SONY WF-1000XM4 レビュー/LDACをサポートした新世代完全ワイヤレス!超絶ノイキャンとコンパクトなケース!

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完全ワイヤレスイヤホンもハイレゾ世代へ!

年々進化を続ける完全ワイヤレスイヤホンですが、AirPods Proに端を発したANC(アクティブ・ノイズ・キャンセリング)での性能競争はひと段落。

次のフェーズはいよいよ高音質化。KZ製品のようにハイブリッドドライバーで展開したり、HIFIMAN TWS800のように左右にヘッドフォンアンプを搭載したり、各社が趣向を凝らしています。

しかし、完全ワイヤレスイヤホンはBluetooth製品。やはりコーデックを高品質化するのが最短ルートではないでしょうか。そう、ハイレゾ・ワイヤレス用のコーデック「aptX HD」または「LDAC」のサポートです。

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高音質コーデック「LDAC」初搭載の完全ワイヤレス!

aptX HDやLDACといったコーデックは、ワイヤレスヘッドホンやネックバンド型のワイヤレスイヤホンで当たり前に搭載されていました。

完全ワイヤレスイヤホンでは、2019年に「Klipsh T5 True Wireless」がaptX HDをサポートした、と報じられたり(結局aptX止まり)、2020年に「Hiby WH3」がアップデートでLDACに対応する、とアナウンスされたり、各メーカーとも意欲的に取り組んでいたようでしたが、なかなか実現しませんでした。

しかしついに2021年、LDACを開発したSONY自ら、LDACに対応した「WF-1000XM4」を発売したのです!

今回はプラチナシルバーを購入してみました。

SONY WF-1000XM4をレビュー

それでは、WF-1000XM4を見ていきましょう。まずはパッケージです。

気になるのはパッケージの素材です。手触りと軽さから、紙のようなスチロールのような、印象を受けます。

WF-1000XM4の製品ページでは下記のように解説されています。脱プラスチックの流れで作られたパッケージのようです。

プラスチックを一切使用しない、サトウキビや竹、市場で回収したリサイクル紙を由来とするオリジナルブレンドの再生紙を包装パッケージに使用することで、包装プラスチックの全廃に貢献しています。ソニーは、環境中期目標「Green Management 2025」で設定している「新たに設計する小型製品のプラスチック包装材全廃」に向けて、今後も環境に配慮したパッケージに切り替えていきます。
WF-1000XM4 特長 : 充実したアプリ機能とエコへの取り組み | ヘッドホン | ソニー

SONYほどの巨大企業が、注目度の高い製品のパッケージをこれほどドラスティックに変えてしまうのは、すごいことです。ある意味、このパッケージがWF-1000XM4の最大の目玉と言えます。

さて、WF-1000XM4のパッケージで驚かされるのがその小ささ。前機種に当たるWF-1000XM3のパッケージ(写真左)と比較してみてください。1/3ほどしかありません。

パッケージが小さくなることで、輸送のコストも下がりますし、回り回って資源の節約にもなります。この流れは続いて欲しいものです。

それでは、WF-1000XM4のパッケージを開けていきましょう。ラベルが帯状になっているので、これを開いていきます。

ラベルの下には、1000Xシリーズのエンボス加工がされていました。

さらにその中にあるWF-1000XM4は、紙で包装されています。脱プラスチックのため、あらゆる箇所が徹底されています。

充電ケースを取り出して中を開けていくと、その下にはケーブル、マニュアル類やイヤーピースが出てきます。この収納も全て紙です。プラスチックの要素はゼロです。

内容物は、WF-1000XM4+充電ケース、イヤーピース(S/M/L)、USBケーブル、取扱説明書となっています。

それでは、次に充電ケースを見ていきましょう。

WF-1000XM4の充電ケースは極小サイズ

前機種にあたるWF-1000XM3を使っていた立場から言うと、手に持った瞬間からもう明らかに小さいということがわかる。極小と言ってもいいかもしれない。AirPods ProやJabra Elite 85t並の小ささです。

