Apple純正のキーボードといえば、Magic Keyboard。テンキー付きのフルキーボードにはシルバーとスペースグレイが存在しますが、なぜかスペースグレイは2000円高く設定されており、プレミア感があります（買ったけど）。
スペースグレイのカラーリングを持ったMac用キーボードとしては、MatiasのBluetoothキーボードもありますが、質感としてはMagic Keyboardに軍配が上がります（高いから当然といえば当然だけど）
今回は、そんなスペースグレイキーボードに新たな製品が加わったというお話です。
Satechiのテンキー付きワイヤレスキーボード
Satechiからテンキー付きのワイヤレスキーボードが出ていたので、買ってみました。Apple同様にシルバーとスペースグレイの2モデルがありますが、もちろんスペースグレイにしてみました（Satechiのキーボードには価格差ありません）。
Satechiのテンキー付きBluetoothキーボードをレビュー
キーボードによくある薄く長いパッケージ。テンキー付きフルキーボード よりも気持ち短めです。
内箱にはほぼジャストサイズでキーボードが収まっています。
内容物は、ワイヤレスキーボード本体に、USBケーブル、英語マニュアルに、別添付されていた日本語マニュアルがあります。
ちなみに、キーボード底面にはめちゃめちゃ細かい傷がたくさん入っているように見えるんですが……
これはただの保護シールなので、剥がせば綺麗な底面が現れます。
それでは、製品について見ていきましょう。
シンプルなUS配列のキーボード
キーボード自体は、最近では当たり前になってきたキー同士が離れているアイソレーションタイプのキーボードです。
US配列のため、日本語キーボードに慣れていると一部キーが異なるので戸惑うかもしれませんが、まあ、慣れですね。かなキーと英数キーが無いのは若干不便ですけど。
充電用ポートにUSB Type-Cを採用
本製品は、充電式のワイヤレスキーボードです。乾電池ではありません。充電は付属のUSB Type-C（以下USB-C）ケーブルで行います。最近はUSB-C機器が増えてきたので、ケーブルが共用できていい感じです。
なお、Magic KeyboardのようにMacに接続すれば充電しながら有線キーボードとして使えるのでは？と期待したのですが、それはできませんでした。
最大4台までのマルチペアリング
Bluetoothによる接続では、最大4台までのペアリングが可能です。
Mac、iPad Pro、iPhoneと繋いでも、まだ1台分の余裕があります。あとは何を繋ごう……。
ダイヤモンドカットが美しいエッジ
スペースグレイのカラーリングは、Magic Keyboardを彷彿とさせますが、本製品にはMagic Keyboardにはないデザイン上の処理があります。キーボード外周、エッジのダイヤモンドカットです。
2017年以前のiPadのようなエッジが、非常に美しいです。特にカーブは写真映えしますね。
スペースグレイのボディにシルバーの質感が加わるので、Magic Keyboardとは一味違うデザインとして楽しめます。
それでは、iPad Proと組み合わせてみます。
iPad Proと組み合わせて抜群の使いやすさ
USB-Cを採用したiPad Proとペアリングして使ってみました。
マニュアルに、iOSとmacOSのキー対照表がありましたので、参考にしてみてください。「×」があると、一瞬対応していないように見えますが、逆ですね。対応している機能にチェックが付いているわけです。
テンキーレスキーボードだとちょっと物足りない、テンキー付きフルキーボードだと長すぎる、と感じているところにこのキーボードの長さはちょうどいいです。
この長さだと、ギリギリでカバンに収まったりするんで、持ち運びたいときにも助かります（やや突っ張る感じはありますが）。
Appleのテンキー付きMagic Keyboardと比較レビュー
さて、スペースグレイのテンキー付きキーボードということで、やはり気になるのはApple純正のMagic Keyboardとの比較です。比べてみましょう（Magic Keyboardはだいぶ使っているので、キーのテカリがあって光ったりしてます。ご容赦ください）
まずは、長さ。Magic Keyboard（写真上）は矢印キーやPageUp/PageDownキーの分、長めになっています。Satechiキーボードはコンパクトです。こうして比べてみると、Magic Keyboardは縁がずいぶんと細いです。
続いて、キーボードの高さ。どちらもチルトスタンドがないのでぺったんこ。高さはほとんど変わりがないようです。
底面を合わせてみました。奥行きもほぼ同じのようです（写真上がSatechiキーボード、写真下がMagic Keyboardです）
スペースキー周りを比べてみます。上がSatechiキーボード、下がMagic Keyboardです。SatechiキーボードはUS配列のため、かな/英数キーがなくスッキリしています。
テンキー周りを合わせてみました。Magic Keyboardは「.」と「,」がありますが（写真左）、Satechiキーボードは「0」が大きくスペースを取っています。何を重要視しているか、ということでしょう。
Satechiキーボードの幅は15.4mm。
Magic Keyboardは15.9mm。0.5mmの差ではありますが、Magic Keyboardが少し大きめのキーになっています。
Satechiキーボードのキーとキーの間は34.2mm。
Magic Keyboardは34.6mm。Magic Keyboardの方がやや余裕ありですね。
というわけで、Satechiキーボードと、Magic Keyboardの比較でした。外観の差は微妙ではありますが、Satechiキーボードの方がコンパクトに収まっているようです。
なお、キーを押した感じはMagic Keyboardの方が浅いです（ペチペチしてます）。Satechiキーボードのキータッチは押下感があるので、打ち心地はいいですが、キーの精度としてはMagic Keyboardの方が上です（高級感があります）。
レビューが荒れる？開封済みの謎！？
Amazonで購入したんですが、購入当時、Satechi製品にしてはやたら評価が低くて、そんなにトラブルが多いのかと思ったら、「開封品が届く」「返品したのが送られてる」などのレビューが見受けられました。
なるほど、明らかに一度剥がしたようなビニールで届いてます。（開封前の状態です）
もしかして、このシリアルナンバーシールを貼るために一度開封したのでは……？と邪推してしまいます。（それにしてはあまりビニールが綺麗ではないけど）
実は、パッケージ自体にも一度開けたような跡がありましたが、Amazonのレビューによれば、日本語マニュアルを入れるために開封したらしい、との記載もありました。真偽のほどは定かでないですが、キーボード自体には使ったような跡は無く、そのまま使うことにしました。
製品自体はよくできているので、こういったことでケチが付いてしまうのは、本当にもったいないことです。
まとめ
貴重なMac用のワイヤレスキーボード製品で、コンパクトなのにテンキー付きという便利さ。なにげにビジネス用バッグにも（ギリギリ）入るサイズ感が嬉しいです（会社で使うのに持っていきました）。キータッチも良好で、今のところチャタリングも発生していません。
テンキー付きのMagic Keyboardが欲しいけど、ちょっと高くて手が出せない場合でも、このキーボードなら2/3ほどの価格で手に入ります。さらに、テンキー付きなのにコンパクト、という利点も。テンキー付きMagic Keyboardを検討しているなら、代替候補としてぜひ考えてみてください。
