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HP EliteDisplay USB-Cドッキングモニター E243d レビュー/カメラ内蔵・USB PD・LAN・DP出力……最高では?

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テレワークで売れる「ディスプレイ」

当サイトの人気記事の一つに「USB-Cディスプレイ」の特集記事があります。この記事が、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言後、急激にアクセスが伸びました。

テレワークが急増したことにより、ディスプレイを購入する方も増えたようです。

INDEX

他社の一歩先行く、HPのUSB-Cドッキングディスプレイ

USB-Cディスプレイの利点は、映像伝送・電源供給・USBデータ転送をUSB-Cケーブル1本でまかなえることにあります。つまり、ディスプレイがPCのドックになるのです。このコンセプトを2016年に実現していたのがPhilipsでした。

その後、USB-Cディスプレイの市場に他社も参入し始め、2020年には100機種を超えるUSB-Cディスプレイが登場しています。

そして今回、HPが販売しているUSB-Cドッキングディスプレイを購入してみました。機能の豊富さでは、他社の一歩先行く仕様のディスプレイです。EliteDisplay E243dは法人向け製品ですが、HP公式オンラインストアは個人でも購入することができます(実際に購入しました)。

HP EliteDisplay E243dは販売が終了しています。

HP EliteDisplay 23.8インチワイドドッキングモニター E243dをレビュー

HP公式オンラインストアで購入して、中4営業日を経て到着しました。ダンボールは奥行きがあって大きめです。手前に置いたiPhone 11 Pro Maxでそのサイズ感が分かるでしょうか?

ダンボールを開けると、中身は2層構造になっており、1層目にケーブルやスタンドが入っています。まずこれらを取り出していきましょう。

E243d用のスタンドやACアダプター、電源ケーブル、映像ケーブルが入っています。映像用のケーブルは、HDMIとUSB-Cケーブルです。

発泡スチロールを取り出すと、2層目にEliteDisplay E243d本体が入っています。不織布に包まれているので、これを取り出します。

EliteDisplay E243dがドッキングディスプレイを名乗る理由は豊富なポート類。詳しく見ていきましょう。

EliteDisplay E243dの充実したポート類

EliteDisplay E243dの背面にある多くのポート類はこのように並んでいます。左端の2つの電源ポートについては別の項目で触れます。

映像・USB関連のポート類として、左からHDMI(映像入力)、DisplayPort(映像出力)、VGA(映像入力)、オーディオ入力、USB-C(映像入力)、USB Type-B(データ入力用)、有線LAN、USB Type-A×2基となっています。

さらにパネルの側面にもポートがあります。

ディスプレイを正面に見たとき、左側に位置するのがこのポート類。ヘッドフォン出力と、USB Type-A×2基が並びます。

USBのうち1基は充電対応ポート(7.5Wのファストチャージ)になっています。

E243dのスタンドの取り付けは、はめ込むだけ

それでは、パネルにスタンドを取り付けましょう。スタンドは重量感があるので、取り扱いには注意してください。(写真では片手で持っていますが、重くてプルプルしてます)

パネル背面に、スタンド取り付け用の凹みがあります。凹みの上部にスタンドのツメを差し込みます。

そのまま下ろすと、カチッと音がしてスタンドの取り付けは完了です。
ディスプレイアームを使う際は、ラッチを上げることでツメが外れ、スタンドの取り外しが可能になります。VESA規格は100×100サイズに対応しているので、一般的なディスプレイアームなら問題なく使えます。

スタンドを取り付け、持ち上げてみて分かったのですが、パネル面に「Quick Setup」が貼ってありました……。

Quick Setupのシートを取り外して、EliteDisplay E243dが完成です。

電源を投入する前に、E243dのスタンドについて確認しておきましょう。

画面の高さをほぼ0cmにできる?E243dのスタンド

EliteDisplay E243dを横から見たところです。ディスプレイを下向きにしたときの仰角は-5度です(カタログより)。ディスプレイを下に向けることは少ないでしょうが……。

逆に、上を向かせたときの仰角は23度です(カタログより)。

上の2枚の写真はスタンドを最も高い状態にしたときのものですが、最も低い状態にしたときの写真を見てみましょう。かなり下がることが分かります。

正面から見ると、この通り。デスクからディスプレイ下部までの高さを測ってみると約1.5cm。体感では、デスク上に接地しているようです。

この状態の利点については、後述します。

内蔵カメラはポップアップで収納可能

EliteDisplay E243dは、ドッキングディスプレイの名の通り、ディスプレイの中にあらゆる機能を盛り込んでいます。中でも目玉機能は、内蔵されたWebカメラでしょう。

