iPhoneの連係カメラは便利だけど……
macOS VenturaとiOS16の連携で実現した、iPhoneをウェブカメラ化する「連係カメラ(Continuity Camera)」。
iPhoneの高性能なリアカメラなので、映像も綺麗だし、何よりワイヤレスだし、全般的に気に入っているものの、MacBook Airのディスプレイ上にしか置けないため、高さが確保できません。どうしても、上から覗き込むようなアングルになってしまいます。
すぐに困るようなものでもないんですが、とある日、フォーカルポイントさんのメールマガジンで気になるスタンドを見つけました。
これならいけるかも?
Twelve South Curve Flexをレビュー
今回購入したのはTwelve Southの「Curve Flex」、ノートパソコンスタンドです。パッケージはそこそこ大きめ。
マットホワイトとマットブラックの2カラーがあり、今回はマットホワイトを購入しました。
パッケージを開封すると、鮮やかな朱色の中フタ(紙)。左上のTwelve Southのロゴはくり抜かれています。手間がかかってますね。右下にはオーナーズマニュアルが挟まっているので取り外しましょう。
内容物は、Twelve South Curve Flexノートパソコンスタンド、トラベルポーチ、オーナーズマニュアルです。
こちらが、Twelve South Curve Flexノートパソコンスタンド本体です。半円状のパーツが組み合わさっています。金属製なので、お世辞にも軽いとは言えません。仕様では約850gとなっています。詳しくは、後ほど確認しましょう。
トラベルポーチは、ノートパソコン用ケースの素材でおなじみネオプレン製です。Twelve South Curve Flexがすっぽり収まるようになってます。
iPhone 14 Pro Max(写真左)と並べると、そこそこ大きさがあることが分かります。
真ん中の面ファスナーで留めるので、滑り出ることはありません。厚みのあるクッションパッドが入っていて、カバンの中に入れても、他の機器を傷つけることはなさそうです。
トラベルポーチには左上に小さなポケットがあります。面ファスナーで閉じられているので、ふだんは気にしなくていいんですが、ここには六角レンチが収められています。
Twelve South Curve Flexは、可動部をレンチで締めるようになっています。ここを調整するための六角レンチなのです。使い慣れていくうちに、緩みが気になったら締めるようにしましょう。
こういったツールは、収納場所に困りがちです。しまっておいても、いざというときに「どこに置いたっけ??」ってなるので、定位置を作ってくれるのは親切ですね。
テーブルやノートパソコンを傷つけないための優しさがあちこちに。
Twelve South Curve Flexの外観を見ると、あちこちにシリコン素材のクッションが貼り付けられています。例えば、こちらは底面。
パーツ同士が干渉しないようになっています。
ノートパソコンを設置する上面は、アーチ全体が滑り止めになります。
ノートパソコンを支える足にも、同様のクッションがあります。
テーブルとノートパソコンと、スタンド本体を保護するための仕掛けがあちこちにありました。
デスクワークに最適な“持ち上げる”ノートパソコンスタンド
それでは、いよいよTwelve South Curve Flexを立てていきましょう。
まずは、ノートパソコンをほどよく立てられそうな位置まで、Twelve South Curve Flexを引き上げてみます。最大で3.2kgまでのノートパソコンを支えるだけあって、がっしりしています。
MacBook Air (M1, 2020) を載せてみました。MacBook Airの重量は約1.29kg、余裕ですね。超安定しています。
マウスとキーボードを用意して、デスクトップスタイルで作業できますね。
高さに余裕があるので、視線を上げて作業ができます。
Twelve South Curve Flexが対応するノートパソコンは、幅が220mm以上とされています。つまり、MacBook Pro 16インチでも問題ありません。逆に、220mm未満のミニノートには対応しません。
MacBook Airの画面が垂直に立つ??高さは最高55.8cmに到達!
