据え置きで使いたいキーボードといえば、やはりフルキーボード。テンキーやカーソルキーがあるだけで作業効率が変わります。しかし、AppleはBluetoothのフルキーボードを出していません。(→ 2017年6月に発売されました!)
公式にApple Keyboard (テンキー付き – JIS)は売ってますが、これはあくまでUSB接続のワイヤード。(そもそもAppleの定義するキーボードは、テンキーを考慮していません。わざわざwith Numeric Keypadを明記するほどだし)
となると、周辺機器メーカーにMac用Bluetoothフルキーボードを期待してしまいますが、Mac対応であっても、キーアサインがWindowsメインだったり、テンキーレスだったり、iOS用だったり。Mac向けのBluetoothフルキーボードなんてもう無理だよね、と半ば諦めていたところへ……出ました!
FILCO(ダイヤテック株式会社)からリリースされたのはMatias Wireless Aluminum Keyboard。しかもカラーバリエーションがあって、全4色も。12インチRetina MacBookのカラーリングに合わせてあるのかと思いきや、ピンクゴールドはキー色がホワイト。iPhoneのローズゴールドモデル向けのキーボードとして売りたいのかもしれない。
MacBookのカラーリングに近い、スペースグレイ/ブラックのモデルを購入してみました。
フルキーボードなので、薄くて幅のあるパッケージ。キーボード製品としては珍しいことに持ち手も付いてます。なお、購入したのは日本語配列モデル(日本で買えるのは日本語配列だけ)。
パッケージは基本的に英語モデルのもの。背面に日本語モデルとしてのシールが貼ってありました。Bluetooth接続オンリーなので、USBでの接続はありません。
付属物は、マニュアルと充電用のmicroUSBケーブル。
microUSBケーブルはこの手の付属品としては珍しくL字になっています。
マニュアルはもちろん日本語のもの。
Mac用のキーボードですが、iOSやWindows、Androidでの接続も考慮して4台までペアリングできるようになっています。テンキーの上に、切り替え用のスイッチが4台分並んでいます。この先デバイスが増えたとしても、これだけあれば、足りる。
写真で見ると、MacBook AirやMacBook Proのような色ですが、実際にはスペースグレイと言うだけあって、12インチRetina MacBookに近いです。
日本語配列なので、リターンキーに存在感があります。好きなだけ「ッターン!」できますよ。
AppleのUSBキーボードと同じような傾斜があるので、打ちやすい角度になっています。
純正のワイヤレスキーボードにない、テンキー関連。据え置きを前提にしているようで、配置にも無理がありません。
キーボードの上側面にあるのが充電用のmicroUSBポート(上)と、電源スイッチ(下)。充電時にはBluetooth接続が切れたので、充電しながら使うことはできないようです。
充電時には、左手前のcapsキーが点灯します。Caps LockがONになっているわけではない。
ペアリング時には、右奥のペアリングキーが点滅します。
ここまで読んでくれたみなさんは、おそらくApple純正キーボードと比較してどうなんだ?ということが知りたいはず。もちろん、ご用意していますよ。画像下は、Apple Keyboard (テンキー付き – JIS)です。
幅は、Matias Wireless Aluminum Keyboardのほうがキーひとつ分、長いです。
続いて、キートップを比較。Appleキーボードは15.5mm。
Matias Wireless Aluminum Keyboardも15.5mm。おなじ!
続いてキーピッチ。Appleキーボードは34.3mm。
Matias Wireless Aluminum Keyboardは34.5mm。ほぼおなじ!
明らかに純正キーボードを意識した作りなんですが、キータッチはMacBook Air/Proに近い印象です。12インチ MacBookやMagic Keyboardのキータッチの浅さにどうにも馴染めていなかったので、これはすごく快適!レビューのライティングも捗ります。
待ち望んだワイヤレス・フル・キーボードです。特に不満もなく、気に入って使っています。惜しいのは、価格ですね。1万円を超えてくると、万人にオススメはしづらい……。職場用にもう1台買いたいところですが、価格面が悩みどころです。
とはいえ、本当に感動モノ。デスクトップMacユーザーなら一台持っておきたい逸品です。