その極小ケースを開けてみるとイヤホンがお目見えしますが、ケースが小さいぶん、イヤホン自体は丸みを帯びたデザインとあって、大きく見えます。

充電ケースの正面には、WF-1000XM3と同様にLEDのインジケーターがあります。ケースのエッジに沿って配置されているので、デザイン上はスッキリしています。

充電ケースの裏側にはUSB-Cポートがあります。

USBケーブルを使った充電のほか、Qiワイヤレス充電にも対応しています。

WF-1000XM4のデザインを詳しく見てみる

WF-1000XM4のイヤホンを見ていきましょう。全体的に丸みを帯びたデザインで、表面は紙のような優しい触感です。

WF-1000XM4の強力なアクティブ・ノイズキャンセリングを支えるマイクの数々は、さりげなく配置されています。

そして、WF-1000XM4のアクティブ・ノイズキャンセリングを支える重要な要素がイヤーピースにあります。

WF-1000XM4に付属しているトリプルコンフォートイヤーピースは1種類3サイズ。内側にシリコン、外側に低反発素材を使用しています。

このトリプルコンフォートイヤーピースで密閉性を出すことができ、かつ耳への装着感も上げるという、優れたイヤーピースです。ただし、密着感の高い耳栓として機能するため、密閉感が苦手な方にはオススメできません。

WF-1000XM4は、耳にジャストフィットする、が……

WF-1000XM4を耳に装着してみます。耳の中にねじ込むように装着するのですが、がっちり固定され、安定します。

完璧にフィットしたと言えるほどしっかり装着できたのですが、イヤーピースで固定した上に、イヤホンそのものでも固定するので、ジャストフィットとも言える反面、個人によってとても窮屈に感じる方も多そうです。

完璧さを追求したために、ルーズさを許容しない、そんな気にさせる装着感です。良くも悪くも、といったところです。

WF-1000XM4をiPhoneとペアリングする

さて、それではWF-1000XM4をiPhone 12 Pro Maxとペアリングしてみます。

設定のBluetoothからペアリングすることもできますが、Sony | Headphones Connectアプリからペアリングを進めてみます。

設定の最後には、360 Reality Audioの設定もあります。最適な状態に設定してくれるんですが、体感できる曲が少ないのでやや宝の持ち腐れ状態のような気がします。今後に期待します。

Apple Musicのダウンロード音源で聴いてみました。

さすがSONYのハイエンド製品だけあって、音質は極上です。高音から低音まで引き締まった迫力のある音が、あらゆる音楽を一つ上のステージに押し上げます。
トリプルコンフォートイヤーピースの効果もあり遮音性は抜群で、さらにアクティブ・ノイズキャンセリングが効いていると、静粛な空間の中で音の一つ一つが押し寄せてくるため、より音楽に迫力が生まれます。

これがSONYの本気だ、と感じるに十分な音質です。

AndroidスマホとDAPでLDACで接続する

しかし、iPhoneではコーデックがAAC止まり。そこで、LDACに対応したAndroidスマートフォンとペアリングしてみます。使用したのは、XiaomiのエントリーモデルRedmi Note 10 Proです。

ペアリングを始めようとすると、AirPodsのようにアプリカードが現れます。

AndroidにもSony | Headphones Connectアプリがあります。

Bluetooth設定からコーデックを確認すると、LDACになっていることが分かります。

音質は、AACのiPhoneを明らかに上回る高音質!これがLDACの実力か。

ただ、ひとくちにLDACといっても、実装するデバイスによって音質は変わります。エントリーモデルでこの音質だったら、本格的なDAP (Digital Audio Player)ならどうなってしまうのか。

更なる高音質を求めて、ShanlingのAndroid搭載DAPであるM6とペアリングしてみます。

ステータスバーにLDACが表示されました。

いざ聴いてみると、完全ワイヤレスイヤホンでは味わったことのないような高音質。そう、これはまさに有線イヤホンレベルの音質です。

iPhoneでの音質も悪くはないんですが、高音質コーデックであるLDACで聴く音楽は別物でした。完全ワイヤレスイヤホンは新しいステージに進みました。

雨音も喧騒も消し去る、最強ノイズキャンセリング

さて、WF-1000XM4の特徴は、数多ある完全ワイヤレスイヤホンの中でも最強とも言えるアクティブ・ノイズキャンセリング性能です。ほぼ耳栓のように機能するトリプルコンフォートイヤーピースの補助もあって、その消音性能は抜群です。

室内で試す分には静かすぎたので、喧騒オブ喧騒な新宿駅構内で試してみました。完璧な無音とまではいかないまでも、雑音はほぼシャットアウト。駅構内のアナウンスくらいしか聞こえず、イヤホンを外して初めて喧騒に気づきます。

