Anker史上最高峰の充電器シリーズ「Anker Prime」。2018年のGaN（窒化ガリウム）採用の充電器に始まった小型・高出力の流れは、2020年の「GaN II」、2022年の「GaNPrime」と続き、2023年に「Anker Prime」として結実しました。Anker Primeシリーズは100万台以上の販売を記録する大ヒットシリーズとなっています。
そして2024年、Anker Primeシリーズの新製品が登場しました。
Anker Primeシリーズ、2024年の新製品発表！Fusionモデルからドッキングステーションまで実用性重視！注目は超スリムなUSB急速充電器！
Anker Prime のモバイルバッテリー
2023年にはAnker Prime Power Bankとして、3種類のモバイルバッテリーが発売されました。130W出力で12,000mAhの容量、200W出力で20,000mAhの容量、250W出力で27,650mAhの容量と、いずれも高出力・大容量のバッテリーでした。果たして今回は……
Anker Prime初のFusionモデル登場
そこへ今回新たに登場したのがコンセントプラグを内蔵したFusionモデル「Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)」です。
Fusionモデルといえば、内蔵されたプラグをコンセントに挿すことで、急速充電器になり、さらにモバイルバッテリーへの給電も可能にした、2-in-1モデルです。本製品は、Anker Primeの高出力・大容量を活かして、最大65Wの出力と、9,600nAhの容量を実現してしています。
USB-Cポートは2基あります。また、ディスプレイを搭載しており、バッテリー残量やリアルタイムの出力状況を確認可能になっています。重さは約308gで、スマホ1台分より少し重い程度。荷物を少しでも減らしたい、ミニマルに持ち運びたいという方にうってつけです。
気になるのは、充電器として使用した場合と、モバイルバッテリーとして使用した場合の性能差ですが、どちらでも最大65Wが出るようになっており、差はありません。また、コンセントがない場所でもUSB-Cポートを入力用に使うこともでき、最大30Wでの給電が可能です。
販売開始は2024年8月8日(木)、販売予定価格は14,990円(税込)です。
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Anker様より製品サンプルを提供いただいたので、しばらく使ってみました。
最大65W出力のFusionモデル登場！Anker Primeシリーズの最新Power Bankは9,600mAhの容量とプラグ内蔵で持ち歩きやすい（PR記事）
Anker Prime の急速充電器
Anker Primeシリーズの急速充電器は多ポート・高出力を誇りますが、やや大きく重いという側面もありました。今回の新製品では小型化・軽量化が図られただけでなく、独自のギミックまで開発してしまいました。さらに、用途特化でデスクで使える据え置きタイプも登場しています。
世界最薄クラスのUSB急速充電器は、独自構造のプラグを搭載
65W以上の出力とUSB-Cポートを2基搭載しながら、クレジットカードより小さく、厚さはわずか12mmという驚異のサイズを実現したのが「Anker Prime Charger (65W, Slim, GaN)」です。これまでにも折りたたみプラグを搭載したUSB急速充電器は存在しましたが、ここまで薄くコンパクトな製品は珍しいです。
この独自のダイナミックプラグについては、記事後半で解説します。
販売開始は2024年冬ごろ、販売予定価格は6,990円(税込)です。
USB-C×2、USB-A×1、最大100W出力で世界最小クラスのUSB急速充電器
一般的な100W以上出力以上の充電器と比較して、約50%の小型化を実現したのが「Anker Prime Charger (100W, 3 Ports, GaN)」です。USB-Cポートを2基、USB-Aポートを1基搭載しています。重さは約170gです。
販売開始は2024年8月8日(木)、販売予定価格は8,990円(税込)です。
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最大200W出力、デスクでなんでも充電できてしまう超高出力USB充電器
デスクで使うことを前提にした、最大200Wという超高出力のUSB急速充電器が「Anker Prime Charger (200W, 6 Ports, GaN)」です。USB-Cポートを単体で使用した際の最大出力は100W、2ポート利用時でも両方で100W出すことができます。USB-Cが4ポートもあり、USB PDでの充電機器が多いなら、間違いなくオススメです。
販売開始は2024年8月8日(木)、販売予定価格は12,990円(税込)です。
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ディスプレイ搭載、アプリにも対応した250WのUSB急速充電器
Anker製品では最近ディスプレイを搭載した製品が増えてきましたが、デスクトップチャージャーでの採用は初めてです。最大250Wの出力を実現するのが「Anker Prime Charger (250W, 6 Ports, GaN)」です。1ポートあたりの最大出力は140Wにも達します。本体側面のダイヤルで4つの充電モードを切り替え可能、外出先からアプリによるモニタリングも可能です。
販売開始は2024年秋ごろ、販売予定価格は19,990円(税込)です。
Anker Primeの電源タップ
AC2つ、USB-C4つ、USB-A2つ、最大240W出力の超高出力電源タップ
コンセントを搭載した電源タップが「Anker Prime Charging Station (8-in-1, 240W)」です。前回のAnker Primeシリーズの発表時に6-in-1のモデルを出していましたが、今回は8-in-1ということでUSB-Cポートが2基増えています。単ポートでの最大出力は140W、全ポート合計で240Wまで出せます。
