SONY MDR-1AM2 レビュー/360 Reality Audioも対応!約180gの超軽量なハイレゾ対応ヘッドホン

  • URLをコピーしました!
※makkyon webはAmazonのアソシエイトとして適格販売により収入を得て、運営費に充てています。予めご了承ください

AirPods Maxは重すぎて諦めました……

2020年12月に発表・発売された、Apple初のワイヤレスヘッドホン「AirPods Max」。空間オーディオのような新機能も、音質も、使い勝手も、満足いく製品だったんですが、重すぎました……。

もっと正確に言うなら……使っている分には問題なかったんです。何が問題だったかというと……デスク下のヘッドホンハンガーの接着面が、AirPods Maxの重さで剥がれてきてしまったんです。

第2世代に期待しつつ、AirPods Maxを手放すことにしました。

INDEX

軽いヘッドホンを探したら、最終的に有線になった

軽いワイヤレスヘッドホンを探しに、ヨドバシカメラで試聴しまくりました。AirPods Maxに比べるとどれも軽量ですが、AirPods Maxを知っていると、機能面や利便性で決め手に欠けます。

そんなとき、 WH-1000XM4の横に展示されているMDR-1AM2を目にしました。有線ヘッドホンは考慮していなかったんですが、ふと装着してみると、軽いのはもちろんのこと、そのクリアな音質と、空間を支配する音圧に圧倒されました。これ……だな。有線だけど。

ブラックとシルバーがありますが、今回はシルバーを購入しました。

MDR-1AM2は2018年3月に発売された製品で、当初は3万円台だった価格も、現在では最安値2万円台前半で落ち着いており、買いやすくなっています!

SONY MDR-1AM2をレビュー

こちらがMDR-1AM2のパッケージです。本製品はMDR-1Aのマーク2という位置付けなので、製品名の「M2」がちょっとだけ小さく表示されています。

内箱は、高級感のあるブラックボックス。中央にシンプルに配置されたSONYロゴに、ブランドとしての矜持を感じます。

フタを開けると鎮座するMDR-1AM2。内側は布地で保護されています。

イヤーカップは、マットな質感のアルミニウム素材で作られており、落ち着いた雰囲気を漂わせます。

ヘッドバンドには弾力がありつつも柔らかさもあり、快適な装着性を提供してくれることがよく分かります。

付属品は、MDR -1AM2本体のほか、バランス接続ヘッドホンケーブル、マイク/リモコン付きヘッドホンケーブル、キャリングポーチとなっています。

キャリングポーチはソフトタイプのものですが、よく考えられていて、ヘッドホン本体とケーブルを収納する2層に分かれており、ケーブルのプラグでヘッドホンが傷つかないようにできています。

2本付属しているヘッドホンケーブルのうち1本は、バランス接続ヘッドホンケーブル(4.4mm)です。本気で聴くならこのケーブルを使わないとですね。

もう1本は、マイク/リモコン付きヘッドホンケーブル(3.5mm)です。テレワークでWeb会議を行う際にも、ケーブルを変えるだけでマイクに対応できます

重量はなんと200gを切る……!実測で183gという軽量な仕上がりです。AirPods Maxは384.8gなので、(有線とワイヤレスを比べるのも申し訳ないですが)半分以下ですね。

MDR-1AM2のデザインの中でも特徴的なのが、プラグ接続部のデザインです。音がシームレスにヘッドホンに伝わるようなデザインになっており、ケーブルとの一体感を演出しています。

印象的なのはイヤーパッドの作りです。細かく見ると、微妙に波打った複雑な形状をしており、耳に自然にフィットするのはこれが影響しているようです

実際に装着して聴いてみましたが、圧倒的な軽さと、自然な装着感で、圧迫感もなく快適なつけ心地です。ワイヤレスヘッドホンばかり使っていたので、有線ヘッドホンの扱いやすさに感動すらしています。

MDR-1AM2を使ってみて感じるのは、高級感のある素材に、無駄のないシンプルなデザイン、それらの中に細かな工夫が随所に施されていること。SONYが放つ渾身の製品である、ということをよく表しています。

iPhoneと4.4mmバランス接続して聴いてみた

MDR-1AM2の本気を引き出すなら、4.4mmバランス接続で聴きたいところ。iPhoneと4.4mmバランス接続できる数少ないUSB DACであるLotoo PAW S1を使用し、Amazon Music HDのUltra HD音源を聴いてみました。

