Microsoftの作るマウスやキーボードなどの入力デバイスは手に馴染んで、好きです。
そんなMicrosoftから複数の機器で切り替え可能なモバイルキーボードが発表されたのは昨年9月。日本ではなかなか販売されず、さりとて米Amazonを始め海外通販サイトは日本へ発送してくれず、やきもきする日々でしたが、半年が経ちついに日本でも発売されました!
購入したのはグレー。
高級感のあるパッケージです。
店頭で陳列する際の配慮なのか、箱から紐が伸びていました。
内容物一覧。キーボード本体に、microUSBケーブル、多国語マニュアル、保証書。
キーボードには本体と一体化するカバーが付属しています。キーボード側にヒンジがあり、ノートパソコンのように開くことができます。この開き方が実に気持ちいい。意味もなくパカパカしたくなります。
そして、キーボード右上にはペアリング状況を表示するLEDがあります。カバーを開くと即座に電源がONになるので、分かりやすい。左横にはOSの切り替えスイッチ。ここで複数機器を切り替えることができます。
カバーは180度開くことができ、カバー側の溝にはスマホやタブレットを指すことができます。
カバーとキーボードはマグネットでくっついているので、容易に取り外すことができます。
iPad miniを挿してみたところ。ノートPCのような安定感があります。
純正レザーケースを取り付けたiPhone 6 plusの場合。少し厚みがあるため、直角に近い角度です。
Apple Wireless Keyboard(上)やAnker Ultra Compact Keyboard(中)との比較。幅はかなり狭く、据え置きのキーボードとしては想定されていないようです。
タイピングしていて気になったのは、Enterキーの大きさ……というよりも幅。打っていても気をつけないといけないほど。
とはいえ、全体に質感も高く、カバーを組み合わせた動作の分かりやすさや、ギリギリまで絞り込んだキー配列など、Microsoftの本気度が伝わってくる出来なのですが、ここで気になった点が一つ。それは「重さ」。片手で持ち上げた際に軽いとは感じず、やや重いかな、と。カバンの中でも存在感を出しそうな感じです。
そこで、手元にある各社のモバイルキーボード6台と重さを比較してみることにしました。
左上から、
- Apple Wireless Keyboard(2007)
- Anker Ultra Compact Bluetooth Wireless Keyboard →レビュー記事
- Anker UltraSlim Mini Bluetooth Wireless Keyboard
- JTT Bookey Plus →レビュー記事
- 任天堂ポケモンキーボード →レビュー記事
- Microsoft Universal Mobile Keyboard(本製品)
この6台をキッチンスケールで測定してみました。※電池を使用するキーボードは、電池込みの重さ。
なんと、Microsoft Universal Mobile Keyboardは6台中、最重量(381g)という結果になってしまいました……。あろうことか、単3乾電池を3本も使う(そもそもモバイル用途ですらない)Apple Wireless Keyboard(2007)よりも重いという結果に……。iPad mini 3 Wi-Fiモデル(331g)よりも重い。
そこで、カバーとキーボードをそれぞれ計測してみました。キーボード単体では222gなので、Bookey Plusと同レベルの軽さ。ということで、カバーが159g!カバーを持ち歩かなければ……という意見もありそうですが、カバーなしでは電源の自動ON/OFFやスタンド機能など、このキーボードの良さを殺してしまうことになります。これは悩ましい。
というわけで、軽さにこだわる人には厳しい結果となってしまいました。
ちなみに、パッケージには対応OSとしてWindows/Android/iOSと明記してありますが、Macでもペアリングは可能。そもそもモバイル向けのキーボードなので、デスクトップでMacに使うことは想定していないものと思われます(Windowsと書いてあるのもWindowsタブレット前提でしょう)。
キーボード自体の出来がいいだけに、思いがけない欠点にフォーカスしてしまいましたが、製品そのものにはもちろん満足。カバンに常備しておきたい一台です。