンセリングを搭載し、Qiワイヤレス充電のケースを標準装備したのが、AirPods Proです。なにそれ、完璧仕様じゃない?

朝起きて、ニュース見て、反射的に購入してました。10月29日発表(日本時間)、10月30日発売で、発売日に到着しました。早いな!

AirPods Proを実機レビュー

こちらがパッケージ。Appleらしいシンプルさです。

iPhoneやiPad同様に蓋身式のパッケージを開けます。

内容物は、マニュアルにAirPods Pro本体、専用イヤーピースにLightningケーブルとなっています。

こちらがAirPods Pro。前機種のAirPodsに比べて幅広のケースになっています。

充電用の端子はAirPodsと変わらずLightningポートを採用しています。ただ、ケース自体がQiワイヤレス充電に対応しているので、出番は少ないかもしれません。

ケース背面には、再ペアリング用のボタンがあります。

ケースのフタを開けるとAirPods Proが収まっています。

AirPods Proと充電ケースです。シンプルなストレート形状だったAirPodsに比べると、AirPods Proは立体的で複雑な形状に変わっています。

AirPods Proの外側には、黒いメッシュのパーツがあります。ここから外音を取り込むのでしょう。

AirPods Proの至るところにセンサーと思われる黒いパーツがあります。

こうしてまじまじと細部を見ていると、AirPods Proはイヤホンと呼ぶよりも、小さなセンサーデバイスのように思えてきます。
今どきの呼び方なら、ヒアラブルデバイスというところでしょうか。

初代AirPodsと比較してみよう

ここで、前機種のAirPodsと詳しく比較してみましょう。まずパッケージを並べてみました。左が初代AirPods、右がAirPods Pro。

フットプリントは同じですが、パッケージの厚みはAirPods Pro(写真上)のほうが1.5倍ほど厚いです。

ケース自体を比較してみましょう。左がAirPods Proのケース、右がAirPods(第1世代)のケースです。AirPods Proは高さが抑えられ、そのぶん幅広になっています。

AirPods Pro(写真左)とAirPods(写真右)です。AirPods Proはスティックの長さが控えめに、ハウジングが大きくなっています。

AirPods Proのケースはイヤホン込みで56.3g。

AirPods(第1世代)は、イヤホン込みで46.3g。ぴったり10gの差があります。

AirPods Proは左右のユニット合わせて、10.7g。

AirPodsは8.7g。その差はわずかに3gです。

ケース込みで10gの差、その中にQiワイヤレス充電を仕込み、イヤホン自体はわずか3gの差、その中にノイズキャンセリングを仕込んでいます。ちょっと意味わからないです。

イヤーピースが外れやすいのではないか疑惑……だが……

各所でレビューを読んでいると、イヤーピースを外している写真が相次いでいて「これ、外れやすいのでは?」と疑ったのです。
しかしながら、Appleがそんな凡ミスをするはずもなく、引っ張ってもなかなか外れないようになっています。

ちぎれるんじゃないかと思うくらい引っ張って、ようやく外れました。

イヤーピースを外したAirPods Proが何かに似ている気がしたんですが、これ、タイムドメインスピーカーに似てますね。

タイムドメインスピーカーを知りたい方は調べてみてください。

iOS13.2以降が必要です

世間的には徐々にアップデートが進んでいくはずですが、AirPods Pro購入時点ではiOSを最新の13.2にアップデートしましょう。

それでは、いよいよペアリングして使ってみます。

ペアリングはいつもの「フタを開く」だけ

と言っても、そこはAppleのイヤホン。いつも通り、AirPods ProをiPhoneに近づけてフタを開く(電源を入れる)だけ。iPhone側に「接続」表示が出ます。

購入当初でもバッテリーは十分にありました。

AirPods Proの設定画面は、設定→Bluetoothから、ペアリングされたAirPods Proの横の「i」マークから行えます。

ノイズキャンセリングや外音取り込みモードの切り替えは、AirPods Proのスティック部にある凹みを長押しすれば機能しますが、こうして画面上で気軽に試せるのもいいですね。

Qiワイヤレス充電はやっぱり便利

さて、AirPods Proの充電ケースはワイヤレス充電対応のもの。
最近購入したGAZE TRIPLE PADという3台同時にワイヤレス充電できるチャージングパッドに載せています。

https://www.makkyon.com/2019/10/30/gaze-triple-pad/
AirPods Proは、5W給電のようです。

AirPods Proに、エレコムのヴィーガンレザーケースを装着してみた

持ち運ぶものだし、保護ケースを購入して入れてみました。

https://www.makkyon.com/2020/01/11/elecom-ava-ap2plc2bk/

AirPods Proの音はどうなのか?

