日本向けWindows Phone再起動!
IS12Tをスルーし、Lumiaシリーズを検討し、ようやく購入したWindowsPhoneはMADOSMA。すでに各メディアで詳細のレビュー記事が上がっているので、細かなところはプロの目にお任せ。
iPhone/Androidスマホからの乗り換えにふさわしいか、将来的なことも含めて、一般ユーザー視点でレビューしてみます。
開封レビュー
というわけで、ヨドバシドットコムから発売日に到着。安定の配送っぷり。
箱の大きさをiPhone 6 plusのものと比較。コンパクトに収まっているようです。
開封します。内容物はシンプルに、本体、USBケーブル、ACアダプタ、マニュアル一式。
裏側はプラスチックカバー。写真だと分かりにくいですが、滑りにくい加工がしてあるようです。替えカバーが出てくれると楽しそう。
SIMフリーなので、BIGLOBEのSIMを挿してみます。nano SIMなので、micro SIMアダプタを介しています。
この手のアダプタを介した際に、挿入型のスロットだと難儀することがありますが、MADOSMAはSIMを置いてロックするタイプなのでとっても簡単。
ここは他のスマホメーカーにも真似してほしいところですが、なんとMADOSMAでは初めから液晶保護シートが貼ってあります!これは地味に嬉しいポイント。
動作レビュー
それでは、いよいよ電源ON!ちなみに、SIMを差さずにセットアップを進めようとすると、下のアラートが出ます。でも、進めることは可能。Microsoftアカウントを入力してセットアップできますが、ここもスキップ可能。
無事にセットアップを終えて、他のスマホと並べてみました。左からMADOSMA、Xperia Z3、iPhone 6 plusです。右に行くに従って、少しずつ大きくなります。
アプリ・サービスの対応状況
1. LINEやFacebookなど対応アプリはある?
世界的に普及しているアプリは一通り揃っている印象。Facebook、Twitter、LINEは公式のアプリがある。Instagramは公式ながらβ版。スマートニュースやグノシーのような日本のニュースキュレーションアプリはありません。
※致命的なのはGoogle純正のアプリがほぼ存在しないこと(後述)ブラウザを使って、下記のサイトからアプリを探すことができます。
2. Googleのサービスは使える?
純正のアプリがないので、サードパーティのアプリを利用するしかない。ブラウザからなら使える。この閉塞感はKindle Fireを使った時に似ている……。Gmailは純正のメールアプリから利用可。
3. Office365は使える?
もちろん使える。初期セットアップ時にMicrosoftアカウントでログインせず、後からアカウントを追加する。
メールも連絡先も同期してくれるので、余計な手間はいらない。
4. 有料アプリの支払い方法は?
クレジットカード、Microsoftギフトカード(日本では未展開?)、PayPalが選べる。
Windowsストアで購入したアプリと、WindowsPhoneストアで購入したアプリがPCでもスマホでも使える「ユニバーサルアプリ」なら課金は1回でいいようだ。
5. スマホ用のサイトは見られる?
今のところ遜色なく見れている。プログラムで意図的に除外していなければ、わりと問題なさそう。
6. キーボード・マウスは使える?
Bluetoothキーボードは使えた。
Microsoft純正のUniversal Mobile Keyboardで接続を確認した。
スイッチをWindowsに切り替えることで接続できた。
マウスは使えないが、Windows10 Mobileにアップグレードできたなら、新機能のContinuumで状況は一変しそう。
7. 外部ディスプレイに出力できる?
3つの方法で出力できそう。
- MHLケーブルを使って有線出力(未確認)
- Miracastで無線出力(未確認)
- USBケーブルでPCと接続
3の方法を使うには、PC側に画面出力アプリを入れておく必要がある。
こんなふうに表示される。左右が空いているので、なんだか落ち着かない。
なお、MacBook上のParallelsでも動いた。
8. 音楽や写真をMac/PCと同期できる?
公式アプリを使うとまるっと同期できる。※保護されているコンテンツを除く。
Mac版はMacAppStoreからダウンロードできる。MacAppStoreのレビューでは、動かないという報告があるみたいだけど、とりあえずYosemiteで動いた。
同期画面はiTunesと似ている。
9. どこのSIMが使える?auのSIMは使える?
docomo系のMVNOが使えるというのは事前から伝わっていて、今回BIGLOBEのSIMで問題なく使えた。
興味があったのはauのSIM。LTEのバンド1(2.1GHz)が使えるということで、LTE開始当時のiPhone5のようにエリア的に微妙ながらつかえるのでは……と音声+データ契約のSIMを挿してみた……
表示もされるし、このページを参考にしてAPN設定もしたのだけど、電波を掴んでくれない。どうやら、無理そうだ。
なお、docomoのMVNO SIMを挿すと、プロバイダを選ぶ画面が出てくるので、特に何の設定もいらない。
10. Wi-Fi運用は可能?
余裕。試しにセットアップ時からSIMなしで使ってみたところ、Wi-Fiにさえ繋がればあとは普通に動く。
結論……条件付きながら、とても快適に使える
メリット:
- 動作速度がキビキビしている
- メールやウェブなど、通常使用では他スマホOSと遜色がない
- 階層が深くないので、迷いにくい(iOSに近い)
- 縦に長いホーム画面はスマホでは楽でいい
デメリット:
- アプリの選択肢の無さにガッカリ(特にカメラフィルタ系は壊滅的)
- 自分でSIMを契約してセットアップする必要がある
- 国内で使っている人が少ないので、基本的には自分で解決するスタンス
というわけで、現時点でのWindowsPhone=MADOSMAは、ライトな使い方でOK/2台目として楽しむ/Office365で仕事してる、というユーザーにはオススメな感じです。
中古品のWindows Phoneを探してみる
2022年現在、骨董品となりつつあるWindows Phoneですが、Amazon.co.jpをはじめ、各種店舗・サイトでは中古商品が販売されています。
日本で正式に販売されたWindows Phone端末
日本で正式に販売されたWindows Phone( Windows Phone 7.x / Windows Phone 8.x / Windows 10 Mobile)は下記の通りです。
- NuAns NEO CORE(NuAnsブランド、トリニティ株式会社)
- MADOSMA Q501 / Q601(株式会社マウスコンピューター)
- KATANA 01 / 02(FREETELブランド、プラスワン・マーケティング株式会社)
- EveryPhone(ヤマダ電機)
- geanee WPJ40-10(JENESIS株式会社)
- VAIO Phone Biz VPB0511S(VAIO株式会社)
- HP Elite x3(日本HP)
- Diginnos Mobile DG-W10M(ドスパラ、株式会社サードウェーブ)
※Microsoft / Nokia のLumiaは日本では販売されていません。