2018年のVR事情
「VR」と聞いても、さほど珍しいものでもなくなった2018年。「VRとは何か?」という時代から「VRをどう楽しむか?」という時代にシフトしてきました。
ただ、問題は再生機器。2018年4月現在、一般のユーザーがVRコンテンツを楽しもうとしたら下記の機器を用意しないといけない。
- iPhone/AndroidとVRゴーグル
- GalaxyとGearVR
- PS4とPSVR
- 高性能PCとVive/Oculus/WindowsMR
どれも体験してみたけど、最も可能性を感じるのがPSVR(実際に買った)。操作性も没入感も最高だけど、ケーブルが入り組み、ゴーグルも場所を取る。ちょっとギークさがすごい。
なんだかんだ、手軽に楽しもうとするなら、1か2なのですよ。(iPhoneユーザーの自分としては、このVRという点においてGalaxyユーザーがうらやましい。)
ちなみに、この5月にはゴーグル単体でVRコンテンツを楽しめるLenovoのMirage Solo with Daydreamが発売されるので、個人的にはとても楽しみにしている。今後はこういったスタンドアロン型のゴーグルが続々と登場するのだろう。この分野に対して、Appleがどのようなアプローチを取るのかも気になるところ。
VRゴーグル、邪魔じゃない?
で、VRコンテンツを手軽に楽しむならスマホ+VRゴーグルの組み合わせであることは疑いようがないけど、以前にレビューしたVRゴーグル(もう2年半前なのか……)は、狭い部屋の中で収まりが悪い。コンパクトだといっても場所を取るのだ。持ち出すにもカバンの中の存在感がすごい。
Amazonを見れば、VRゴーグルは高いものから安いものまで玉石混淆。これだけ多くの商品があるんだからハコスコのように折りたたみ式のゴーグルもあるだろう、と探し出してみた。
サンワダイレクトが発売しているVRゴーグル 400-MEDIVR6がこれ。箱はしっかりしている。
対応するスマートフォンのサイズは4〜6インチで、最適サイズは4.7〜5.5インチとあるから、サイズ的にはiPhone 8から(iPhone Xを経て)iPhone 8 Plusまで大丈夫だ。
珍しい開き方をするパッケージ。箱の頑丈さからてっきり内箱があるんだと思ってた。
取扱説明書(もちろん日本語)の他にゴーグル本体、ベルトとクリーニングキットが付属している。
本体の底面積はiPhone 8 Plusほどありそうだ。浅めの弁当箱といった感じだろうか。
指で持ち上げられる軽さ。
244.2gあるので、ちょっと重いスマホというところだろうか。
VRゴーグルをセッティング
まず裏返す。
観音開きになって、中からレンズのついたゴムパーツが露出する。
折りたたみ式だからと言って、機能に妥協があるわけではない。ちゃんと焦点距離の調整ができる。側面に溝があり、ここにフックをかけて調整することにより……
デフォルトではこのくらいの距離感だが……
ここまで伸ばすことができる。フックを引っ掛けるのはちょっと面倒だけど、最初に自分に最適な位置さえつかんでおけば、以後はさほど手間はないだろう。
このままだと手で持たなければならないので、ハコスコと変わらない。ベルトを取り付けてハンズフリーで掛けられるようにしよう。
両脇のパーツにフックを取り付ける。
上面のフックにも取り付ける。
これでゴーグルが完成。あの折りたたみ時のコンパクトさから、ここまでのゴーグルができるのはちょっと嬉しい。
最後に、スマホを取り付ける。前面のフタを外す。このフタの四隅には弱めのマグネットが仕込んであって、ピタッと吸着するようになっている。取り付けも取り外しも楽にできている。
あとは、前面にゴムバンドにスマホを滑り込ませて固定するだけ。かなりガッチリと挟み込まれるので、不意にずれたり外れたりすることはありません。
組み立てる手間はあるものの、コンパクトに収まる利便性は素晴らしいの一言。頻繁に使わないけど、とりあえずVRゴーグルを持っておきたいということであれば、これは選択肢に入れておいていい一品だと思いますよ!
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