販売開始は2024年8月8日(木)、販売予定価格は19,990円(税込)です。
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Anker Primeのドッキングステーション
14-in-1、すべてを1つに受けとめる電源内蔵のドッキングステーション
Anker Primeシリーズとして登場したドッキングステーションが「Anker Prime ドッキングステーション (14-in-1, Dual Display, 160W)」です。14-in-1の内訳は、USB-Aポートが5基、USB-Cポートが4基、USB-Cポート（アップストリーム）が1基、オーディオ出力、HDMIが2系統、イーサネットポート、です。これ1台でデュアルディスプレイへの出力が可能、ACアダプタ不要でスマートに接続できます。
販売開始は2024年8月8日(木)、販売予定価格は29,990円(税込)です。
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Anker PrimeのUSB充電ケーブル
最後に紹介するのはUSB充電ケーブル。Anker Primeシリーズとしてふさわしい高耐久性のケーブルが登場します。
100年使える高耐久USB充電ケーブル
USB PDで最大240Wに対応するケーブルが「Anker Prime 高耐久ナイロン USB-C & USB-C ケーブル 240W」。一般的なケーブルの約8倍にあたる約30万回の折り曲げに耐える、優れた耐久性を実現しています。なお、USB規格はUSB 2.0（最大480Mbps）、データ用途では期待しないでください。
販売開始は2024年8月8日(木)、販売予定価格は29,990円(税込)です。
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ダイナミックプラグとは？Anker Prime Charger (65W, Slim, GaN)に触ってみた
今回の新製品発表の中で、私が最も気になったのがUSB急速充電器であるAnker Prime Charger (65W, Slim, GaN)です。AnkerのUSB急速充電器にはAnker PowerPort Atom III Slimという薄型の製品ラインが存在します。
ただ、30Wと45Wの製品はそれぞれUSB-Cが1ポートずつ、しかも製品自体は2019〜2020年ごろのものなので、薄型の製品はアップデートがない状態でした（他社製品を横目に見ながら）。
ダイナミックプラグでスペースを抑えた超進化USB急速充電器
今回登場したAnker Prime Charger (65W, Slim, GaN)の発表で強調されていたのが、新開発されたというプラグの存在です。通常、こうした薄型充電器では、90度回転する折りたたみプラグが採用されています。しかしAnkerでは、折り曲げスペースが必要な従来のプラグを採用せずに、新たなプラグを開発しました。
タッチ＆トライで実際に触ることができたので、レポートします。Anker Prime Charger (65W, Slim, GaN)の大きさはフリスクサイズ。従来のスリムタイプと変わらないサイズ感です。わずか12mmの薄さで、USB-Cポートは2基あります。スペック上の重さは約80gです。
気になるのは、出力性能です。製品名にもあるように最大65Wの出力を持つのでMacBook Proへの給電も可能です。ただ、1ポートのみで利用した際に、ノートPCのアイコンがあるUSB-Cは最大65W、スマホのアイコンがあるUSB-Cは最大45Wと、違いがあります。接続時には注意してください。
また、2ポート同時に利用した際の出力は合わせて最大63Wです。例えばMacBook AirとiPad Proのような組み合わせなら問題ないでしょう。
ダイナミックプラグは、2本のプラグそのものを起こすギミックです。両側からプラグを引き起こします。
このようにプラグを立てることができました。記事前半に掲載した画像のように、スペースに余裕がない電源タップにも差し込めるスリムさです。
とはいえ、壁挿ししたい場合には飛び出し加減が激しいです。その点もしっかり考えられていて、プラグを立てた後であれば、プラグを90度曲げることができます。
従来の折りたたみプラグでは、回転用のスペースを確保する必要がありました。今回のAnker Prime Charger (65W, Slim, GaN)では、ダイナミックプラグを新規開発することで、スペースを抑えてこの性能を実現することができた、というわけです。
小型でスリムで軽量、それでいて高出力・複数ポートを備えるというバランスのいい製品に仕上がっていました。これはすぐに欲しい、と思われた方も多いでしょうが、魅力的な小型・薄型USB急速充電器のAnker Prime Charger (65W, Slim, GaN)の販売開始予定は2024年冬頃、販売予定価格は6,990円（税込）が予定されています。もう少し待ちましょう。
Anker Primeシリーズ、2024年の新製品発表のまとめ
Anker Primeシリーズは、Anker製品の史上最高峰の充電器シリーズとして位置付けられています。2023年の発表時もそうでしたが、これだけ高性能なものがあれば十分だろうと思う反面で、ふだん使うにはプロフェッショナルすぎるな……という印象もありました。
2024年の新製品は、性能的なアップデートは控えめで、使い方の幅を大きく広げてきた、という印象です。
冒頭で紹介したAnker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)のように、バッテリー容量を減らしプラグを内蔵したり、Anker Prime Charger (65W, Slim, GaN)のように、小型かつスリムでありながら高出力のUSB急速充電器になったりと、利用シーンが具体的になってきました。
Anker Primeシリーズの利用の幅を広げてより使いやすくした2024年、ということでしょう。2製品を除いて8月に発売されており、すぐに買って使えるよう準備も万端です。
