わが家では、Echo Spotが2台稼働してます。
Echoは便利なスマートスピーカーなんですが、一つ、大きな不満があります。それは「ワイヤレス」で使えないこと。
Echoデバイスには、内蔵バッテリー搭載モデルがなく、Echoデバイスは必ずコンセントの近くに設置する必要があります。このため、キッチン周りに空いてるコンセントのないわが家では、Echoを設置できていません。
他社製品ですが、LINE Clovaシリーズはバッテリーを搭載しています。ただ、ワイヤレスで持ち運べる一方で、バッテリーの持ちが良くないため常設には向きません。
水仕事の多いキッチンにいるときが、最もスマートスピーカーを使いたいシチュエーションなんですが……
手持ちのスピーカーをAlexa対応にできるEcho Input
2018年、Amazonは複数のEchoデバイスを発売しました。その中には、日本未発売のEcho Wall Clock(壁かけ時計)やEcho Auto(車載用スピーカー)があります。
今回購入したのは、そんな日本未発売デバイスの一つだった「Echo Input」です。
Echo Inputはこの状況を変えてくれるでしょうか……。
Echo Inputをレビュー
Echo Dotと同じくらいの大きさの箱で届きました。
Echo Inputはあくまで補助的なデバイス。利用にあたっては、音を出すための外付けスピーカーが必要です。
パッケージから中身を取り出してみました。Fire HD 8のレビューのときも感心しましたが、最小のスペースにケーブルやデバイスが収納されています。
付属品を見ていきましょう。Echo Input本体(写真右上)以外には、マニュアルと、USB電源アダプタ、3.5mmオーディオケーブル、MicroUSBケーブルが付属しています。
Echo Input付属マニュアルによれば、電気定格は5.25V 1.0Aなのですが、電源周りは必ず付属のものを使うよう、わりと強めに書かれてました。
このおせんべい状のデバイスが、今回の主役である「Echo Input(エコー インプット)」です。
中央にLED、両脇にアクションボタン(左)とマイクオフボタン(右)が並びます。四隅にある穴はマイクです。
底面はラバーパッドになっているので、滑らずに接地してくれそうです。
側面は丸く仕上がっているので、本当におせんべいのようです。
AUXオーディオ出力ポートとMicroUSBポートは側面にあります。
iPhone XS Maxとサイズ感を比べるとこれくらい。
純正シリコーンケースを付けたiPhoneと似たような厚さです。ラバーパッドの分、Echo Inputの方が厚いかな。
それでは、実際にスピーカーに接続してみるとしましょう。
3.5mm外部入力、Bluetoothスピーカーを接続する
Echo Inputのいいところは、スピーカーを選ばないところ。今回はポータブルスピーカーを使用していますが、3.5mmのプラグで入力できれば、据え置きのスピーカーでも使えます。
LofreeのPoisonワイヤレススピーカー(写真右)と、BOSEのSoundLink Revolve+を用意しました。どちらもオーディオ入力とBluetooth接続ができます。
なお、マニュアルによれば機器同士の距離は、AUX接続の場合で15cm以上、Bluetooth接続の場合で1m以上離すように書かれていました。
Echo Input電源が入ったら、スマホのAlexaアプリで設定を進めましょう。
まずは、ケーブルで接続します。Alexaの設定さえ済んでいれば、難しい設定は不要です。ふだん音楽用のスピーカーとして使っているLofree Poisonから、Alexaの音声が流れるのは不思議な感じです。
音声の入力はEcho Inputのマイク、音声の出力は接続したスピーカーから行われます。
次にBluetoothスピーカーと接続してみます。BOSE SoundLink Revolve+をペアリング待ち受け状態にして、Alexaアプリ上からペアリングを行います。(一度ペアリングすれば、Alexaアプリは不要です)。
他のEcho同様に、Amazon Musicから音楽を流すこともできます。BOSE SoundLink Revolve+で聴く音楽は迫力があっていいですね……
なお、Bluetoothスピーカーを接続する際の注意点は、スピーカー側のスリープ設定です。Bluetoothスピーカーは一定時間経つとスリープするものが多いため、スリープしない設定にするよう(電源に常時つなぐ等)にしてください。
なお、BOSE SoundLink Revolve+とEcho Inputは、Bluetooth LE(BLE)で接続を維持しています。このため、BOSE SoundLink Revolve+がスリープしていても、Echo Input側から起こすことが出来ました。Echo Inputの製品仕様にも、BLEの記載があります。
お風呂でアレクサできる?
もしかして、お風呂でもAlexa使えるんじゃない?と思いついて、Ankerの防水BluetoothスピーカーであるSoundCore mini 2(写真右)とペアリングしてみました。
なお、結果は「失敗」。Echo Input自体は防水仕様ではないので、お風呂場の外に置かねばならず、マイクで音を拾ってくれませんでした。音楽流しっぱなしにして、スピーカー持ってお風呂に入るとかなら問題ないですけどね(スマホと同じ)。
キッチンでアレクサする
本来の目的である「キッチンでAlexaを使う」を実行してみました。冷蔵庫の上にコンセントがあるので、そこにEcho Inputを設置しました。そして、キッチンの前にBluetoothスピーカーを設置します。
これは「成功」でした。Echo Inputが搭載している4つのマイクアレイはかなり優秀で、Echo Inputの方を向かなくても(背を向けていても)、大きな声で話しかけなくても、呼びかけに応答してくれます。キッチンでAlexaを使うという本来の目的を果たすことができました。
※なお、Echo Inputの設置場所は「四方の壁から20cm以上離して置くこと」とマニュアルに書いてありました。念のためご注意を。
まとめ
手持ちのスピーカーをスマートスピーカーに変えてくれるEcho Inputですが、Bluetoothスピーカーが使えるというだけで、かなり自由度を上がりました。いいスピーカーを使いたいという方だけでなく、コンセントが理由でスマートスピーカーの設置をためらっていた方にも朗報でしょう。
そのうち、BluetoothスピーカーにはもれなくAlexa(とかGoogle Home)が搭載される未来が来そうな気がしますね〜。