ハイレゾ対応10-in-1のUSB-Cハブ!!ikko Audio ITX01 DAC機能搭載 USB Type-C ドッキングステーションをレビュー

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USB-CハブにDACがついたのか?DACにUSB-Cハブがついたのか?

HDMI出力のあるUSB-Cハブが必要になってきたので、安定のAnker製でいこうかなと検討しているところへ、ikko Audioからちょっと変わったハブ「ITX01」が出るというリリースが舞い込んできました。

その「ちょっと変わった」は、数あるポートの中に、4.4mmバランス接続用のジャックを備えている点(そしてUSB DACも内蔵している)。それって、PC周辺機器の域を超えて、ふつうにハイレゾオーディオ用じゃない?

これまでに、オーディオ用のポートに言及したUSB-Cハブはありました。例えば、AnkerのPowerExpand Direct 8-in-2 USB-C PD メディア ハブの場合だと、オーディオ用のLightningポートがありました。

ただ、こういった機能はあくまでハブの中の1機能で、オーディオメインのものではありませんでした……などと、勝手に盛り上がってしまい、当初の目的も忘れて、衝動買いをしてしまったのでした……(いや、きっといいもののはず)

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ikko Audio ITX01 DAC機能搭載 USB Type-C ドッキングステーション

ブラックなパッケージ。

Amazon.co.jpでは、株式会社IC-CONNECT(日本の代理店)の扱っている製品が、正規品です。ヨドバシカメラやビックカメラでも販売されています。

内箱は引き出し式です。

内容物は、ITX01(写真左下)以外に、収納用のバッグ、マニュアル、保証カードとなっています。

では、ITX01本体を見ていきましょうか!

ITX01の外装は高級感のあるメタルグリーン!

リリース写真や販売ページで、ITX01のカラーはMacBook Airのスペースグレイのように見えていました。しかし、本体はメタリックグリーンです。ikko Audioのロゴが大きくデザインされています。

系統としては、iPhone 11 Proシリーズで採用されていたミッドナイトグリーンのようでもあります。

右下には「IKKO AUDIO ITX01 Docking Station」と銘されています。というわけで、これ以降はUSB-Cハブではなくドッキングステーションと呼ぶことにします。

左下には、見覚えのある「Hi-Res AUDIO」マーク(ハイレゾロゴ)があります。「ハイレゾ」はJEITAが定義した言葉で、主に日本向けのマーケティングで使われます。本家サイトの製品写真にはこのマークは無いので、このITX01は日本仕様ということですね。

もともと、ハイレゾとは「ハイレゾリューションオーディオ(High Resolution Audio)」の略称で、CDを超える音質を持つ音源に対して使われます。そして、ハイレゾを再生できる性能を持つ機器にこのマークが付けられます。

ハイレゾ=音がいい、というイメージを持たれがちですが、実際はアンプによる増幅だったり、イヤホン・ヘッドホンの性能向上だったり、意外とプラシーボ効果だったりします。逆に、“なんちゃってハイレゾ音源”もあります。
自分の耳をあまり過信しすぎないようにしましょう。(ただし、ハイレゾマークの付いた機器は、その性能を保証されているわけで、そこは信じていいです)

ITX01の大きさは、iPhone 13 Pro Max(写真左)と比較してもコンパクトです。サイズ感としては、SSDエンクロージャー(外付けSSDケース)が近いかもしれません。

↓話はそれますが、超高速な外付けSSDを検討されている方は、エンクロージャーを買って、内蔵用のSSDを入れるのがオススメです。

重量は100gを切って、約95.7g(ケーブル込み)。持ってみても軽く感じます。

ITX01の側面を見てみましょう。まずは形状です。実はITX01は台形デザインになっていて、左側は高さがあり、右側は低くなっています。そして、ゴールドに光る端子が2つ並びます。4.4mmバランス接続端子(左)、3.5mmシングルエンド接続端子(右)です。

どんな音が鳴るのかは、この後にレビューしていきます。

ITX01は10-in-1の本格的なUSB-Cドッキングステーション

ITX01の特徴として、DAC機能や4.4mmバランス接続が目立ちがちですが、ドッキングステーションと呼ぶだけあって、拡張性は十分です。右側面のポートを見ていきましょう。

