港七福神めぐり、とは?
昭和8年(1933年)に始まった「麻布稲荷七福神詣」を起源としています。戦争の影響で昭和15年に中断し、昭和41年に「港七福神めぐり」として巡拝所(寺社)を再編し、再開したそうです。
詳細は、下記の公式サイトをご覧ください。
Googleマイマップでコース図を作成したので、スマホ片手に回りたい方は下の地図を保存しておくと便利です。
それでは、2023年の港七福神めぐりの様子をレポートします!
港七福神めぐりスタート!
七福神めぐりはどこからスタートしてもいいんですが、公式サイトのルートを見る限り、赤羽橋駅(都営大江戸線)か六本木一丁目駅(南北線)を起点にした方がよさそうです。今回は、赤羽橋駅をスタート地点に選びました。
この日は、雲ひとつない快晴で、駅出口から出ると、東京タワーが綺麗に見えました。

まずは、1つ目の神社である宝珠院に向かいます。赤羽橋駅からは歩いて6分ほどです。
弁財天:宝珠院
この日は1月だというのにのどかな陽気で、芝公園には家族連れや外国人観光客が多かったです。その芝公園の一角に宝珠院がありました。見た目には、公園にあるおしゃれカフェのようです。

「港七福神めぐり」の赤いのぼりと、宝珠院の灯籠で、ここが神社だと気づきました。

宝珠院で扱う御朱印の数々が掲示されていました。かなり多いんですね。

港七福神めぐりの授与物も複数あります。定番の色紙と御朱印、そして御守りです。

今回はこの御守りを集めてみることにします。

次は2つ目の熊野神社を目指します。
恵比寿:熊野神社
とうふ屋うかいの前を通って国道1号線に出て歩くと、程なくして赤いのぼりが見えてきました。宝珠院から歩いて10分ほど。ビルとビルに挟まれた鳥居の奥に熊野神社がありました。

次は、3つ目の十番稲荷神社を目指します。
宝船:十番稲荷神社
熊野神社から、麻布台の住宅街を抜け、麻布十番駅すぐそばに十番稲荷神社があります。

ちなみに、港七福神めぐりは、他所の七福神めぐりと違って、7ヶ所ではなく8ヶ所めぐります。七福神なのに?と思われるかもしれませんが、8つ目は七福神の乗る「宝船(寶船)」なのです。

十番稲荷神社の階段の脇に宝船があるので、お忘れなく。授与物は、階段を上ったところで受け取れます。
大黒天:大法寺
麻布十番商店街を抜け、大黒坂を上って到着したのが、大法寺。十番稲荷神社から歩いて6分ほどです。

大法寺で4つ目になり、ここまでで50分ほど。各寺社がそれほど離れていないこともあり、かなりコンパクトに回れている印象です。
毘沙門天:麻布氷川神社
大法寺からさらに坂を上ること5分ほど。麻布氷川神社に到着です。背後には、棍棒のようなタワマン=元麻布ヒルズフォレストタワーが見えます。

この周辺には、アルゼンチンや韓国の大使館があったり、高級住宅があったりするせいか、警官や警備員をそこかしこに見かけました。あと、散歩させている犬に、やたらとフレンチブルドッグが多かったです。
壽老神:櫻田神社
麻布氷川神社から高級住宅街を抜け、坂を下りつつ、六本木ヒルズが見えたあたりでたどり着いたのが櫻田神社。歩いて15分ほどでした。

いよいよ六本木に突入です。次は、東京ミッドタウンの近くにある天祖神社に向かいます。

……と、その前に……
小休憩:甘いもの
一緒に回っていた皆さんと、甘いものが食べたいね、たい焼き食べたいね、という話をしていたら、なんの偶然か、目の前にたい焼き屋さんがありました。

しかも、ただのたい焼きではありません……あんバターサンドというハイカロリー爆弾です。歩いて消費したエネルギーが秒で戻ってくるようです。

お店の公式サイトはこちらです。
福禄寿:天祖神社
東京ミッドタウンを背にして、国立新美術館方面に進んだところに、天祖神社がありました。

なお、天祖神社の手水は、鳥居手前の手押し井戸ポンプ(津田式)で汲み出すことができます。井戸水とはいえ、冷たくなく、ややぬるさがありました。

残るは、久國神社です。
布袋尊:久國神社
天祖神社から歩いて15分ほどで久國神社に到着しました。人で賑わう六本木から10分ほど歩いただけなのに、人の少ない静かな場所です。

古い建物越しに建設中の高層ビルがそびえる構図は、いかにも東京らしい風景です。

宝珠院からスタートして、久國神社まで、約2時間20分ほど。ほぼ休憩なしで歩いていたせいか、かなり早く回ることができたようです。
港七福神御守りコンプリート!
というわけで、港七福神めぐりの御守り8種類をコンプリートしました。

実はこの御守り、裏返すと宝船の合わせ絵になっているのです。年始からめでたい気分になれる御守りですね。

港七福神めぐりのまとめ
港七福神めぐりの実施期間は、元旦から成人の日までの間です。今回は終了間際に行ったこともあって、休日とはいえ混まずにスムーズに回ることができました。
港区ということもあり、東京タワー・芝公園や、警備員や警官のいる大使館・高級住宅街や、六本木ヒルズ・ミッドタウン、六本木交差点など、いかにも東京らしいスポットを楽します。その一方で、古くから残るお寺や神社、古民家、麻布十番商店街など、古きよき東京も目にすることができる、まさに不易流行の景色を楽しめる七福神めぐりでした。
観光のついでに楽しむもよし、東京のど真ん中を感じるのに楽しむもよし、ふだんとは違う年始を過ごしたい方にはオススメの七福神めぐりです。



