ノイキャンなんてなくていいんだよ、音質が良ければ!SHURE初の完全ワイヤレスAONIC FREEレビュー

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SHUREから完全ワイヤレスイヤホンが登場!しかし……

あのSHUREから完全ワイヤレスイヤホンが登場する!そのニュースだけで期待感は高まるんですが、一瞬イヤな想像が頭をよぎりました。「また、パッケージが巨大なのでは……」

ちょっと何言っているか分からないかもしれませんが、SHUREはAONICブランドの製品パッケージを巨大な円柱状にしているのです。

例えば、SHUREの完全ワイヤレスイヤホンアダプターRMCE-TW2はこの大きさです。(横にあるのはiPhone 13 Pro Max)。余分なスペースも多い上、円形なので保管時もかなりスペースを取ります。

完全ワイヤレスイヤホンのパッケージといえば、コンパクトで軽量なものばかりですが、それに逆行するような大きさなんじゃなかろうかと、不安が拭えません……。そして、12月3日、SHURE初の完全ワイヤレスイヤホン「AONIC FREE」が到着しました。

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SHURE AONIC FREEをレビュー

こちらがSHURE AONIC FREEのパッケージ。やはり円筒型のパッケージです。

今回は見た目が美しいクリムゾンレッドを購入しました。

気になるパッケージですが、デザインは変えずにサイズを変えてきました。片手で余裕で持てます!(AONICシリーズにしては)コンパクトサイズ!

RMCE-TW2(写真左)と比べても、この小ささです。

AONIC FREEを開けてみていきましょう。AONIC FREE+充電ケース、クイックスタートガイド、保証規定、USBケーブル、COMPLY製イヤーチップが含まれます。

よくある完全ワイヤレスイヤホンだと、耳のサイズに合わせた複数サイズのイヤーチップが入っていますが、AONIC FREEはこのCOMPLYのイヤーチップのみ。これがAONIC FREEの音質に直結するのですが、それはまた後ほど……。

こちらがAONIC FREEの充電ケース。完全ワイヤレスイヤホンとしてはかなり大ぶりです。ただ、大きさのわりにはちょっと軽く感じます。

上面にはSHUREのロゴが加工されています。

底面には充電用のUSB-Cポートがあります。なお、困ったことにこの底面は丸みを帯びているため、ケースを立てることはできません。ケースが大きいのでちょっと不便かも。

AONIC FREEの充電ケースがどのくらい大きいか、他の製品と比較してみましょう。比較用に並べたのは、SHUREの完全ワイヤレスイヤホンアダプター RMCE-TW2(写真左)と、BOSEのQuietComfort Earbuds(写真右)です。

BOSE QuietComfort Earbudsのレビュー記事はこちら。

重量は、BOSEのQuietComfort Earbudsが94.8g。一方、SHURE AONIC FREEは85.4gと、ケースの大きさの割には軽いことが分かります。

それでは、いよいよAONIC FREEイヤホン本体を見ていきましょう。

AONIC FREEのシェルは宝石のような美しさ

充電ケースのフタを開くと、並行に配置されたAONIC FREEイヤホン本体が現れます。

シェルのクリムゾンレッドの光沢の美しさを見るに、このカラーを選んでよかったと思えます。

角度を変えると、シェルの美しさが変化します。

充電ケースからAONIC FREEを取り出しました。イヤホンとしては大ぶりです。見た目は宝石のような美しさ。

充電ケースと同様に、AONIC FREE自体も大きさの割には軽めです。

AONIC FREEの操作はタッチパネルではなく、上面にあるボタンのプッシュパターンだけで行います。タッチだと失敗することもありますが、ボタンなので押せば確実に反応します。

AONIC FREEのシェルには、外音取り込み用の小さなマイク穴があります。

AONIC FREEのシェルの内側も光沢処理されています。

そして、ノズル部分ですが、SEシリーズやAONICシリーズと同様に長めのノズルが採用されており、通常サイズのCOMPLYイヤーチップを装着するようになっています。

SHUREの有線イヤホンをお持ちの方であれば、見慣れたノズルの長さかもしれません。写真左側はAONIC FREE、写真右側はAONIC 4です。同じデザインですね。

ここにCOMPLYの低反発イヤーチップを装着します。完全ワイヤレスイヤホンなのに、通常の有線イヤホンと同じイヤーチップが使えてしまうのです。そりゃあ、イヤホンも充電ケースも大ぶりになるわけですよね……。

音楽用のイヤホンとして、SHUREの完全ワイヤレスはこうあるべきという思想が垣間見えます。

AONIC FREEのシェルは大きくて目立つ……?