以前のAirPodsはオープン型ということもあり、中高域の響きの良さに比べて、低音が抜け気味で、迫力に欠けていました。
しかし、AirPods Proは違います。ハイダイナミックデジタルアンプが優れた音を生み出し、大口径のスピーカードライバーが迫力のある音を奏でるのです。
これによって、ポップスだけでなく、ロックの重厚な音、オーケストラの音の重なり、ジャズの空気感に至るまで、段違いの音場を作り出し、AirPodsの最大の弱点を克服しているのです。
そして、この素晴らしい音を支える最高の相棒が「アクティブノイズキャンセリング」です。

世界から音を消し去る、Appleのアクティブノイズキャンセリング

AirPods Proのアクティブノイズキャンセリングの効きは、衝撃的です。
付けた瞬間に周りから音が消えます。ドラゴンボールに例えると、精神と時の部屋に入るとこんな感じなのだろうな、という印象。ちょっと怖いくらい。AirPods Proを外すと、元いた世界に戻ってこれた感覚です。
そして、特筆すべきなのが外音取り込みモード。他社の同モードは、いかにもマイクで取り込んだ音を流している印象ですが、AirPods Proはタイムラグが無く、周りの空間と同化しています。AirPods Proを付けているのを忘れるほど。
BOSEのQuietComfort35を使ったとき以来の衝撃でした。(こっちはアラウンドイヤーヘッドホンですが)
https://www.makkyon.com/2016/08/01/bose-qc35/

AirPods Proのライバル?WF-1000XM3とノイズキャンセリングと音質を比較

さて、完全ワイヤレスイヤホンの売上ランキングで、AirPodsに次ぐ人気を獲得しているのが、SONY WF-1000XM3です。
WF-1000XM3は、前モデルを大きく上回る音質の良さに加え、効きのいいノイズキャンセリングを搭載しています。価格帯も似ており、これぞまさしくAirPods Proのライバルなのではないでしょうか。ちょっと比較してみましょう。
ケースだけで見ると、AirPods Proの小ささが際立ちます。WF-1000XM3(写真右)もけして大きいわけではないんです。AirPods Proが小さすぎるだけなんです。

https://www.makkyon.com/2019/07/15/sony-wf-1000xm3/
イヤホン単体で見ると、AirPods ProもWF-1000XM3も大きさの差は少なくなります。

この2つのノイズキャンセリングイヤホンを聴き比べてみました。シチュエーションは、家の中(生活音)、街中(ノイズ多め)、満員電車の中(ノイズまみれ)、の3つです。

AirPods ProとWF-1000XM3の音質の違い

まず初めに、この2つのイヤホンのノイズキャンセリングを切り、「音質」のみを比べてみた印象を書きます。
AirPods Proは中〜低音が厚く好感触ですが、高音域には天井があり伸びが足りない印象。音のエッジはWF-1000XM3に比べて、ややボンヤリさを感じます。
一方、WF-1000XM3は低音の厚みはAirPodsほどではないものの効きはよく、高〜低音の全域にわたってクリアな印象。特に高音は気持ちのいいほどに伸びやかです。音のエッジは綺麗です。
AirPods Proの音は満足のいくものでしたが、WF-1000XM3と比較してみると、粗いところもあると感じました。

AirPods ProとWF-1000XM3のノイズキャンセリングの違い

この音質の評価が、ノイズキャンセリングをオンにすると一変します。
AirPods Proは、ノイズキャンセリングの効きが抜群のため、全音域にわたって音がそのまま活かされています。
WF-1000XM3のノイズキャンセリングは、けして効いてないわけじゃないんですが、AirPods Proに比べると弱く、特に低音域をスポイルしてしまっています。
上記の傾向が顕著なのは家の中、街中です。
ただ、満員電車の中になると、事情が変わります。WF-1000XM3は問題ないのですが、AirPods Proはそのノイズキャンセリングの効きの良さゆえに、耳への圧が強くなります。ノイズキャンセリングが苦手な人は注意した方がいいかもしれません。
なお、誤解のないように伝えると、完全ワイヤレスイヤホンの最高峰の比較で、正直言って、どっちもいい製品なんです。あえて比べるとこうだよ、というものです。

Appleの考えるノイズキャンセリングとは?

WF-1000XM3との比較を通して見えたのは、音楽を聴くためのノイズキャンセリングではなく、Appleが考えるノイズキャンセリングは「自然さ」を重視したものであるということ。
AirPods Proのノイズキャンセリングは強力ですが、例えば、電車のアナウンスはそれなりに聞こえます。消すものは消し、残すものは残す、という印象です。
私たちが普段意識せずに拾っているノイズだけを消し、クリアな世界を作り出すのが、AirPods Proのノイズキャンセリングと言えます。
なお、ノイズキャンセリング込みでの体験でAirPods Proは最高なんですが、音質だけで言うと、WF-1000XM3や、Anker Soundcore Liberty 2 Proが上回っていると感じます。
今回は比較に出しませんでしたが、Soundcore Liberty 2 Proは一聴の価値ありなので、ノイズキャンセリングやQiワイヤレス充電が不要なら検討してみてください。
https://www.makkyon.com/2019/10/25/soundcore-liberty-2-pro/

おまけ:AirPods ProはAndroidで使える?

結論から言うと「使えます」。実際に、OPPO Reno AにペアリングしてAmazon Music HDを楽しみました。ただ、Androidでは設定するためのアプリがないため「設定できない」ノイキャン付き完全ワイヤレスイヤホンとして使うことになります。
とはいえ、大した設定なんてしなくても、ちゃんと使えちゃうのがApple流ですね。

まとめ

最高です。AirPodsがこんなに神進化するとは思いもしなかった。待たされただけのことはある、これは買いです。

2020年に登場するというBOSEの新・完全ワイヤレスイヤホンは、きっとこれに匹敵するようなものになるんでしょう。それまでしばらくAirPods Proの独走が続きそうな気がしてなりません。

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この記事を書いた人

Webマーケティングを生業にする、どこかの企業のマネージャー。あなたが使っているWebサイトの裏側で出会っているかもしれません。
このサイトは趣味で作っているものなので、仕事内容とは関係がありません。春と秋に山手線一周歩くイベント(ほぼ観光)を主催しているので、気になる方はイベントページを見てみてください。

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