そしてさらに、上面のアーチは最大90度まで立てることができます。これで載る??って思ってしまいますが……
ちゃんと乗ります。この状態でキーボードを打つのは困難で、基本的には、マウス・キーボードを組み合わせるのが前提です。
MacBook Airのディスプレイを最大に開いた状態で立てると、ディスプレイが垂直に立つようになっています。MacBook Air / Proのディスプレイの展開角度に合わせてあるんですね。
Twelve South Curve Flexの製品サイトにもあるように、MacBook Airのウェブカメラを使ったビデオ通話や、外部ディスプレイを並べた際の作業にも最適です。
Twelve South Curve Flexを、iPhoneとの連係カメラで活用する
さて、Twelve South Curve FlexならMacBook Airのディスプレイを垂直に立てられることが分かりました。ここからが本題です。iPhoneをMacBook Airのディスプレイに乗せて「連係カメラ」が使えるか検証します。
といっても、ただ乗せるだけなので、結論から言うと「使えます」。
KlearlookとBelkinのMagSafeマウントで試しました。
横から見ると、この状態です。バランスが悪そうに見えるかもしれません。私も最初はiPhoneを乗せるときにやや慎重でした、が、意外と安定しているんですよね。なお、このときの56.3cmに達していました。
私はデスクでビデオ通話する際には、Dellの32インチディスプレイにロジクールのBrio 500ウェブカメラを乗せています。このときのカメラまでの高さを測ったら、58cmだったので、ほぼ同じ高さに達しているようです。
ロジクールのウェブカメラBrio 500は、デスクビューが可能になっていて、連係カメラのいいライバルだなって思いました。
MacBook Airを持ち上げつつ、iPhoneの連係カメラを使い、外付けのマウス・キーボードで作業する。首や肩に負担をかけない、簡易デスクトップ環境が完成しました。
Twelve South Curve Flexは、MacBookシリーズのディスプレイを垂直に立てることを前提に設計されているので、高さを抑えて使うこともできます。
デスクとチェアの高さにもよりますが、このくらいでもコンパクトで使いやすいですね。
なお、連係カメラを使う際の角度はシビアで、必ずディスプレイを垂直にしておく必要があります。ディスプレイを後ろに倒した状態で使おうとすると、バランスを崩してiPhoneが落下することがあるので注意してください。
※Twelve South Curve Flexに限った話ではなく、連係カメラ用のMagSafeマウント全般で言える話です。
Twelve South Curve Flexは、iPad Pro 12.9インチでも余裕で使える
さて、MacBook Airでも使えるということで、iPad Pro 12.9インチでの使い勝手も確認しておきましょう。
MacBook Airの場合は、ディスプレイを垂直に立てられましたが、Twelve South Curve Flexを最大角度にしても、iPad Proはちょっと角度がつきます。
デスクトップスタイルで使うなら、やや低めにするとちょうどいい角度になります。
iPad Proと組み合わせるといい感じなコンパクトキーボードは、ロジクールのMX KEYS MINI for Macです。
なお、そもそもノートパソコン用のスタンドなので、iPad Proで使うと、奥行きがやや気になるかもしれません。
MagSafe充電できるHiRise Pro for MacBookも買ってみた
同じTwelve Southの製品で、MagSafe充電ができるMacBook用スタンド「HiRise Pro for MacBook」を購入してみました。
Twelve South Curve Flexのまとめ
ノートパソコンを持ち上げるスタンドとして、剛性が高く、安定して使える製品です。特に、ノートパソコンのウェブカメラを高くすることを主目的にしているので、ビデオ通話の頻度が高い人ほど重宝するでしょう。
ノートパソコン用のスタンドは長く使えることが多いので、ぜひいいものを選んでください。
- 32インチのディスプレイ+ウェブカメラと同じ高さまで上げられる
- 現行のノートパソコンのほとんどに対応する汎用性
- 持ち運び用のトラベルポーチが付属する
- 持ち運びにはちょっと重い
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