下記のポートが並びます。

  • microSDカードリーダー
  • SDカードリーダー
  • USB Type-Cポート(データ転送用)
  • USB Type-Aポート(USB 3.2)
  • USB Type-Aポート(USB 3.2)

USB-Cポートが1基、USB-Aポートが2基あります。USB 3.2とありますが、最高で10Gbpsと言っているので、USB 3.2 Gen2のようです。USB-Aとしては現時点で最高速度の規格です。USB-CはUSB 3.1となっていましたが、改称されたので、こちらもUSB 3.2 Gen2です。

それから左側面です。左端の黒い窓は、タッチパネルになっています。ここは後ほど解説します。

並んでいるのは、下記のポート類です。

  • USB Type-Aポート(USB 3.2)
  • HDMIポート(4K 60Hz対応)
  • USB Type-Cポート(最大100W)

HDMIポートは4K 60Hz対応なので、現行のディスプレイはほとんど対応できるでしょう。4K 120Hzとか4K 144Hzというスペックのディスプレイも存在しますが、そういったものは高性能なゲーミングディスプレイなので、無視していいです。

USB-Cポートは、最大100Wの給電に対応します。MacBook Air/Proをお使いの方はここに付属のACアダプターを挿すといいでしょう。なお、1ポートで100Wを供給してくれるUSB-ACアダプターには下記のようなものがあります。

100Wもの出力があるUSB-ACアダプターなんて何に使うの?と思われるかもしれませんが、MacBook Pro 16インチのようなプロユースのマシンのほか、ポータブル電源やディスプレイの中には、USB-Cで受電可能な製品が出てきています。旧来のACアダプターが無くなる流れは来ています。

さて、話を戻しましょう。ITX01のケーブルはきしめんのようなフラットケーブルです。

MacBook Airに接続して使ってみます。

MacBook Airに接続すると、先ほどまで黒かったタッチパネルにikko Audioのロゴが点灯しました。

しかし、このタッチパネル、ただ電源ONを知らせるだけのものではありません。詳しく見ていきましょう。

DACの再生モードを変更できるタッチパネル

ikko Audioのロゴが点灯したこのタッチパネル、なぜタッチできるのかといえば、「再生モード」の変更のためです。ITX01では、再生モードとして「HiFi(音楽用)」「Movie(映画用)」「Gaming(ゲーム用)」の3種類があります。

ロゴを1.5秒タッチすることで、3種類を切り替えることができます。

このあとの音質チェックでは、HiFi(音楽用)モードを使用します。

ikko Audio ITX01の音楽再生能力はどう……?

ITX01にはDACが内蔵されています。どのメーカーのどのDACチップが入っているの?と気になりますよね。答えは「SNC 8600」で、これはikko Audioとチップメーカーが共同開発したもの。性能は最大32bit/192kHzまで対応するそうです。

つまり……ITX01のDACの性能は、もう耳で確認するしかありません。MacBook Air → ITX01 → MDR-1AM2(4.4mmバランス接続)で聴いてみることにします。

※SONY MDR-1AM2のレビューはこちらです。発売から数年が経過して、手頃な価格に落ちてきているようです。

課題曲としては5曲、それぞれに特徴的であり印象的な楽曲ですが、要するに、私の趣味です。

  1. ファンファーレ&プロローグ(スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け)
  2. Another Day of Sun(ラ・ラ・ランド)
  3. Waltz for Debby (Take 2) (Waltz for Debby (Remastered) [Live])
  4. 心という名の不可解(狂言/Ado)
  5. ポリゴンウェイヴ (Original Mix)(Perfume)

上記の5曲を聴いてみたところ、スター・ウォーズのファンファーレはちょっと迫力もう一歩足りず。しかし、解像感は高めで音質はクリアです。Another Day of Sunの楽器の響きは綺麗め、ピアノの音の解像感が印象的です。Waltz for Debby (Take 2)の空気感は澄んでいます。弦や鍵盤の響きもよく出ています。Adoの「心という名の不可解」は低音の響きがよく、ボーカルの力強さがよく表現されています。Perfumeの「ポリゴンウェイブ」は力強い音響ですが、もう一歩迫力が欲しいところ。