ディスプレイ中央の上部を、指で押し込みます。

Webカメラはディスプレイ上部に隠れていて、使うときだけポップアップします。

ディスプレイを上から押すことになりますが、これでスタンドが下がることはありません。絶妙な調整がなされています。
この収納式のカメラ機構は、2018年発売のラグジュアリーPC、ENVY Curved All-in-One 34でも実装されていました。

Elite Display E243dには、ノートPC向けの電源“出力”がある

それでは、EliteDisplay E243dを電源に接続しましょう。いいことずくめのように見えるE243dですが、残念な点もあります。それは、電源を内蔵しておらず、ACアダプターで駆動すること。このACアダプターが……大きいのです。

写真のiPhone 11 Pro Maxと比べていただければ、大きさと厚さが分かるのではないでしょうか……。ドッキングディスプレイとして、多彩な機能を内蔵するE243dですが、これは内蔵できなかったようです。デスク周りがスッキリしない……。

ところで、E243dの背面には電源系のコネクタが2つあります(写真)。左のポートには「IN」(入力)、右のポートには「OUT」(出力)の表示があります。

E243dは、HP製ノートPCに電源を供給できるようになっていました。USB PDに対応していなくてもディスプレイから電源を供給できる仕組みです。該当するノートPCを持っている方には嬉しい仕様です。

ACアダプターを接続したら、ディスプレイ向かって右下の電源ボタンを押して、電源を投入します。

電源ボタンと同じ並びに設定用のOSDメニューも配置されています。

最大65Wの電源供給が可能!USB-Cケーブル1本で映像も電源もOK!

今回はEliteDisplay E243dと、MacBook Airを接続しました。下の写真を見てもらうと分かるように、E243dとMacBook Airはたった1本のUSB-Cケーブルで繋がれています。

EliteDisplay E243dのUSB PDによる電源供給能力は、最大65W。macOSのシステムレポートから「電源」を見ると、65Wの充電器として認識されています。MacBook Airは30Wでまかなえますし、MacBook Pro 13インチも問題ないでしょう。

なお、EliteDisplay E243dは、23.8インチサイズで解像度は1,920×1,080のフルHDです。

オフィスワークには問題ないでしょう。

純正以外のUSB-Cケーブルは、注意されます

ところで、USB-Cディスプレイに付属しているケーブルはけっこう太めのケーブルで、取り回しが不便です。
汎用のスリムなUSB-Cケーブルは使えないの?と思われるかもしれません。Anker製のUSB-Cケーブルを繋いでみました。

MacBook Airへの電源供給はできていましたが、映像伝送ができず、注意を促すダイアログが表示されました。

ダイアログに表示されたメッセージは下記の通り。つまるところ、正規のケーブルを使うように、というものです。

Caution: An unqualified USB-C cable has been detected.
Please use a qualified HP USB-C cable supported by this monitor to ensure the best performance.
(注意事項:認定されていない USB-C ケーブルが検出されました。
最高のパフォーマンスを得るために、このモニターでサポートされている正規の HP USB-C ケーブルを使用してください。)DeepL翻訳を使用しています。

他にも、手元にあった下記のケーブルで接続したところ、映像伝送も電源供給もOKでしたが、上記のダイアログは表示されました。

ノートPCとディスプレイの高さ問題は解決?

ところで、ノートPCと外付けディスプレイを使ってデュアルディスプレイ環境を実現している方は、この2つのディスプレイの高さのギャップにモヤっとしていませんか?

この高さ問題は、ノートPC側にスタンドを使用することで解決はできるのですが……

EliteDisplay E243dはディスプレイの高さをほぼゼロにすることができます。このため、ノートPCと同じ目線まで下げることができます。

ノートPCと同じ目線で使いたい方には、うってつけの機能と言えます。(ディスプレイを見下ろすような形になってしまうので、やや肩こりが気になってしまいますが……)

E243dはベゼルレスデザインで見た目スッキリ!

