REIYIN WT-HD06 レビュー/iPhoneもスイッチもaptX HD化するハイレゾ・ワイヤレスUSBアダプター

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iPhoneでハイレゾ・ワイヤレスへの道……!世の中のAndroidスマホが次々とハイレゾ・ワイヤレス(aptX HDやLDACなどのハイレゾ相当コーデック)対応していく中、iPhoneはAACから先には対応しないようです。

やむなく、トランスミッターとレシーバーを使っていたこともありましたが、ペアリングやバッテリー、ケーブルの取り回しなどややこしいことが多くて、続きませんでした。

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aptX HDに対応するUSBアダプターが登場

ひさしぶりにAmazonめぐりをしていると、なんとCSR8675を採用し、aptX HDコーデックに対応したBluetoothトランスミッターが販売されているではないですか。

ちゃんと使えるのかどうか、実際に購入して使ってみました。

REIYIN WT-HD06 Bluetooth 5.0トランスミッターをレビュー

真っ白な面にロゴだけのシンプルなパッケージです。薄いパッケージだったので、Amazonのクッション封筒に入ってポスト投函されていました。

REIYIN WT-HD06アダプターと、説明書・保証書が入っていました。

この手の製品では珍しいことに、説明書と保証書が完全に日本語化されていました。英語と日本語の二ヶ国語対応です。よくあるのは中国語と英語の二ヶ国語ですが、これは日本語でした。

こちらが、REIYIN WT-HD06 Bluetoothトランスミッターです。USBメモリのような小型デバイスです。

同カテゴリの製品として、CREATIVEのBT-W2(写真右)があります。2つ並べると、REIYIN WT-HD06の方がUSBコネクタ1つ分長いことが分かります。

CREATIVE BT-W2はaptX Low Latencyに対応しており、低遅延でゲーム・映像などの利用に向いています。レビュー記事は下記からどうぞ。

※現在は、aptX HDにも対応し、USB-C接続になったBT-W3が登場しています。

REIYIN WT-HD06の重さは、わずかに4.3g。駆動部分がないので、USBメモリ並みにかなり軽いです。

参考までに、CREATIVE BT-W2は3.2g。このあたりの重量になると、もはや1g程度は誤差ですね。

軽く小さいので、無くさないように気をつけましょう。

iPhoneとの接続にはカメラアダプタを使う

REIYIN WT-HD06はUSB Type-Aコネクタなので、そのままではiPhoneに挿すことはできません。変換アダプタが必要になります。

ここでは、Apple純正のアダプタである、Lightning to USB Camera Adapterを使用します。

これ一つあると、デジタルカメラだけでなく、USB DACとも接続できるので便利です。

Lightning to USB Camera Adapterは変換ケーブルのため、REIYIN WT-HD06を挿すと、このように長くなります。

iPhone XS Maxに挿すと、このようにiPhone2台分の長さになります

幸い、Lightning to USB Camera Adapterのケーブルが太く頑丈なので、ぶら下げたままでも大丈夫でしょう。それでは、音質を確認していきます。

SHURE RMCE-BT2と組み合わせる

Bluetoothイヤホンは世の中に星の数ほどありますが、高音質なものとなると数えるほどしかありません。コーデックが対応していればいいというわけでもなく、ドライバやアンプなど、メーカーごとの腕の差が問われます。

その中でもSHUREのRMCE-BT2は、aptX HDといったハイレゾ・ワイヤレスのコーデックに対応し、プレミアムヘッドフォンアンプを備えた最高峰の逸品です。AACでもペアリングできるので、このまま聴いても、まあ、いい音なんですけれど……

REIYIN WT-HD06とペアリングして聴いてみたところ、音のメリハリと解像感が2段階くらい急激にアップしました!そう、これこそハイレゾ・ワイヤレス!

ちなみに、REIYIN WT-HD06は、現在接続中のコーデックをLEDで明示してくれます。aptX Low Latency(LL)と、aptX HD(HD)は同じLEDを使用することになっていますが、LEDの色で判別できるようになっています。オレンジの点灯はHDの状態です。

SHURE RMCE-BT2は、MMCX端子で換装することができるので、MMCX対応のイヤホンを持っている方は、ぜひ検討してみてください。

RADSONE EarStudio ES100と組み合わせる

さて、ソフトウェアで進化するBluetoothレシーバーことRADSONE EarStudio ES100ともペアリングしてみました。こちらもSHURE RMCE-BT2同様に、REIYIN WT-HD06とペアリングすると、明らかに音が変わります!ハイレゾ・ワイヤレス、やっぱりいいなあ……

RMCE-BT2やES100ほか、ヘッドフォンアンプを内蔵したBluetoothレシーバーをまとめてみましたので、ご参考までにどうぞ。

USB-CのiPad Proでも使える

さて、ここまでiPhoneで動作させてきたREIYIN WT-HD06ですが、USBオーディオで動作するので、iPad Proでも使うことができます。

USB-Cに変換するアダプタは、上の写真のようにL字タイプのものがオススメです。

※上の写真で使っているGolitonのアダプタはもう無いので、MacLab.製品をリンクしておきます。

Nintendo Switchでも使える

そして、USBオーディオに対応しているのはPCやスマホだけではありません。ニンテンドースイッチでも使うことができます。スイッチのドックにはUSBポートがあるので、そこに挿してもいいんですが、やはりポータブルで使いたいもの。

先ほどのiPad Pro同様にUSB-C変換コネクタ経由で使えます。

Nintendo Switchは、システムバージョン「13.0.0以上」にアップデートすることでBluetoothイヤホン・ヘッドホンに対応するようになりました。(2021年9月15日)
ただし、コーデックの関係で遅延は発生すると思われます。ご利用の際にはご注意ください。
【Switch】ヘッドホンをBluetoothで接続することはできますか?

ただし、注意点も……

個体差なのか、この挙動がデフォルトなのか分かりませんが、音楽の再生をホスト側(iPhone/iPadなど)で行うと、音量レベルが低く、こもったような音で再生されます。

逆にイヤホン側のコントローラーで再生を行うと、ハイレゾ・ワイヤレスの音質で再生されます。データの受け渡しがうまくいってないようですが、イヤホン側からの操作で解消するため、おそらくこういう仕様なのでしょう。

まとめ

iPhoneにぶら下がるように垂れ下がってしまうのは(見た目に)難点ですが、バッテリーを気にしなくていいのは利点です。

注意点に挙げたように、再生時の挙動は謎ですが、再生デバイス側からコントロールすればいいだけなので、さほど問題ではないでしょう。それよりも、iPhoneでaptX HDが使えるという利点は何物にも代え難く、現時点では唯一ともいえる希少な製品です。

ハイレゾ・コーデックに非対応の製品をaptX HDに対応させてしまう夢のオーディオデバイス、ぜひ検討してみてください!

USB-Cで使うなら、CREATIVEのBT-W3がオススメです!

BT-W3と、ddHiFiのTC28iと組み合わせています。

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