ゴーグル型のVRヘッドセットといえば、Oculus RiftやSonyのProject Morpheus、MicrosoftのHoloLens、SamsungのGear VRなど、次世代インターフェースの覇権争いが激しくなりそうですが、いずれの製品も一般顧客が手にできるようになるのはまだ先のこと。
先日、東京ビックサイトで行われたMakersFaire Tokyoにて、スマホを使ったお手軽VRビューアことGoogle Cardboardの面白さに魅せられたので、一つ買ってみることにしました。
Amazonから届いた、ビニール袋。ところどころ穴が開いていて、なんだか雑な感じ。
今回購入したのはこの製品。5.5インチまでのスマホで使えるということだったので、iPhone 6 plusでも使えるだろうと購入しました。
中からは簡素な白い箱。フラストレーションフリーのパッケージとは書いてなかったけどな……。
中身は、英文のマニュアルとプラスチック製のCardboardビューア。黒い光沢加工をされていて、写真だと高級感がありそうに見えますが、中身はスカスカなので、思いっきりチープです。(とはいえ、重いと長時間持てないし、頭に装着できないので、軽いのが正解です)
マニュアルには、対応サイズについて明記があります。縦が15.4cmまで、横が8.2cmまでのスマホに対応しています。
ベルトが付いていて、頭にこのように装着できます。
ベルトはマジックテープなので、調整可能です。
Cardboardビューアはダンボール製のものが多く、そのレビューの多くに「顔の脂で跡が残る/変形する」という意見が寄せられています。このビューアは顔が当たる部分にスポンジが付いており、そうした心配はありません。また、装用しても痛くありません。
スマホを装着する側を開けてみました。白いボツボツが見えますね。これは吸盤になっていて、ここにスマホを置くと、自重で吸着して固定されます。
しかし、ここでトラブル発生。なんとiPhone 6 plusは縦のサイズが大きすぎて入らないのです!なんてこった……。
とりあえず、手元にあったXperia Z3で試してみることにします。iOS/Androidでのレビューをしようとしていましたが、やむなくAndroidに切り替えです。
iOS/Androidともにアプリはまだまだ少ないものの、Cardboardアプリは以下の3種類に大別されます。
- 体験型没入コンテンツ
- 全方位コンテンツ
- シアター型コンテンツ
1. の「体験型没入コンテンツ」の分かりやすいものはやはりジェットコースター!思わず体が動いてしまいます。Cardboardビューアを買ったらまず試してみましょう。
2. の「全方位コンテンツ」は、YouTubeで試せます。最新版のYouTubeアプリで360度動画を見るとCardboardアイコンが出るので、それをタップすると動画が2分割されて、Cardboardビューアで見ることができます。リアルな世界に入った気分になれるのは不思議な感じです。
3. の「シアター型コンテンツ」は、手持ちの動画を映画館で見ている気分になれるアプリです。意外とこの手のアプリは複数出ていて、出来のいいものになると、映画館の中にいるような気分に(ちょっとだけ)なれます。意外とアリかもと思える類のアプリでした。
どのアプリも粗削りだったのですが、それでも一通り試してみて、久しぶりにワクワクしてしまったのは事実。玉石混交の現状から、どんなコンテンツが生まれるのか楽しみです。
なお、Cardboard系ビューアはいろいろ出ていますが、iPhone 6 plusやNexus6などの大画面スマホは対応していないことがあるので、ご注意ください。