E243dはベゼルがスリムになっており、画面への没入感を高めることができます。

Appleメニュー近くの画面左上を見てみましょう。ディスプレイの枠は細く、そのギリギリまで画面が広がっていることが分かります。

MacBook Air(写真左)とE243d(写真右)のベゼルを近づけて比較してみました。MacBook Airのベゼルが野暮ったく見えるほどの細さです。

ベゼルが細ければ、マルチディスプレイ環境を構築した際に、画面間の境界も細くなり、違和感が少なくなります。

テレワークに最適?USB-C経由で内蔵カメラが使える

前述した通り、EliteDisplay E243dにはポップアップ式のWebカメラが内蔵されています。

macOSのPhotoboothアプリで確認したところ「HP Display Camera」として認識されていました。カメラをポップアップさせるとカメラがONになって認識されるようです。

QuickTime Playerで録画してみたところ、解像度はHDの1280×720ピクセルでした。画質は、精細感はいまひとつではあったものの、変な色かぶりのない素直な映像で、PCのWebカメラとしては一般的なものでした。

ZoomやMeetでテレカンする分には何も問題なく、それよりも、Webカメラが外付け不要で、利用しないときは収納できる、という利便性が素晴らしいです。
E243d以外にもWebカメラ内蔵のディスプレイがあるので、まとめてみました。

DisplayPort“出力”で、トリプルディスプレイもスッキリ?

さて、EliteDisplay E243dには、DisplayPortが搭載されていますが、実はこれ「出力」用。DisplayPortを搭載したディスプレイに接続することができます。
言葉で接続すると分かりにくいので、下図をご覧ください。

ディスプレイを数珠つなぎ(デイジーチェーン)で接続できます。PCからのケーブルがUSB-C 1本だけで済むのが利点です。
今回はトリプルディスプレイできる環境がなかったので、とりあえず雰囲気だけ。(下の写真では、MacBook AirからUSB-C 2系統で映像を出力して、トリプルディスプレイを実現しています)

※左端のディスプレイはUSB-Cで接続できるモバイルディスプレイです。

MacとWindowsによるDisplayPort出力の結果は、Dell U2419HCのレビュー記事で検証しています。よろしければ参考にしてください。(Macはミラーリングのみです)

USB-C以前の古いMacでもカメラは使える?

USB-Cを搭載したMacBook Airであれば、ケーブル1本で何でも出来てしまいました。それでは、USB-Cを“搭載しない”MacBook AirでWebカメラは使えるのでしょうか?

結論から言えば、問題なく使えます。E243dに付属しているUSBケーブルを使って、E243dの「USB-B」ポートとMacBook AirのUSBポートを繋げば、USB関連の機能が使えます。カメラも使えました。

ただ、古いMacBook Airは映像出力にMini DisplayPortという規格を採用しているため、Mini DisplayPortからHDMIに変換するケーブルが必要です。

今回はAmazonベーシックで購入しましたが、他メーカーが販売しているMini DisplayPort to HDMIケーブルで問題なく使えます。

変換コネクタを使う方法もありますが、割高なこともあるので、直結できる変換ケーブルがオススメです。

EliteDisplay E243dがUSB-Cケーブル1本で実現できること

ここまで見ていただいたように、USB-Cドッキングディスプレイ E243dは、USB-Cケーブル1本で次のことが実現できてしまいます。

  • 映像入力(DisplayPort規格)
  • 最大65Wの電源供給
  • Webカメラ接続
  • 有線LAN接続
  • USBハブ4ポートとの接続
  • DisplayPortで映像出力

有能すぎません?これこそドッキングディスプレイの真骨頂でしょう。

まとめ

EliteDisplay E243dはローエンドに位置する製品ですが、それはあくまでパネル性能によるもの。画質以外の機能は、むしろ上位機種にないものを備えています。必要とする機能が合致すれば、他に選択肢のない最高のディスプレイとして役立ってくれることでしょう!(個人的にはACアダプターだけが残念です……)

3年前まで数えるほどしかなかったUSB-Cディスプレイですが、現在はその数も激増し、ローエンドからハイエンドまで多彩なラインナップが揃っています。

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この記事を書いた人

Webマーケティングを生業にする、どこかの企業のマネージャー。あなたが使っているWebサイトの裏側で出会っているかもしれません。
このサイトは趣味で作っているものなので、仕事内容とは関係がありません。春と秋に山手線一周歩くイベント(ほぼ観光)を主催しているので、気になる方はイベントページを見てみてください。

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