激しく雨の降るある日、傘に当たる大粒の雨がうるさかったので、どの程度消えるものかアクティブ・ノイズキャンセリングを効かせてみました。もう、雨音も何も聴こえなくて逆に怖くなるレベル。

補足しておくと、ノイズキャンセリング性能はAirPods ProやBOSE QC Buds、Jabra Elite 85tも同等だと感じます。ただ、WF-1000XM4はトリプルコンフォートイヤーピースによる遮音性がいい仕事しているので、このぶんが他製品より優っています。

各所で絶賛されているアクティブ・ノイズキャンセリングは性能に偽りなしですね。
ただ、外音取り込みの性能は今ひとつ。音はちゃんと透過してくれるんですが、WF-1000XM4を付けたまま会話をしようとすると、トリプルコンフォートイヤーピースによる遮音性が仇となり、頭の中に自分の声が響く感じがあり、スタバではちょっと注文しづらかったです。

WF-1000XM3との比較、最強の競合AirPods Proとの比較

さて、ここで前機種のWF-1000XM3(写真左)とも比較してみましょう。こうして見ると、充電ケースの巨大さが引き立ちます。

重量は、WF-1000XM4がイヤホン+充電ケースで54.7g。完全ワイヤレスイヤホンとしては軽量に分類されます。

一方で、WF-1000XM3は100g近い91.8g。これはやはり重いと言えます。

ただ、イヤホンそのものを比べてみると、WF-1000XM4は14.3g。

WF-1000XM3は16.5gと、充電ケースほどの差はありませんでした。

装着性にも大きな違いがあります。耳の中にがっちりフィットするWF-1000XM4に比べて……

WF-1000XM3は耳からはみ出して、やや不安定さがあります。

WF-1000XM4の装着性はやや窮屈さがあるものの、WF-1000XM3に比べると格段に安定したとも言えます。

WF-1000XM3の音質は「メリハリのある楽しい音質」で、今聴いてもトップクラスに比肩する音質を実現していますが、外音取り込みがマイクっぽさ全開でやや不自然。AirPods Proに慣れていると厳しい印象です。

次に、AirPods Pro(写真右)と比較してみましょう。充電ケースのコンパクトさは同等レベル。表面がツルツルなAirPods Proに比べ、WF-1000XM4の質感は非常に上品な印象です。

AirPods Proの重量は56.2g。WF-1000XM4は54.7gだったので、誤差レベルとはいえAirPods Proの方が重いです。

ただ、イヤホンそのものはAirPods Proの方が明らかに軽くなっています。(WF-1000XM4は14.3g)

AirPods Proは発売から2年経っても、他社製品に引けを取らない超静粛なANCと、マイクの壁を感じさせない超透明な外音取り込みに支えられています。音質は「美しく透明で、全音域でバランスのいい音」。万人受けする「いい音」です。

アクティブ・ノイズキャンセリングと外音取り込みの切り替えも抜群、スーッと音が消えたり、サワサワ→ザワザワと周辺の音が聞こえ始めたり、細かい演出が効いているので、切り替えのタイムラグを感じにくくなっています。いま使ってもよくできています。

そして、WF-1000XM4。こちらは遮音性が抜群。その上でノイズキャンセリング聞かせると静粛で、音楽が引き締まります。音質は「空間が広く、奥行きと深みのある音」。艶やかさも感じるので、ボーカル楽曲はさらに良く聴こえる。音に厚みがあります。外音取り込みの切り替えも俊敏で、まさに最新機といった風格さえ感じます。

ヒアラブルデバイスとして万人に好まれる使い勝手のいいAirPods Proと、極限まで音楽を楽しませてくれるWF-1000XM4、甲乙つけがたいですが、迷っているなら最新機でありこれからの進化が期待できるWF-1000XM4をオススメしたいです。

まとめ

WF-1000XM4は現時点における完全ワイヤレスイヤホンの到達点とも言えますが、ライバルも多いです。前機種のWF-1000XM3は細やかにアップデートを繰り返し、少しずつ完成度を高めていきました。WF-1000XM4にも今後の進化を期待したいところです。

ハイレゾコーデックで、高音質化という次世代のステージに突入した完全ワイヤレスイヤホン。ノイズキャンセリングによる進化を第2世代とすれば、第3世代は高音質化の競争です。先行するWF-1000XM4を追って、他社がどんな製品を投入してくるのかも楽しみです。

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