まさに感動もの。余裕のある広い音場に、メリハリのある音、高音から低音まで鳴らすバランスの良さ、iPhoneが専用のオーディオプレイヤーに変わったかのような素性のいい音を聴かせてくれます。ワイヤレスヘッドホンではまだたどり着けない領域がここにありました……すげえ……。

その後、Macでも聴きたいと思って、iBasso Audio DC04を購入してみました。

これまた迫力のある音を鳴らしてくれて、最近はすっかり有線の魅力に取り憑かれています。

MDR-1AM2は、360 Reality Audio認定モデル!

購入後に気づいたんですが、 MDR-1AM2はSONYが推進する360度全方位オーディオの360 Reality Audio認定モデルでした。360 Reality Audioはワイヤレス前提の規格かと思い込んでいましたが、有線イヤホン・ヘッドホンも対象のようです。

SONY公式の製品一覧で、機能でえらぶ→立体音響を楽しむ、で絞り込むと360 Reality Audio対象製品が選べます。

商品一覧 | ヘッドホン | ソニー

360 Reality Audioは、WF-1000XM4(完全ワイヤレス)やWH-1000XM4(ワイヤレスヘッドホン)のようなフラッグシップ製品だけでなく、安いものだと実売5,000円以下のワイヤレスヘッドホン(WH-CH510)にも対応していました。

MDR-1AM2で360 Reality Audioを試してみた

MDR-1AM2の紡ぎ出す音の数々に惚れ惚れしていましたが、とある理由で360 Reality Audioも体験してみることにしました。使用するのはiOS/Android用のHeadphones Connectアプリです。

ヘッドホンを登録すると360 Reality Audio設定に進みます。

顔と耳の形を写真で測定して、最適化を行うようです。

アプリ内で写真を撮影して登録します。撮影用のガイドが出るので、迷うことはないはずです。

余談ですが、CREATIVEのUSB DACでもパーソナライズのためのヘッドマッピングという作業がありました。最近はこうした手法が流行っていますね。

最適化は数十秒で終了します。これでセットアップは完了です。

アプリ内の案内にもありますが、360 Reality Audioを体感できるアプリは複数あります。今回はArtist Connectionアプリを使用しました。

デモプレイリストに用意されていたのは、YOASOBIの「群青」。そう、「群青」が聴きたくて360 Reality Audioを試してみたのです。

音源として使われていたのは、THE FIRST TAKEの「群青」でした。何十回も聴いたバージョンですが、360 Reality Audioで聴くとまるで別物。全方位から聴こえる音が、まさに空間にいるよう。こんな聴かせ方ができるのは驚きです。課金するんで、フルバージョンで聴かせてほしかった……。

THE FIRST TAKEの「群青」、オススメなので、未見の方はぜひ。

蛇足ですが、2021年10月からTVアニメで「ブルーピリオド」が放送されます。ブルーピリオドにインスパイアされて作られた「群青」が、OPかEDに採用されることを祈っております。

講談社「アフタヌーン」にて好評連載中、高校生・矢口八虎が美しくも厳しい美術の世界へ身を投じ、美大を目指して青春を燃やす物語『ブルーピリオド』。マンガ大賞2020も受賞した本作が、2021年10月よりTVアニメ化決定!

TVアニメ『ブルーピリオド』公式サイト

まとめ

AirPods Maxの利便性を捨てて、有線ヘッドホンにたどり着いたわけですが、大正解でした。そもそも外出時にはイヤホンを使うので、私の使い方だとヘッドホンは有線で問題なかったようです。

ケーブルは増えてしまいましたが、快適な装着性に、抜群の軽さ、そして最高に音がいいMDR-1AM2の魅力に気づいてしまい、しばらくワイヤレスヘッドホンには戻れない気がします。(と言いつつ第2世代のAirPods Maxにも期待しています)

発売から3年以上が経ち、価格もこなれているので、超オススメです!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

役に立ったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Webマーケティングを生業にする、どこかの企業のマネージャー。あなたが使っているWebサイトの裏側で出会っているかもしれません。
このサイトは趣味で作っているものなので、仕事内容とは関係がありません。春と秋に山手線一周歩くイベント(ほぼ観光)を主催しているので、気になる方はイベントページを見てみてください。

INDEX