東京・谷中の七福神めぐり
今年は、実家に帰らず東京で新年を迎えることになったので、せっかくだから東京にいないとできないことをしようと調べてみました。そうしたら、七福神めぐりという習慣があることを知り、谷中七福神をめぐってみることにしました。七福神は全国各所にあるそうなので、近所にないか調べてみるといいと思います。
七福神とは、下記の7人の神様のこと。
- 弁財天(愛敬)
- 大黒天(富財)
- 毘沙門天(威光)
- 寿老人(長寿)
- 布袋尊(大量)
- 恵比寿(正直)
- 福禄寿(人望)
谷中七福神は、台東区・荒川区・北区の寺院に祀られています。なお、「七福神」という概念は徳川家康の時代にできたそうです。みなさんが思い浮かべる宝船に乗った七福神の姿は、家康の時代に狩野探幽が描いたものがルーツとのこと。
さて、今回の七福神めぐりは、JR山手線・田端駅からスタート。ここから上野公園の弁天堂までの7カ所を徒歩で巡ります。なお、谷中七福神の実施期間は1/1〜1/10まで、時間は9時〜17時です。
谷根千の町並みを眺めながら、散策スタート。
1.東覚寺
徒歩5分くらいで着いたのは「福禄寿(御利益:人望)」を祀る東覚寺。
ここで、スタンプカードとなる「版画台紙(和紙)」を入手します。各寺院でこちらを提示して、各所の御朱印を押してもらいます。なお、価格は1,000円。いいお値段しています。これに御朱印代が200円。
2.青雲寺
東覚寺から歩くこと約20分。西日暮里駅から近い青雲寺に到着。住宅街の中にふっと現れるので、看板がないと分からないくらい。こちらは「恵比寿(御利益:正直)」。本堂は小さく、ふすまを開けたところにすぐ恵比寿様がいらっしゃいました。御朱印代がここだけなぜか300円。
3.修性院
青雲寺から歩いてすぐの場所にあるのが、修性院。ここには「布袋尊(御利益:大量)」。靴を脱いで本堂に上がると、左奥に巨大な布袋尊像が。こちらは御朱印代200円。
修性院から10分ほど歩くと、夕焼けだんだんからの谷中銀座に到着します。お昼時だったので、開いているお店を探しますが、あいにくと1月1日は飲食店は開いていませんでした(喫茶除く)やむなく少し離れたところにある可もなく不可もない感じの中華料理屋で昼食。
4.天王寺
日暮里駅の手前で曲がって、たどりついたのは「毘沙門天(御利益:威光)」のいる天王寺。本堂の奥にある新しめの建物で御朱印をいただきます。200円。
5.長安寺
谷中霊園の中を通り、次は「寿老人(御利益:長寿)」のいる長安寺へ。ここは門も通路も狭く、窮屈な作り。本堂に入ると、左横に寿老人が。ずいぶん高い場所から見守っていました。200円。
谷中HKB
次の護国院に向かう道すがら、ふと目に付くポスターが…。谷中HKBというアイドルグループ…おばあちゃん…?ハッピー・カワイイ・バアチャンをよろしく。HKBはハカバのことだそうです。
公演のお知らせも。いつでも会いにいける谷中のアイドル。ハッピー・カワイイ・バアチャン。
6.護国院
6つ目は護国院。ここにいるのは「大黒天(御利益:富財)」だいぶ人が混み合ってきました。本堂の中で大黒天を拝み、20人ほどの行列に並びます。200円。
7.不忍池弁天堂
そこから上野動物園をスルーして、最後の不忍池弁天堂へ。ここにいるのは「弁財天(御利益:愛敬)」。なんと参拝待ちの行列が延々と…。30分待ちでした…。200円。
そうして完成したのが谷中七福神御朱印和紙!苦労して集めただけに、御利益ありそうです。
最後は、上野駅のみはしで田舎しるこを食べて帰るのでした。
昭和の町並みが残る谷根千を歩きながら初詣ができる「谷中七福神めぐり」。正月の腹ごなしに、ぜひいかがでしょう。