……とは書いてみましたが、比較対象が何もないと困ってしまうので、他のUSB DACと比べてITX01がどうなのか、聴き比べてみます。

まずは、iBasso AudioのDC04を持ってきました。

1万円以下で買える、4.4mmバランス接続専用のポータブルUSB DACです。

iBasso DC04はその小ささに似合わずパワーがあり、コストパフォーマンスの高さが特徴です。ITX01と比べると、量感はDC04の方があり、低音も良い出色ですが、音の広がりや解像感の点ではITX01が優れています。どちらが上か?という観点では、好みの差があって一長一短ある、音の傾向が違うので人による、といった感想です。

続いて、比較対象に持ってきたのは、Lotoo PAW S1です。

ポータブルタイプのUSB DACとしては高級機です(ITX01とは2倍以上の価格差)。ケーブルは交換式、幅広いOS・ハードで利用できます。もちろん、4.4mmバランス接続が可能です。

PAW S1(Headphoneモードで利用)は、ITX01と比べて、音がよく引き締まり、メリハリが良く効いています。低音の押し出しも強く、ピアノの鍵盤の重みが伝わるような量感もあります。全体的にPAW S1に分があるようで、ITX01の音は好印象ではあったのですが、ちゃんと価格なりの差はあるようです。

ITX01の全体的な傾向として、高音の響きがよく解像感は高め、空間は広く明瞭感があります。一方で、低音の迫力はあるものの、量感に物足りなさがあります。とはいえ、1万円台前半のUSB DACとしては良い製品で、このDACにドッキングステーションが付いていると考えるととてもお買い得と言えます。

ITX01は、iPad Proで使える?

ちなみに、本製品の対象となるOS・ハードは、Android、iOS、macOS、Windows10、PS5、Switchとなっていて、主要な製品は抑えられています。そうなると気になるのは、明記のないiPadOSでしょう。OSファミリーとしてはiOSに分類されているので、あえて書いていないのだと思いますが……。

手元のiPad Pro 12.9インチで使ってみたところ、問題なく音楽再生できました。ただ、その他のポートについては、電力が足りなくなる可能性もありますので、必ずUSB-Cポートで給電しながら使うようにしましょう。

ikko Audio ITX01のまとめ

ikko Audio ITX01は、PC・スマホ・タブレットの拡張性を一つにまとめるだけではなく、音楽体験を一つ上のステージに引き上げる、一風変わったドッキングステーションです。

ikko Audio ITX01のDACおよび4.4mmバランス接続ポートは、USB-Cハブにたまに付属しているようなイヤホン端子ではなく、ハイレゾの音を生み出す、音楽用として十分な性能を持っていました。高性能なUSB DACもドッキングステーション(USB-Cハブ)も欲しい、という欲張りな方にはうってつけの製品です。

一つ懸念点としては、ニッチ過ぎて後続の製品が出ないんじゃないかという心配です。欲しいときにはもう売ってない、なんてこともあると思うので、興味を持った方はお早めにどうぞ。

PCやMac、スマホやタブレットで使えるポータブルUSB DACについては、下記のまとめ記事で多数紹介しています。

  • ikkoとチップメーカー共同開発チップ「SNC 8600」搭載
  • 3.5mmシングルエンドと4.4mmバランス接続可能
  • USB-Cドッキングステーションとして盤石のポート類
  • 最大10GbpsのUSB 3.2 Gen2を4基搭載
  • HDMIポートは4K 60Hz対応
  • USB PDは最大100Wまで給電可能
かつてないコンセプトのUSB-Cドッキングステーション。もしUSB-Cハブを購入しようとしているなら、一考の価値あり。貴重な一品になるかも。

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この記事を書いた人

Webマーケティングを生業にする、どこかの企業のマネージャー。あなたが使っているWebサイトの裏側で出会っているかもしれません。
このサイトは趣味で作っているものなので、仕事内容とは関係がありません。春と秋に山手線一周歩くイベント(ほぼ観光)を主催しているので、気になる方はイベントページを見てみてください。

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