iPhone 7でFelicaが搭載されて以降、個人的にiPhone上のモバイルSuicaを使った直接決済を多用してます。半日くらいの外出ならiPhoneだけ持って出かけます。
Felicaを使うものだけでなく、Tカードやゴールドポイントカードなどの店舗ごとのポイントカードはすでにアプリ化されていますし、航空券もQRコードでeチケット化されているし、最近ではセブン銀行やじぶん銀行のようにスマホATMの仕組みもあります。
とはいえ、財布を完全に無くしてしまうには、電子化できないものがまだまだあります。現金はもちろんのこと、クレジットカード、Suica以外の定期券に、保険証や各種ポイントカード、車を運転するなら運転免許証、などなど。
手帳型でなく、背面収納型という選択
手帳型のiPhoneケースならカード収納がありますが、個人的に手帳型は苦手(画面がすぐに見えない)なのです。
iPhone 8 Plus以前はRAKUNI LIGHTというケースを使ってました。
ただ、iPhone X用のRAKUNI LIGHTが出ていないんですよね……。
そこで、改めて背面にカード収納できるタイプのiPhone Xケースを探してみました。今回購入したのはこのケースです。
VRS DESIGNのDamda FolderというiPhone X用のケース、今回はライムグリーンをチョイスしたのですが、Amazonで見る商品画像よりも鮮やかな印象を受けました!(いい印象)
パッケージに貼り付けてあるシールには、「One Hand」と「5 Cards」とあります。5 Cardsは、カード5枚入るという意味ですが、One Handとはなんでしょうか……。
背面を見ると、代理店の株式会社サンクチュアリによって、本製品が国内正規品であることが証明されています。
開封してみました。直線が多用されたメカニカルなデザイン!カード収納部分のコンテナ感がオトコ心を刺激します。本ケースは2種類の素材からできていて、ライムグリーン部分はポリカーボネイト製で強度があり、ブラック部分はTPU(熱可塑性ポリウレタン)製で、やや柔らかめの素材になっています。
内側を見てみると、特にiPhone Xの背面が触れる面は柔らか素材のシートが貼ってあり、iPhone Xのガラス面に傷がつかないようになっています。
ケースそのものの重量は57.0g。持ってみた感じでは数値ほどの重さは感じなかったのですが、構造上、パーツが多いので仕方のない部分でしょう。
iPhone Xに装着してみる
さっそくiPhone Xに装着してみました。厚みは増しますが、側面がTPU素材なので持ったときのグリップ感がよく、安定して持つことができます。
背面を見てみたところ。ここだけ見ると、とてもiPhone Xには見えません。京セラのTORQUEシリーズのようなアウトドアスマホのよう。
メッシュパターンが持ちやすい理由
右側面、スリープスイッチがある方です。横から見てもライムグリーンとブラックのツートーン構成に見えてかっこいい。ちょうど指がかかるグリップ部分だけメッシュパターンになっていて、持ちやすくなるように工夫されています。
左側面は、マナースイッチだけくり抜かれていて、ボリュームボタンはカバーされています。カメラ周りだけ一段下がって、段ができています。iPhone全体が分厚くなることへの心理的な負担軽減に寄与しています。
ケースの厚みは2段階
先ほどの写真で見ていただいたように、ケース背面に段差があるため、厚みの測定は2箇所で行います。比較用に使用するのは、AnkerのサブブランドKARAPAXのiPhone X用ケース。
KARAPAXのケースの厚みは9.5mm。iPhone Xの薄さを損なわないケースになっています。
Damda Folderのカード収納部のある最厚部は17.0mm。ここだけ見るとKARAPAXのケースの2倍弱となり、かなり厚みがあります。
ただし、Damda Folderは2段になっているので、最薄部だけを見れば12.2mmとかなり抑えられていることが分かります。
Lightningコネクタ周りは余裕あり
Lightningコネクタの周りは広めにくり抜かれているので、厚みのあるLightningコネクタでも大丈夫そうです。
デジカメ風味のカメラ周縁部
iPhone Xのデュアルカメラが縦に並んでいることもあってか、iPhone Xを横向きにしたときにデジカメっぽく見える工夫がしてあります。
平置きでも滑らない
ライムグリーンのパーツはポリカーボネート製なので、テーブルに平置きすると滑りそうですが、そこを抑える工夫としてケースの最厚部の四隅に滑り止めのパーツが埋められています。
カードは何枚収納可能?
さて、このケースの最大の特徴がカード収納部分。背面の溝に爪を引っ掛けて力を入れれば、スプリングの力でパカっと開く。この動作は、一昔前のケータイのフリップに似ている。これがパッケージに謳われていた「One Hand」ですね。
フリップの蝶番部分にもロゴが彫られている。
クレジットカードなら4枚入る
手持ちのクレジットカードを詰められるだけ詰めてみた。
実際に入ったのはクレジットカードだけで4枚。パッケージでは「5 Cards」となっていたけど……おそらくこれはクレジットカードは番号や氏名がエンボス処理されているため。エンボスの凹凸の分、厚みが増してしまうようです。au WALLETのようにエンボスレスカードなら5枚入るのかもしれません。
名刺なら12枚入る
それならばと、今度は名刺を入れてみました。なんと、入りも入ったり12枚。これだけ入れば、ちょっとした名刺入れと変わりません。手持ちの名刺はやや厚めの紙なので、もう少し薄い名刺ならまだ入りそうです。
ちなみに、横のスリットから中のカードが見えるので、名刺入れとして使った場合に残量チェックが可能です。
ほかにも何か入る?
お札も入る
当初の目的では、外出時に必要なものを少しだけ入れるためのケースでした。カードが何枚も入ることは分かったので、現金を入れてみます。千円札なら三つ折りにすれば余裕で入りました。
ということで、現金・運転免許証・クレジットカードを同時に入れることができました。これに小銭入れを持ち歩けば、大抵の用は済みそうです。
いい感じの色になっている小銭入れは、常用しているSWAGgearです。
USB DACも入る
まだ何か入るんじゃないかなーと、Lightningケーブルを入れてみようとしましたが、USB Type-Aのコネクタが入らず断念(Lightningコネクタは入れられた)。
ほかに無いかなと見渡したところ、ULTRASONEのUSB DACがすっぽり入りました。すごい、これでイヤホンがあれば、高音質なモバイルリスニング環境が持ち運べることになります。
まとめ
厚みはそれなりですが、名刺が12枚も入ってしまう収納能力は予想外。現金+カード数枚が入れば、ちょっとした財布代わりとして十分な性能です。
何よりその収納性だけでなく、デザイン性の高さも注目すべきポイントです。鮮やかな色合いにメカニカルな見た目。男性にオススメしたいケースです。