音質のチェックの前に、AONIC FREEを装着するとどう見えるのか、確認しましょう。表面積が大きいので、男性の耳に取り付けてもそれなりに存在感があります。

ちょっとしたヘッドセットのようでもあります。

ただし、何回も言っているように大きさの割には軽量にできていることと、ノズルが深めで、COMPLYの低反発イヤーチップで固定するため、安定感は抜群です。

そして、この形状とCOMPLYイヤーチップを必須にしたことが、音質に大きく影響してくるのです。

完全ワイヤレスイヤホンの到達点かも……これは!

期待の音質は……抜群にいい!!!遮音性能はCOMPLYの低反発イヤーチップに任せて、音質に全振りした結果、完全ワイヤレスイヤホンらしからぬ、迫力のある、広い音域の音を実現しています。さすがのSHUREクオリティ。

私の考えるいいイヤホンの条件は「音楽を聴くのが楽しくなる」です。AONIC FREEは、その定義をあらためて思い出させてくれる音質を実現しています。

AONIC FREEのノイキャン非搭載をどう考えるか?

ノイズキャンセリングもなく、Qiワイヤレス充電にも対応しないAONIC FREEですが、いろいろ割り切った分のリソースがどこに向かったのか、それは、やはり音質です。

一方、ノイズキャンセリングはないものの、外音取り込み機能は備えています。マイクのSHUREだけあって、外音の取り込みは自然で、周りの音もしっかり聴こえます。

ライバルはRMCE-TW2?AONIC FREEとの違いは?

これまでに様々な完全ワイヤレスイヤホンを購入してはレビューしてきました。どれが一番音がいいのか、と聞かれたら迷いなく回答するのがSHUREのAONIC TW2(RMCE-TW2)です。

とは言ってもこのAONIC TW2、他の製品と比べたら反則気味ではあります。なぜならAONIC TW2は「完全ワイヤレスイヤホン“アダプター”」なので、イヤホン部分を付け替えていけば音質を上げていくことが可能だから。

事実、私もAONIC 4を組み合わせることで「一番音がいい」と言っています。

この2製品を合わせた価格は5万円を超えてしまい、AONIC FREE 2台に加えて、SE215まで買えてしまいます。

AONIC FREEのイヤーピースをSpinFit CP240に交換してみた

標準付属の低反発イヤーピースを、ダブルフランジのSpinFit CP240に交換してみました。低反発イヤーピースの煩わしさが解消されて、高音域の再生能力が上がったように感じます。

詳細なレビューは下記からどうぞ。

追記:トラブル発生、右のイヤホンが全く反応しない

その後、気に入って使っていたんですが、購入から8ヶ月目が経って、突然、右のイヤホンが反応しなくなりました。

音も鳴らず、ペアリングにも無反応、充電のLEDも無反応、アプリ上でも表示されません。死んでます。

購入から1年未満、まだまだ保証範囲内だったので、ヨドバシカメラに持ち込み修理依頼をしました。2週間程度かかるかも、と言われましたが、実際には中6日で戻ってきました。

なお、AONIC FREEの保証は2年間です。運悪く故障はしたものの、この保証の長さは安心です。

SHURE AONIC FREEのまとめ

AONIC FREEは分かりやすい完全ワイヤレスイヤホンです。充電ケースはでかいし、イヤホン自体も存在感のある大きさだし、Qiワイヤレス充電には対応しないし、ノイズキャンセリングもありません。しかし、最高に音楽を楽しくさせてくれる、いいイヤホンです。

そして、これ以上を望むなら、AONIC 215(RMCE-TW2)が控えています。SHUREの考える完全ワイヤレスイヤホンはこれでいい、そんな自信を感じさせてくれる意欲的な製品に仕上がっていました。オススメです!(ちなみにメーカー保証は2年あります)

AONIC FREEはグラファイトグレイとクリムゾンレッドの2カラーで発売中です。

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